推しの子#3

 母親の殺害者かもと一人に目当てをつけてドラマ出演する話。犯人捜しの部分はミステリなんだけど、なんか勧善懲悪っぽい要素も混ぜてるのは面白い。で、定番のぶっちゃけ話も面白くはあるんだけど、内容は全部知ってたわけでもないが、まぁそうやろなと納得のいくものばかりで、驚きとか新奇さがないのは仕方がないのかな。自分も年取ったので、コミュ力が必要なのはどの仕事でもそうなんだろうなとも思うし、こういう話を新鮮と感じる読者もいると思うんで、さすがに個人的な問題かな。作劇も構成もよくできているし、視聴中は退屈しないんで特に問題はないというか。
 俳優にしろアイドルにせよ、認知欲求を満たすことが当初の目的なら、売れてそれが達成されてからが本番みたいな話なのかね。

爆焔#4

 友情とかそんな感じ。今となっては、恵まれない人のためにカンパを…とか、弱者救済を名目に公金チューチューの風潮で、もうカネで解決することがアタリマエの世の中になってしまってるが、そのカネで解決は下策という価値観は、前近代だよな…。ムラなんてそもそも現金収入自体がほぼなかったし、ならカネを使わない方法でやりくりするしかないし、どうしてもカネでないと解決できないことをなんとかするために、予め「講」などでプールしておき、何かあった時の保険として利用してたところもあったわけで。今回のカネはNGという話も、人の手で何とかするほうが味があるとか、そこに気持ちがこもってるとかという理念上の問題ではないんだと思う。そのへん個人的には説教臭く感じなかったかな。
 キャラ同士のかけあいはテンポもよく、ともすればお笑いにも似たような構造ではあるんだけど、キャラが素直でないし、かといってとげとげしいわけでもなく、単純にイイハナシとして処理するわけでもなく、どちらかというとペーソスを主体とした雰囲気にしてるのが、個人的には肌に合ってるかも。

紅シナリオ読んだ。

 ちょっと前に好感度はMaxになってたのだが、決心らしきものがついたので。ヒロインは心願寺紅。主人公と幼馴染だが事情あって里から出て暮らしてるという設定。おそらく同い年だと思うんで主人公が高校に通ってるから女子高生やっててもおかしくないんだが、任務や状況で高校にやってくるシナリオはあるが本人がどこかの高校に通ってるというシナリオは見てないような気がする。

 イベントシナリオは主人公と共にトラブルのある学校に転入して潜入捜査というものだった。キャラシナリオはそれを受けて部活を終えたところの紅に主人公が会いに来て、しばらく談笑してたのがいきなり事に及んで…という流れ。ホント唐突に致してしまうのだが、元々関係性もできていて紅も自然に受け入れるというもの。
 シーン1は体育館内で他の部員が帰った後、会話中にいきなりという形で、シーン2はそれで火のついた紅が体育倉庫に誘って貪りあうという展開。
 紅は口では主人公が好きだとは言えないナイーブさを持ちながら、好きという気持ちを隠してないので、そのへんツンデレというほどでもないけど主人公の前ではイマイチ素直でないY-Kazeちゃんやアスカ、きらら先輩なんかとは違っていてイイ感じなんだけど、人気的にはイマイチなんだよな。せっかくガチャキャラになっても各シーン1枚ずつの差分合計六枚ずつという扱いだし、甘えみたいなのがなくて気丈さが目立つから結構お気に入りではあるんだけど、当の自分がY-Kazeちゃんやアスカに先輩もお気に入りだったりするからなぁ。
 グラも、通常立ち絵はお色気ムンムンでありながら元気いっぱいで、部活中は体を動かして悶々とした気持ちを発散という感じですごく魅力的なんだけど、ヴィジュアルチェンジの立ち絵とか、キャラシナリオのグラは下品さ優先でなんかがっかりだよ…。二人ともその手のことに馴れていて、今更ウブで純情な設定だとかそういうのを意識した爽やかグラでなくてもいいんだけど、個人的にはもうちょっと少女の魅力みたいなものも盛り込んでほしかったなぁと。せっかくの学園設定なんだし、他の生徒が一般的な高校生で、そういう状況込みでのお楽しみというのを期待してたからなぁ。まぁ作品の雰囲気がドロドロしたものをウリにしてるんで、お呼びでないと言われたらそうなんだが…。