DIY#1

 タイトル通りのオッサン趣味を女子高生にやらせるパターンの作品。語義通りに捉えれば、料理を一次食材から作るのも、アクセ作りもその範疇にあると思うのだが、とりあえずは日曜大工を主にということらしい。普通なら既に定評のある漫画原作を引っ張ってアニメ化するのが、これはどうもオリジナルということでそれなりに気合が入ってることを期待したい。なにやらこの作品のメッセージはヒキで語られてたしそう悪くないんじゃないかという予感はしてるけど、まぁ結果待ち。
 視聴して思ったのだが、割と長く感じた。挿入されてるエピソードは割と盛沢山なのだが、作品の雰囲気がのんびりしててセリフもゆっくりなのでそうぎっしり詰め込まれてる感じがしない。かといって退屈するって程でもないから不思議。

転剣#1

 タイトル通りのお話。三木眞無双を期待してたが、まぁそれほど間違ってもなかったんじゃね?という感じ。なのだが、もうちょっとはっちゃけて欲しかったような気がしたりしなかったり。主役級をつとめてた頃からちょっと外れて脇役が多くなってきて味が出てきたと思ってたのだけども甘城ブリリアントパークの演技でアレはやり過ぎ(何言ってるかわかんない)ともいう気はするんだけど、若本規夫のねちっこい演技はちょっと最近受け付けなくって、あれよりは聞ける範囲に収まってるなという感覚。この#1を聞いた限り、どちらかというと主役演技に傾いていて、それが個人的には微妙な感じはしてるんだが、先の展開にもよるんでまだまだ様子見。加隈も人気声優なのだけども、三木眞の演技に邪魔になってない…というか、そういう役柄みたいでますます三木眞独演会みたいなアニメなんだろうなと思ってる。
 ストーリーはまぁよくある異世界転生モノで格別シナリオが面白いというワケでもなくて、ただこれ記号とか象徴とかそういう方面に特化してる印象は受ける。主人公がモノに転生するのは他の作品にもあってこの作品のオリジナリティとはいえないんだろうけど、なぜかモノなのに自分で動けて縦横無尽の活躍ができるのに、転生先の世界では主体を認められなくて、誰かの所有物であることで真価を発揮するとか、まぁ誰かの参謀役だの女房役だの表舞台には出てこないんだけど、仕える人を支えることで相乗効果を発揮し社会を変えていくなんて、それこそ物語でも史実でも数多くのパターンがある。モノに転生することで彼はその社会でのなんらかの使命の果たし方を強制されてもいるってことで、まぁこれもいろいろ解釈が何通りも考えられるよね…という。逆に言うと、そういうメタファーだとか記号に特化したから、シナリオは平凡なのを採用してると見てもそう外れてはないのかなとも思うんで、そう退屈はしなくて済みそうな予感はする。