DIY#5・6

 他校からの生徒を特別に部員として認め、ツリーハウス製作に突き進んでく話。日本人の名前だし、外国名に無理やり感じを当てはめたわけでもない東南アジアからの留学生という。BGMからするとインドかと思ったんだけど、露出の高い服で東南アジアだとすると、まぁそのへんだろう。でもまぁ欧米至上主義というわけでもなくバランスとったし、学校内だけでなく他校からも受け入れとか、そのへんも垣根をなくすメッセージなんだろうなという感じ。いやまぁ今ドキは部員が集まらず二校以上で合同チームをつくるというのがアノ野球部でもフツーにあるので、むしろ正式な部員として認めてもいいぐらい。
 しかし、折り返し地点で無理やり水着回にしてしまうんだな。特に色気を出してるわけでもないし、いちいちこういう流れにしなくてもいいのに…というか裸ではないけど薄着にサロペットだけでも個人的には十分だなと思ってたから、なんか意外というか。

虫かぶり姫#6

 戦争を回避したら軍部に起こられてしまったでござるの巻。もうちょっと穏やかに日本の企業社会のメタファーぐらいに考えていたんだけど、なんかモロ現代日本のいや~なところを描写してきたなという。軍事国家が国が飢えると隣国に攻め込むのは別にそこで他国の軍隊を打ち破って「俺TUEEE」を誇示したいというのでは全然なく、もう当たり前に「略奪」のためなんで、侵攻してきた時点で国境付近の国民は殺されないまでもその年の収穫をごっそり持っていかれてるハズで、それであの辺境伯が「もっとドロボウの気持ちに斟酌してくれないと」と言われましても…という。アンタ、戦争回避しただけで辺境伯領が失っていた富を失わずに済んだのだから万々歳だろうに…。というか、それで王子様が予算を使わずに済んだといってるのだから、アレ?、みたいな。貴族が領国を拝するのは、自治権、経営権を認められるんだから、当然自衛も自分でやってね!という話なので、他国が侵略してきて中央の予算を分捕ってるってフツーに辺境伯が税金ドロボウなのではという。この世界が史実の西欧である必要もないんだけど、中世の西欧は、傭兵が自分の存在感を示してオマンマにありつくために、他国の傭兵と示し合わせてワザと戦争をでっちあげる*1なんてことをやってたことも往々にしてあったりするから、あんたら中央にタカるゴミ虫なのでは?という。
 つい先日もJアラートという自作自演の空襲警報を出して当該地域の住民に要らぬ行動を強制してたわけだが、あれ、どう考えても他国の脅威のために軍事費を上げますよ、仕方ないよね、他国が攻めてくるための対策なんだから…からのポッケナイナイのための雰囲気作りなので、だからこそあとになって「実はミサイルが通り過ぎてしまった後で何の役にも立たない警報でした」≒「自民盗がミサイル発射で大騒ぎしろというから仕方なく警報を発したけども、実際には役に立ちませんよ」という自衛隊のメッセージだったりするので、そのへんまだ戦前戦中よりマシになってるのかねー制服組は…という感じ。
 気弱な主人公が一人の時を狙ってクレームをつけてくるところなど、弱い者いじめが得意な自民盗のやり方そっくりだし、そのへん社会問題とリンクしてるのもよくわかるのだけども、悪ラスでもそこまで切れ込まなくて物語としての面白さで勝負してるから、この作品が同じお伽噺のフォーマットを使いながらも少女漫画風味に仕上げていてそれなりに深刻さそのものには触れないと思ってたから少なからず驚いてしまったよ。

*1:雇い主からカネをせしめることが目的なので、精いっぱい戦ったふりをしてお互い損害が出ないうちに勝った負けたを自作自演してテキトーなところで矛を収めてた