陰の実力者#19

 ラス前。…なんだよな?。しかしこのテーマをクライマックスに持ってくるとは思わんかった。赤毛王女のアイデンティティ問題、これ現代の認知欲求の高い若者のメタファーだよね。恵まれた立場で自尊心をこじらせた人間が実力差に圧倒され、周囲の観客の評価にも耐えかねて自我崩壊にも似た転落。これ、Twitterでイキってた若者が本質をあらわにして炎上する姿とそっくり。
 対して、縦ロール王女は血を這いずるような経験をして自分が本当にやりたいこと、やるべきことは何かを見極めて周囲の評価に左右されることなく行動する姿が描かれてる。表舞台に露出することはないのでなかなか存在を確認することが難しいが、これも現代の若者の生き方の別のありかたでもあって、おそらくこの対比が今回の一番のテーマなんだと思う。

トモちゃん#6

 ヒロインが女装wwwをしたり、熱血ドッジボールをしたりの巻。今回はゆるふわ金髪のキレが今一だったのだが、まぁそのへんは今回のテーマがテーマなので、それを差し置いて脇役が光っちゃいかんでしょという話。
 で、主人公がヒロインを男として憧れてた…という流れ。うーん、個々の事例でそれが絶対なかったとは言い切れないんだけど、これ昔はそういう構造は描かれなかったというか現象としてなかったように思うんで(物語としては特に)、世の中が変化して生まれた有り方なんかねぇっといったところ。ヒロインの親友とゆるふわ金髪がまさに女性性を顕著に提示してるのでなおさら。男にしても女にしても第二次性徴以降はホルモン分泌の関係でどうしても自分の男性性や女性性を認識せざるを得なくなるので、ホルモン異常とか先天的な異常みたいないわゆる病気でもなければちょっと成立しづらい状況ではある。でもこの作品だとヒロインが男勝りという設定だとしても、そういう異常があるわけでも自分が男であると認識してるわけでもないし、よくわからんところ。ただ、この作品がLGBT要素を排除しながらも、そういう男女意識の実験場みたいな扱いで描いてるのだとは思うので、これはこれで面白い論の立て方とは思ってる。

シナリオ何本か開けた。

 今探索レベル前半の4分の一だが、シナリオは半分ほど開いた。なので、シナリオ自体は前半で全部読めるけど、配布ヒロインは強引な手法でも取らない限り(イベント専用アイテムではなく、汎用アイテムを使うことができるので)、後半になるまで5凸はさせないといった形式。
 ガチャキャラの派生衣装は3章で公開、でも配布のほうは4章でようやっとストーリーに絡んできた状態でまだ本格的に動いてはない状況。ストーリーは、まちで大人気のチョコレート菓子に媚薬が混ぜられていて、どうやら混ぜたのが地上神騎で…という段階なのだが、その地上神騎って配布ヒロインでは…みたいな。
 某巨大掲示板をちょっと目にしたが、イベントシナリオは中途半端だけど特にダメだというワケでもないみたいだし、配布キャラやキャラシナリオは割と好意的な評価が多く、悪く言ってる人はいないようなのでちょっと期待してる。