トモダチゲーム#11

 かくれんぼゲームの勝者発表と種明かし。主人公側が勝つのは展開上仕方がないんだけど、あそこまでじらしておいて、どうやって勝ったかの答え合わせの部分、これもまぁフィクションだから原作者が好きなようにでっちあげることができる。のではあるんだけど、それが読者に面白いと思わせるか、矛盾なく納得させられるかだけの話であって、まぁそのへんこじつけが強引な作品も結構あるのだけども、結論として個人的には満足したというところ。すごろくゲームのときはあんなに言い訳臭く感じてたのだけども、今回のかくれんぼゲームは構造的に同じであっても感じ方が全然違う。答え合わせの前に読者に開示してる事実と、答え合わせの後で明確になる事実の間に齟齬がなくて、前後で情報量もそんなに差がなく、理屈付けがそれなりに自然だったと思う。運営に主人公を怪物と言わせてた割に、その怪物っぷりはあんまり感じなかったのだけども、キャラに言わせなくても読者の側で主人公は理由があってのことと予め予想なり先入観があるからこれも問題ないように思う。
 一時帰宅でメンバーたちに大きな変化があって、これ本当に来週で最終回なの?と思うし、ちょっと振り返ってみてもこれで終わりになるのは尻切れトンボだと思うが、続きは原作でENDでも分割2クールでもこれだとどちらかわかんないなという感じ。ミスリードからの答え合わせもなんか作り物臭いところはあるが、これだけやっちゃっても結構次回が楽しみの範疇で終わってるという判断。今回もバスケのキャプテンが主人公を殴って勝敗が決まったのでは?と先週思ってたけど、実際は勝敗が決まってから主人公は殴られてたということだったわけで、見事に予想を裏切られたが、だからといってストレスでもなかったんだよな…。

勇やめ#11

 狡兎死して走狗烹らる…が嫌だったという吐露。うーん、ここに至ってダメな方面に急旋回するとは思わんかった。主人公、どうせ死ぬのであれば後の世界のことはどうなっても彼にとっては無関係になるのだから、正直に言うと一人で勝手に死ね…としかならないと思うのだが…。魔王側に後事を託すとはいえ、彼女たちは勇者がいたとはいえ一旦人間側に撃退されてるのであって、主人公の見込み通りだったとしても、彼女たちがどこかでつまづいて退場するかもしれんわけで、なんとも。
 主人公は今までの説明を聞く限り、彼を撃退することはほぼあの世界ではいないように思われるわけで、人間側に嫌われたからと言って事実上あの世界の神としかいいようがなく、ちょうど現代社会でいうと、自分の存在感を示すためにやたら世界に武威をしめすアメリカ合衆国のようなはた迷惑な存在。世界を救う役割を演じるためにワザと世界を破滅させるのは、こう自分が人を助ける優しい人間であることを示すために、世の中に不幸な人が溢れていないと困るから、自民盗の格差拡大の悪政には敢えて文句を言わずに日本があれるままにしている子供食堂の運営みたいな立ち位置にも似て、まぁ原作者がそういう日本の構図を知らないわけではないだろうし、おそらく彼が勇者に全面的な救世主の役割を与えてるとも思われないんだけど、しかし勇者は自己肯定感が低くやむにやまれぬといった精神上の追い込みに遭って、でもやってることは能力のないものへの指導だったんだよね~と考えると、アイロニーというイメージともちょっとかけ離れてる印象はある。
 いちおうラス前のクライマックスなんだから、主人公のやり方はオカシイものの、彼なりの悲しい事情があってそれでもその経験をもとに後進を指導してなんのかんのいって世界をよい方向に導こうとしてる…という風に見せていると考えるのがフツーなのであって、いやぁ、主人公狂ってるでしょ、地獄への道は善意で敷き詰められてるんだよみたいなアイロニーが込められている…というのも、可能性としてないわけではないんだけど、ざっとこの#11を視聴した感じそのようには受け取れなかった…という評価。Viviが、あれ、奴隷化された人工AIロボットが人間に対して反旗を翻すのを阻止するために、何を考えたかその被差別側の人工AIであるヴィヴィが奮闘するという内容だったわけで、あれは最初っからそういう構造が仕込まれていたから間違い様がないし、実際起こるイベントはそりゃ人間が搾取を続けたら人間側にしっぺ返しはくるでしょという展開ばかりだったわけで。
 マネジメント講座をぬけぬけと素材に持ってきた割には、物語としては良く整ってたなとは思っていたので、ちょっとこの展開はズッコケた。魔王側は組織としては例えばサキュバスにとってはブラック企業だったわけだし、魔王は理念としては見るべきものがあったとしても部下を使ってなにか事業をするにはあまりにもマネジメント能力が無かったというわけなので、組織改革をやったところでなんとかなるの?という疑問はある。この作品で語られてる手法は別に秘密でも何でもないのであって、これを駆使して一つでもブラック企業が心を入れて組織カイカクしてよくなった事例の一つでもあるのなら、もうとっくに日経とかが記事にしてるハズなのに、そういうのも見当たらない。しかも日本の財界を牛耳ってる連中は既得権益をかたくなに守り、政官ともコネで深く結びついて庶民は毟られるばかりなので、そういう固陋頑迷な指導者のために経済的停滞を続けてる日本に対して、まだまだやりようによっては将来は明るいよ…というメッセージだったとしても、それは鼻で嗤うしかない。どーしてこーなったんだろ?。世界全体を相手にしなくても、他の作品のように世界をいくつかの勢力に分割してその勢力同士のせめぎあいにしちゃったら壮大な陳腐さからは免れたと思うんだけど。

