ルミナス#12

 旅だったと思われた使い魔が戻ってきて、また魔女に戻り、音楽隊の日々はまだまだ続くEND。なんかもうちょっとこの作品独自のエンディングが見られるのかと少々期待してたのだけども、あんまりそんな感じではなかったような。
 最初は軍楽隊なんだろうから、ブラスバンドでもやるんかなと勝手に予想してたのだけども、アイドル活動がモチーフとあってなんかガッカリした記憶がある。とはいえ始まってみたらその要素は、例えば前線の兵士に慰問団は大人気だったとか、ならば現代風にアイドルが前線に慰問に行っても、もちろんこの作品のように被災した庶民に対してであっても結構理屈付けとして悪くない線ではあった。また、ストパンシリーズならではの要素もよく考えられていて、それが曲技飛行団という形。今でもそういうのはイベントのアトラクションとしても使われているし、それが慰問と組み合わさるのもよー思いついたわという。
 こういう何らかの災害に遭ったという状況はもうほんの3~4年ほど前にさかのぼれば、大抵が阪神大震災だとか東北大震災を指していたものだけど、もうこの数年はそういう要素はほとんど抜け去り、失われた日本の30年が決定づけられてからは、経済的に破壊された日本のことを想起するようになったし、それは今回のこの最終回を見てもそういう思いを強くした。特に今回のパリ解放モチーフは、そもそもがファシズムからの解放という記号が持たされているのであり、それが日本の現状と照らし合わせるとアベ政治による日本の衰退とそれからの復興*1とピッタリ重なる。#1あたりから組織論的なテーマが語られてたのであーいつものストパンだと思っていたのだが、最後にはそういう組織論的言説はほとんど見られなくなり、むしろ歌を媒介として世界をどう癒すかだとか、世界中をツアー講演することで疲弊した民の様子を描いて、決して一つの企業組織のような小集団なのではなく、もう社会を包括する問題として個人はどう生活をして行くか?みたいな論点があるような気がして今までのストパンよりはちょっとばかしスケールの大きい話になっていたと思う。
 ストーリー構成として各話キャラの担当回という形を大きくは崩してないのだけども、だからといって今までのようにキャラの馴れ合いの要素は薄くなっており、キャラを活躍させる場としてのアニメ作品というよりは、歌というテーマに直球で取り組んで、オムニバス形式に近いとはいえちゃんとドラマ性を考えて作られているところなんかは、個人的にはバトルメインの過去のストパンシリーズよりはよっぽど見ごたえがあったという評価。

