司書#21

 マインの楽器の先生としてロジーナが側仕えになるお話。なんか結構解釈に困ったシナリオで、実は視聴は昨日の朝だったんだけど、日も変わったし仕方がないからまとまらないならまとまらないで書き殴っておこうかという。まぁ確かに今回の話の主役というか誰の担当回なのかと言われたらそれはロジーナなんだけど、前に顔見せしてたしどうもマインのお気に入りだからヴィルマが物語上も重要なのかなと思っていたら、エンドロールでは1ページめにロジーナ、2ページめにヴィルマが記載されており、これ、フツーならどちらも2ページめに配置されるのだったら分かるんだけど、ロジーナの1ページめという位置はかなりレギュラーに近い存在なのかなとふと思ってみたり。
 話の発端としては、神官長が貴族のたしなみとして楽器演奏ができるようロジーナを側仕えにすすめるわけだが、マインは孤児のために奮闘するヴィルマを優先的に側仕えとして抱えたがる。結局楽器演奏から逃れられないと観念して、ロジーナを側仕えとして抱えることになるわけだが、このロジーナ、音楽の才能があるためにもとは(今は神殿にいないが)別の貴族の側仕えとして、こう、その才があるということでお気に入りとなり、楽器演奏以外の仕事は免除されていて、その待遇のままでいられると気持ちを切り替えることなく、下働きをしないことをマインに咎められる。なんやろ?、立ち居振る舞いが上品なのでそれを見習わせるために神官長がわざわざ名指しでロジーナを側仕えとしてマインに勧めたようだが、おそらくこの下働きをしないということに手を焼いていたのを、これ、マインに押し付けてなんとかさせようと神官長が考えていたのでは?と思われるフシがあって、いちおうこの#21全体を見たら、結局そのトラブルをマインが解決したという構図になってる。
 しかし、この話で自分が違和感を持ったのは、ロジーナの気持ちを切り替えさせて下働きをすることを納得させるという流れの中で、マインが他の三人の(フラン・デリア・ギル)側仕えも同席させて、ロジーナのありかたに異議を唱えさせるという場面があった。これは自分に言わせりゃおかしな話で、ロジーナを説得して側仕えを続けさせるか放逐するかはあくまでマインの専権事項なんだから、なんで他の側仕えを呼ぶ必要があるのか、このへんがちょっと謎。決定権があり、その責任を負うのがマインであることはもう本人もわかっているのだから、こういう多数決の構造を持ってくるのはアレか?、民主主義的な方法を採用か?と思わなくもないのだが、描写を見る限り多数派工作でロジーナを圧倒するというふうにも見えなかったし、当のロジーナも態度だけは堂々と反論してて、他の側仕えなにするものぞというふうだったから、このシーンは多数決という一見民主主義的な方法をマインが利用しようとしてたというわけでもないし、その多数派工作がロジーナに対して効き目があったというわけでもない。まぁ多数決が民主主義的な方法かどうかは別にして、ここには前近代と近代との対立みたいな構造はあまり感じられない。しかも、このマインにとってはもう結論が決まっており、ロジーナがいくら論理的に正しかろうとそれを認めるつもりは毛頭なく、多数派工作で押し切ったという構図は、これ、今の自民盗がやってるやり方そのものなのであって、オヤ?っと思ったのだ。いちおうロジーナが調伏されるいい話で終わってはいるんだけど、今までの流れを振り返ると、さんざん前近代社会に、近代的価値観を持ち込んで無双してたマインさん、相手を組み伏せるのに、あなたが一番嫌ってた貴族の汚いやり方を自然に使ってますね…という感じ。もちろん話の筋としては、マインがいくら(読者や視聴者にとって馴染みの深い)近代的価値観を使って説得しようとしても、相手はその事を基盤においていないんだから延々と平行線をたどるだけで解決しないわけで、近代的価値観を使わない合理的な理由はちゃんとあるのだけども、マイン自身にその自覚があるような描写がなかったので、なんか片手落ちだなぁと思った次第。
 あとね、前近代というのは個人の努力とやらは基本無駄であって、生まれた家格だとかもって生まれた才能だけでその後のすべての人生が決まってしまうような社会だったわけで、ロジーナが孤児としてあの場にいて、おそらく楽器なんか買える身分ではないだろうから元の主人にそのへん面倒見てもらってだね、音楽の才を見出されその才のおかげで寵愛を受けたわけで、一歩間違えたら乳幼児のうちに死んでたかもしれない底辺層がその栄華に縋るしかない心情ってのはそんなに非難されるべきことなんだろうかとふと思う。まぁ改心前のロジーナを悪役として描き、いかにもマインのおかげで変身できてめでたしめでたしってのでも大局的には構わないんだけどサ、マインだって平民のくせに貴族扱いされてるのも生まれつき強い魔力をもっていた*1という個人の努力とやらではなんともしがたい初期条件あってのことなんで、天に唾するようなもんだと思うんだけどねぇ。今回の話でそこまで描いてたら文学性高いなとは思うんだけど、結局ペーソス部分は、ロジーナの元の主人との美しい思い出という形でしか示されなかったから、その程度の作品なのかなと思ってみたり。まぁ今後の展開でそういうのが示されるかもしれないし、そのへんなんともだが、どうにも引っかかって仕方がない回だった。

ルフレあかんわ。

 コロナ接続強制切断のアレ。今日は四日目で、今までもそういうことがなかったわけではないのだが、夜激呼んで班員を選択してポチったのだが反応が全然ない。あ、キタキタと思ってたのだが、強制切断時間が平常より長めでイライラしてたらなんと一発も殴れずに狩られてた。まぁいつかはこういう目に遭うだろうとは思っていたのだが、実際来てみるとやはり憤慨してしまう。強制切断の連続時間が最近は10秒以上がデフォルトになってきてるのだが、10秒で済むのか、20秒待たされるのかはランダムになっていて、その20秒を運悪く引いてしまったっぽい。
 しかしなんだな、今までチームで一勝もできず、おそらく勝ち点でのぷちは取れそうもなさそう。金星で引けるかどうかもわからないが、金星で引いたとしてもランキング7000位以内に入って★1で我慢するかどうか。やはり思い切ってランキングは諦めて炭酸消費を抑えるかになってしまうかね。どうしても★2にしないとダメってこともないのだが、そのへんなんか複雑な心境。

中華自転車パーツ運送、どうもパタッと止んだ感じ。

 五月雨式であっても、ポチポチ届くのかと思ったら、この一週間荷物に動きがない。一番の大物であるフレームもシンガポールで止まったまま、他、自転車でいえばチェーン接続パーツ、シートポスト、ハンドルバーがあって、チェーンコネクティングパーツはおそらく追跡なしであっていきなり届く可能性もあるが、トラッキングがきちんとしてるのは確認した限り中国を飛び立って以降音沙汰なし。自転車パーツではないが、他に注文した商品はあまりに届かないのでバイヤープロテクションの期限切れになったりで、これどうしたもんかな。まってりゃいつかはとどくのならよいのだが、前に18650電池を注文した折にはお気楽に届くのをぼんやり待ってたら軒並みバイヤープロテクションが切れて後の祭りになってたもんで、なんか損はしたくないという気持ちが強くて仕方がない。

*1:とか前世の記憶で未来のテクノロジーを知識として持っていた