無ナナ#1・2

 原作未読。#1の大半で凡庸なドラマだなと思ったらどんでん返しでオモロかった。だが、#2でトリックが破綻してたのが残念*1。構造が結構ヒネてて面白いので今後に期待してる。

アサルトリリィ#3

 主人公とヒロインが絆を結ぶお話。積み上げ要素は少ないんだけど、フツーだったら中盤クライマックスや、終盤クライマックス直前にやるぐらいのエピソードを一気にやってきたから、残りの話数どれだけ濃密なんだろうと期待も高まるが、次号予告だと割と気の抜けた話っぽいからよくわからん。だが、今回は始終緊張が弱まらず、釘付けになってたからうまく組み立てられてるとは思った。
 しかしなんだな、SchutzAngelのSchutzはSchutzStaffelのそれだし、しかも頭文字をとったSAはSturmAbteilungsmannと一致するように作られててなんとも剣呑。学園の制服もアルゲマイネ初期のそれと同様黒を基調としたものだし、北欧神話命名規則だとか考えると、設定やデザイン、もうNSを意識しとるとしか思えん。百合もののぼんやりした世界にキリリと香辛料を効かせるギミックなんだろうけど、割と冒険に近いものがあるわな。

魔女旅#3

 やっぱりキノの旅になっちまったか。自分の場合なまじっかキノの旅を知ってるから、あれよりパンチが効いてない感じでどうしても物足りなさを感じてしまう。ただ、あちらには主人公の成長要素は無いし、ネタも寓話方向に全振りなので、キワモノ嫌いにとっては本作のマイルド傾向が好まれて棲み分けはできるのかも。今回二話構成で、さすがにAパートは読めなかったが、Bパートは結論丸わかりなのでどうしたもんかといったところ。ただ、村長の息子に善意を持たせてるから幸せになる可能性も残されてはいるけど、村長は別に息子の嫁にするというより自分の妾にするために買ったのだろうし、息子も芯がしっかりしてるというよりはバカ息子という描写なので先は見えてるという提示だろうしで救いのないことには変わりがないんだが。
 うーん、別に面白くないことはないんだけど、もしかしたら主人公、旅人という立場を利用して、面白そうなことは首を突っ込んでつまみ食いするが、都合が悪くなったら逃げるというのだったら正直ゲンナリなのでそのへんどうなっていくか心配ではある。というか、むしろプライド高くて人間的に成熟してない彼女がそういう浅薄な人間ではない…というのもそれはそれでオカシイ話なので難しいところ。まぁ彼女の鼻っ柱を折ったり、彼女自身期せずしての行動が幸運に繋がるとかいろんな経験を積み重ねていくってのが定番だろうけど、果たしてどうなるかぼちぼち期待かねぇ。

キンスレ#1~3

 ゲーム原作。ダークエルフとの差別構造、王国の腐敗状況とか、いろいろ興味深いところはあるんだけど、もともとの原作由来とはいえ勇者が世襲で、これから反撃のために上級国民のコネを頼るって構造がげんなり。別にアベ政権時に明仁が政治のあり方に憂慮を持って当てつけかなんかで退位したってのは評価はしてるんだが、かといって天皇が積極的になにか国民を救うってのはありえんし、こういう古い物語の構造を持ってきて何を訴えたいの?って感じはする。まぁ別にゲームの情宣でも構いはしないんだけど、そのへんゼロクロの主人公闇の王子が辺境の庶民からの成り上がりだったのに比べるとどーなの?という感じはする。
 で、結局三話分もかけて経緯説明して本編は次回からという。ただ、こう設定にいろいろなんだかなぁと思う部分はあるが、シナリオの幹は割としっかりしてて、キャラ配置も巧妙ではあるので、期待も失望もなくまだまだこれからって感じ。

アニメ新番追いつかない。

 結構決心して視聴してるつもりなのだが、まだ一通り第1話を見終わってない。無理はしてないからしんどいってことはないのだが、とりあえず視聴してまとめておきたいとは思っているからそのへん難しいところ。あんま増やしても手に負えないから、レギュラーをそろそろ決めて、余裕のない作品は後回しにするって手もあるのだが…。

*1:そんな重要なことがあったのなら何故主人公は最初っからそれを言い出さなかったのか