新米錬金#10

 親が訪ねてきたのは借金のかたに娘の結婚という…。黒髪ロングくっころが貴族だったというのもアレだが、親娘ともども借金体質という設定。飢饉で領地経営が大変なら、わざわざ借金対策やるよりそこで領国経営という話にならないのがこの作品らしいというか。
 うーん、ダメだというほどでもないんだけど、迷走しかけてる感じ。主人公が主人公というよりお助けキャラの役割が強くなってるし、では主人公に変わるストーリーをドライブするキャラがいるかというと、くっころキャラではちょっと不足気味。しかも主人公がオラクルの役まで兼ねて、いやそれ自体がダメだってわけでもないんだけど、この流れだと主人公がいればそれで完結してしまって、他のキャラの役割は?って話にもなりそうで、なんか昨今話題の「部下に適切に仕事を割り振ることができず全部自分でやってしまう上司」っぽくなってる。今回の話だと、空想のモンスターを出して、それの倒し方とかどうでもよくって、それをおそらく作者もわかってるからあれこれ苦闘させず主人公にさっさと倒させていたのだろうけど、物語上それって何のためにその描写が必要なのかよくよく考えたら…みたいな話であって、なんかためにする議論そのものなんじゃね?という感じ。個人的にはもっとのんびりやってくれても…なのだが、もうアニメの最終回も近いしケリをつける必要もあるからそのへんしんどいかもなぁ。