バディゴル#11

 主人公が特訓する話。うーん、スポ根と言われたらスポ根なんだけど、あんま忌避感はないなぁ。口では反発していても、ゴルフ人生をけがであきらめなけばならなくなった部長が次々と課す試練を楽しんでクリアしているように見えたので、あんまり抑圧的な雰囲気も感じなかったし、ダイジェストで急速に成長させていたんだろうなという感じ。その分目標を明確にしたり、ドラマ部分を際立たせたりと、やっぱり物語としての面白さは維持…という風に見えた。まぁ個人的に現代性とか社会性とか盛り込んでくれると物語は面白くなるんだろうという気がしてるが、そうではなく案外物語としての面白さを追求すればするほど、王道展開からそんなに逸脱しなくなってしまう…そこにオリジナリティをどう織り込んでいくかがライターとしての腕の見せ所なのかな…とふと思った次第。

BRSDF#11

 軌道エレベーター付近に集結するが、月からの攻撃が始まってしまうという話。人間を絶滅させて一からやり直すという話で、これ、おそらく視聴者の大半には唐突に感じられたのではなかろうか。でも個人的には、あ、そういうことかみたいな腑の落ち方をした。それは多分に環境問題に対する認識の有り無しによるところが大きいと思う。そもそも環境問題というのは市井で語られてることは相当に胡散臭いのであって、

そもそも地球に優しいとか、よりよい地球環境って何?

初期の溶岩ドロドロの灼熱の大地だとかスノーボールアース(全球凍結)などを経験してる地球にとって、数度程度の平均気温の変動なんて地球にとって何でもない。

地球に住む人間にとって住みやすい環境であることが、地球に優しいだとかよりよい地球環境という、結局のところ徹底的に人間めせんのエゴ

しかし人間にとって住みやすい環境を壊してるのは他ならぬ人間自身

人間の考える理想的な環境を維持するために一番の阻害要因が人間なのだから人間を絶滅させることが最適解。

しかし人間がいなくなったとして、人間にとって住みやすい環境を維持する必要がそもそもあるのか

なら理想的な環境を壊さないような人間を一から作り直そう


人間を一旦絶滅させて、もう一度やり直そう←今ここ


 みたいな感じだと思う。なので、主人公が救世主として戦いに勝ち、人類を救ったところで
→ふりだしに戻る。なぜなら人類は何をどう反省すべきか全然わかってないから。
 でしかないと思うので、個人的にはここで一旦敵に勝たせて人類を絶滅させ、新しく発生した新人類の物語をやってくれる方がSFとしてよっぽど見ごたえがあるんだと思ってるが、次回最終回。どう考えても尺がない。

司書#36

 またまた身分制度に主人公が助けられてしまう話。いわゆる話の盛り上がりとしてこの3期はそれほどつまらなくもなかったんだけど、終わってみたらヒキが2期と一緒なのでちょっとワロタ。テーマとしては主人公が助かるために払った代償はでかかった…みたいなものもあって、赤髪を結局助けちゃうのか…と思いはしたんだけど、あの裁定自体はよく考えたなということもあって、印象は悪くない。しかも養女になるということで、家族や商人も皆殺しが選択肢にあったということも明らかにされてちょっとビックリしたぐらい。そこまでやらんでも…と思ったし、自分はなんのかんのいって日本の前近代を想定してたからもっとのんびりした結末になると思ってたんだけど、江戸時代って、幕府に早々をしでかそうもんなら国家老程度の首はポンポン飛んでたので、そういや日本でも血なまぐさいのはそうだったなと思い直したぐらい。養女の一族の痕跡を消そうかという判断も、まぁ作中でも述べられていた通り、本人が家族の安寧を望めば望むほどそれは弱みになり、貴族間の対立で付け込まれる対象になるから当然なんだよな。戦国期、例えば秀吉が目をかけた人物は次々と養子にしていったわけで、取られた大名の方はそれはそれで権力者とお近づきになったということで取り潰されるどころか威光が強く働いたワケだけど、それはあくまで大名という貴族だったからであって、平民だったら同じ機能が働くはずもない。
 しかしこれで主人公は権力者としての地位を手にし、しかも周囲の貴族は印刷技術を本人たちは権力維持のためなのだろうが、だからこそ理解があって本の普及にとってはすごく都合の良い環境にはなった。
 まぁツンツン髪の貴族が領主なんだろうなとはぼんやり予想がついてはいたのだが、神官長が異母弟で、神殿長が叔父なのが、もう世俗の権力と宗教の両方を独占して権力者オブ権力者なのはワロタ。西欧だったら宗教はあくまでローマ教皇がしっかりにぎってたんだけど、この物語世界の宗教はキリスト教ではなく、在来の自然発生的な宗教という設定みたいなので、そりゃその地の貴族がいいように扱うのも当然で、なかなかうまくハマってるようには思った。
 そして to be continued…の文字。今回で主人公に親しいキャラはいわば切り捨てた格好になってるし、条件は整ったから4期は一挙に本の普及に重点を置いて話を進めるのかな。