異世界薬局#12

 ペストが克服される話。あの黒幕も何しに来たのか。ペストをバラ撒いたその後の様子を観察しに来たんだったらこっそり黙ってやればいいのに、わざわざ目立つことをして撃退されてしまうという。検疫に関する描写も前回とうって変わってほとんど描写されなかったし、なんか魔法を使ってトラブルを解消してて、やっぱりこの作品の魔法の扱いが意味不明。鉄砲も見えてたが、魔法のあの攻撃力があるんだったらなんで鉄砲が開発されるのかという話になるし、主人公がフックの顕微鏡を持ち込んで、もう既に鏡筒式の顕微鏡が使用されてたから、何この世界の技術力は…みたいな。まだ前回のように現代医学知識を中世世界に持ち込むチートであったとしても、そこに防疫や治療に関するシステマティックな言説が展開されるのでフィクションとしてはアホらしいと思っても、そこにシナリオとしての意図がはっきりしてるので、まだ楽しむ余裕があるが、今回は支離滅裂やったなという感じ。最終回だから明確な敵もしくは悪をもってきて退治してHEにするという筋立てなのはわかるけど…。
 というわけで、終了。前にも述べた通り、この作品のアニメ化の意図は、現在の日本政府によるコロナ対応の稚拙さへのアイロニーという要素が主だと思うんで、そのへん以外はちょっとご都合主義的過ぎてついていけんかったというのが正直なところ。作者が綿密に疾病やその治療方法について調査してるのはわかるんだけど、それが丁寧であればあるほど、近代以前の治療方法が経験主義で手探りの治療しかできなかったのと対比して、歴然とした差の処理がどうにも安易に思えて仕方がなかった。そんなん、過去には何の知見も知識も、それも概念レベルでなかったのだから、その中でやれることを全部試して最善を尽くしていた過去の営為をバカにしてよいものかと思うんだよね。努力してなお解決できない問題をなんとかブレイクスルーしようとしたことの連続が近代科学に繋がってるんだろうし、この作品のストーリー構造が、主人公のやってることすべてがデウスエクスマキナなので、そりゃ飽きるに決まってるでしょってなもん。もちろん作者だって、主人公を薬神サマと呼ばせてるあたりわかってやってるんだとは思うけど、それにしたってなぁ?みたいな。
 しかしよくわからん。一番光れはあれだけ荒唐無稽なフィクションでありながら、史実を中途半端に取り入れてるんだけど、あっちは史実を知ってればニヤリとできる程度にとどまっていて、あんな取り入れ方は史実に対する冒涜だ!みたいには思わない不思議。この作品もそういう楽しみ方をしてる読者がいても不思議はなくって、要するに単なるNot for me問題なのかもしれんのだけども…。

4thQ2022アニメ新番チェック

gigazine.net
 ギガジンさんとこがよくまとまってるので参考に。キービジュとイントロが簡潔にまとまってるから一覧として見易いんだよね。
 で、結論からすると、なんか視聴したい作品が大半で、ここでいちいち挙げるのも意味ないと感じた。続編で1クールを視聴してないのは対象外だし、弱ペは途中未消化の上に犬HK提供だからパス。
 とりあえずとりとめもなく思い付きを述べておくが、述べたから期待度大というわけではない。むしろ微妙な作品…。

  • 転生したら剣でした また異世界転生モノかよと思ってキャスト見たら三木眞が主役なので視聴決定。
  • ピーターグリル 1クール目視聴してたが続編本当にやるんだな。
  • うる星やつら 視聴するかどうかは微妙なのだが、銀河声優伝説ならぬうる声優やつらなので、そこに期待して視聴するかも。
  • スパファ 実は2クール目の番宣を見ちゃって、世界平和のためにスパイアクションみたいな方向性らしい。が、自分が見たいのはそこじゃないんだよね…。ジャンプ系に対する不安は拭えないとかそんなの。
  • 艦これ おそらく視聴するけど前が前だったのでほとんど期待してない。11月から。

 うーん、もっとなにかメモしときたいというほどの熱量はないなぁ。概要をパッと見て視聴したいと思うのも、おそらくその時の自分の体調や気分にも左右されてるだろうし、ただ、視聴したいと思った作品はこんな数ではないという。割とオリジナルアニメの本数も多いみたい。

石が溜まったので…。

 なんか出やすい時間帯でもあるのかなと思わなくもないんだけど、思いついた時に行動しとかないと忘れてしまうので…。

 溜まった石は53個。今まで169連回してた。で、ガチャを回すと背景がノーマル。はいっ残念でした~ってなもん。まぁ十中八九SRは出ないだろうと思ってたし、実際SRの排出率は6%なので確率もまさに十中八九なんだけど、今回のフェスはSRの排出率自体から大きく外れてたので、意外性は全くない。というかSR率が7/180は4%にも満たないので、これは通常の期間限定キャラのガチャとほぼ同じ。お祭り感自体がないわな。
 しかし、今回の追加キャラ、最新のメインストーリーで出てるわけでもないし、開催中のイベントでも出番がない。ユニットの説明を見る限りなんらかの新展開と思うんだけど、次のメンテあたりで新章追加かな…。

*1:結局岸田も全然期待外れだったわけだが