新米錬金#6

 ピクニックも兼ねて資材確保に行く話。社員旅行だとかレクリエーションを会社で…という話はこの世界観にはそぐわないから、それらも兼ねて楽しみながら仕事って感じだろうか。なんか物語として面白いとかというほどでもないし、経営に関してもなんかトリビア的なものが得られるわけでも、なにかよくできてると感心するようなものもない。だけども、なんていうか、自分はさほど行きたくはないピクニックに、子供が行きたがるから連れていって、そこで自分はのんびり子供がはしゃぐ姿を見て心安らぐ感じがするような、そんな安心感があるような気がする。なんか見ててほっとするというか。
 メインキャラ化してる女冒険者二人、なにげにお色気要因なのな。しかもくっころのほうはドジっ娘属性まであるという。ターゲット層広めにとってるのかと思ったら、おとこのこ向けだったのかというちょっとしたガッカリ感。あと、ラストの決算報告書、孤児院への寄付とか前も見て税金対策でもないだろうに、駆け出しで資産は確保しとけばいいと思っていたら、そういや主人公が孤児だったんだなと気づいた次第。

ふうこいアニメ#5

 学校関連のイベントを通じて主人公とヒロイン二人との距離が縮まる話。うーん、正直そんじょそこらの年齢制限付きのエロアニメより興奮する。ことに及ぶ際、女は雰囲気を大事にするという話だが、なるほどこれ確かに裸じゃなくても行為に及ばなくてもこのシチュエーションだけでおなかがいっぱいになるな…という感じ。
 ただ、やっぱりこれは仮定に仮定を積み重ねたお話なので、男のドリーム満載の妄想でしかないんだよな。女は、もうこいつ受け付けないとなると、例えば昔よく話題になったが、父親の衣類と一緒に選択するのを嫌うというのはよく知られてると思うし、学校の同級生だったら少しは気を遣うのかと言われたら昔よりイジメはカジュアル化しており、フェミの主張のように女のお気持ち優先も度を越してるわけで、これ、現実にあるとしたら最初のペア組みの時に親を通じて学校にクレームをつけて終わりってなもん。ドラマ部分はそこそこ…という評価ではあるんだけど、上述の通り、仮定に仮定を組み合わせているだけなので、要するに答えが一意的に導かれるよう条件が固められてるだけとはいえるので、構造を把握するとなあんだという話にはなる。日常生活のそこかしこにいくつもの選択肢があるはずなんだけど、なぜかほぼ正解だけを選んでいて、ときどき人間関係を擾乱させるために間違った選択をするけど、それもまた作為的というか。そのへんエロアニメとかエロビデオと構造はほぼ変わらないんだよなぁ。
 さて、なんつーか、メインヒロインに関していえば、結局自己決定権とは?みたいな話だよな。人間とはその瞬間瞬間においてすべてを把握しているわけではないし、ならば把握している情報が不完全のママ時間が過ぎていっても当然状況も変わるし、となれば自分も刻々と変化しているというワケで、本当に自分のことだからといって自分のことすら全然正確に把握しているわけでもないし、自分の判断が正しいとも間違ってるとも言えないワケで、ならばピンク髪が最初はイケメン君にホの字であっても、共同生活を通じて主人公の人となりを知り、別にイケメン君から乗り換えても、イケメン君と主人公を両てんびんにかけても構わないっちゃぁ構わないんだけど(当然主人公が幼馴染ヒロインからピンク髪に乗り換えても、両天秤にかけても構わないという話になる)、そういう構造ならいくら葛藤らしきものを描いたとしてもそこにドラマはあるの?みたいな。いっちゃぁなんだけど、主人公もピンク髪もピーターグリルと何ら変わらんじゃんという身もふたもない話。