ステマ#7

 精霊族の妹を助けて仲間が増え、勇者パーティーとは改めて断交する話。バトルシーンも退屈だし、契約のシーンもマンネリだなとは思うんだけど、バトルシーンは尺を取らずに簡潔に済ませてたし、契約のシーンもイニシエーションとして重要で、一つの象徴なのでそこはまぁ。
 うーん、やっぱ構造としてオモロイ感じ。自分てっきり精霊族から報酬として双子を受け取るのかと思ったら、双子の方が一族を見限った形に。フツー、こういう物語においては、部下として付き従うのはバックにその勢力全体を味方につけてるという証*1になってるものだけど、これはもうそういう勢力をバックにつけたという要素がすっかり放棄されていて、あくまで個人単位でのつながりという形になってる。なので、ネコちゃんと契約するとネコの力も手に入れる…ということもどうも自分が考えていたのと意味合いがだいぶ違ってるような気はする。今回も主人公がバフをかけてネコちゃんが強くなったのも、単なるゲームからの拝借とも、それまでの一般的な物語における一つの要素としても違った意味が込められてるのかもしれずで、なんか視聴直後の現時点ではまだ考えが良くまとまってない。
 とはいえ、結局のところこれは大きな構造としてはマネジメントのお話で、もう形として主人公が勇者としての条件を満たしてしまってるから、パーティーの目標の再設定をしましょうとか、主人公自体にその考えはなかったのに、ネコちゃんはじめ他のパーティー全員は魔王を倒す気マンマンだった…とかなんか示されている構図としてちょっと面白かったという次第。

スパファ#19

 日常回2つ。うーん、AパートもBパートも割と最初のうちからオチが読めるようになってるので展開で笑えるというものではないし、どうせこの話はこう落ち着くだろうと思わせて、エピソードに込められたメッセージについて読者に深く考えさせるようになってるか?と言われるとどうもそういうものでもなさそうだしでよくわからん。別に現実社会の我々でもすべての行動に意味を持たせて生活してるわけでもないので、こう、とりとめのない日常を描くことに意味がないとは言わないんだけども、スパイ活動は平和を維持するため…だとか、疑似家族でも家族の本質は変わらない…みたいな大テーマが設定されてるはずなので、あんまり寄り道されてもなぁ…といった感じ。とはいえ、原作は連載中だし、ぼつぼつ追っかけることぐらいしかできないのかもなー。ドラえもんとかちびまる子ちゃんサザエさんのように長期で展開するなら逆に日常がメインでストーリー上の抑揚とか逆に要らないって話になる(のび太が真剣になるのは劇場版だけでよい)ので、それ目指してるのなら納得で、2期の終わりにそれなりのケリをつけて〆るってんならハァそうですかってなもんだけど。

*1:頼朝が北条政子と結婚するというのも北条氏が源氏のバックにつくということなので、こういうのは物語とかそうでないとか、洋の東西を問わずそういう形になってるもの