リコリコ#13

 ディストピアは若者の手で守られたという話。緑髪は殺せるときはいつでも殺せる状況にあったのに、そうしなかったところはまぁ大人やなというところかねぇ。バランス云々の話はよくわからんのだけども、これはキャラの胸中を語ったわけではなく、あくまで対話の中でのことなんで、アレが本心かどうかもわからんところ。リコリスという白色テロ部隊が窮地に陥っていたらそっちを助けるとかまぁありえんでしょと。彼の言葉通りなら、前回リコリスの男版にリコリスが処分されそうになった時に助けに行ってるハズ。
 というか、逆に金髪ボブのほうが必要なものはほぼすべて手に入れて現状維持できて、物語的にはHEなんだけど、緑髪に比べたらやっぱり最後まで子供だったなぁという感じ。リコリスの存在自体にも、そしてなにより金髪ボブのあの自由な生活には莫大なコストがかかっているのであり、現状維持ということはその裏で犠牲になってるものがたくさんあるわけだが、それに対して思いを巡らせることをせずに思い通りに生きてるわけで、本人はやはりわかってないのだろうけど、そのために監視管理社会を維持してディストピアを自ら支持してるのは恵まれないものからするとうーんといった感じ。ただ、その辺に関しては別にこの作品のメッセージとしてディストピア社会っていびつじゃね?とか、オカシクね?とかいう視点を最初っから議論の埒外に置いてシナリオは展開していくので、まぁこの作品世界をディストピアとして描いてるのは間違いないし、別に視聴者がそれに関していろいろな意見を持つのは構わないけど、まぁそれはおいといてとにかく少女たちの活躍ぶりを見てくれみたいな立ち位置なのかなと考えるとそうダメってわけでもない。少なくともメインターゲットはエンタメ部分を楽しむ層と割り切ってると考えた方がよさそう。
 ただ、せっかくのクライマックスの見せ場としてのバトルシーンは、前々回のラストから前回の最初にかけてのあの動画よりは落ちる感じ。せっかく満を持しての対決なのに、画面が暗くてお靴がわからないわ…だし、集弾率の悪いサブマシンガンの弾はさすがに避けられんだろうというところ。金髪ボブは拳銃を操作する相手の目線や力の入れ具合などを判断して…ということだったから、射撃手ですらどこに弾が飛ぶかわからんマシンガンの弾道を予測できるはずもないし、散布界が広いということはチョイと避けるだけでは弾が飛んでくる範囲そのものから逃れ得ないので、それでも避けるというなら、発射された弾道を視認出来て、かつその飛んでくる弾を避けることができるというしかなく、観察という段階でそれが全部できたとしても人間の神経と筋肉の反応速度を考えるとやはりそれは不可能という結論にしかならないから、いやまぁさらなるファンタジーですねというしかない。クライマックスもクライマックスだからより不可能なことを可能にすることで凄みを出すということなのかもしれないが、個人的にはいやそれはないとシラケてしまった。この作品が劣化ハリウッドなのではというのは前に述べたと思うが、そのハリウッド映画の話題作だったマトリックスに挑戦したとかそんなの?。
 しかしまぁ、本当に人気を得たのかどうか正確には板の売り上げを待たねばならないのかもしれないが、ネットでの話題は確実に高評価を収めたと見てよいとは思うので、続編が作られるかもしれんねぇ。まずは劇場版とか?。個人的にも良くも悪くも次どうなるのか作品がどのようなテーマを設定し、それをどう展開させていくのかという部分がないわけではないけど、どちらかというとどうやらかすかみたいな楽しみ方のほうが大きかったかなという感じ。そのへんはエンタメとしての成功と物語にどのようなメッセージを込めるかというクリエーターのせめぎあいがあったとは思うのだけども、なんやろ?、例えば宮崎アニメがいちおうそういうメッセージ性の部分をしっかり考えてからターゲット層を広くとってなにかしらのテーマを投げかけて考えさせるように作られてるのに対し、この作品だとやはりウケるシチュエーションの継ぎはぎで、オタクにウケたらそれでいいやみたいなそういう感覚で作られてるんだろうなという印象は受けた。ただ、そういう商業主義的な態度が否定されるべきでもないんだよな。そもそも文学にしたってそれが世の中を善導する役割を果たしたことなんてないし、視聴者の感情を揺さぶってそれでカネになったら上等ってのは商売として正しいありかたなんで、勝利条件は期待以上に達成してるとはいえるんじゃないだろうか。結局ストーリーは萌えアニメの範疇を出ずおそらく参考にしたであろうハリウッド映画のシナリオよりは数段落ちる出来で、語るべきはシナリオより映像技術の方が多いんじゃね?と思うので、あんまり他人にいいよとおススメするほどでもないし、最初の一話見て合う人は見続けても損しないぐらいの紹介ぐらいはするかな…といったところ。

カッコウ#22

 今滞在してる別荘に3日前に兄とされる人がいたらしいということで動き出す話。後から参戦の妹ちゃんの追撃も激しくなってきたし、紫髪は紫髪で風格を漂わせながらも心理戦を仕掛けており、ただヒロインが純粋な感じなので王道やなといった感じ。
 妹ちゃんはないだろー’とか思ってたんだけど、仮に主人公が誰かと結婚すればその人と家族になるわけであり、最初っから家族であった妹ちゃんにもアドバンテージはあるんだなと今更ながらに気づいた次第。ただあの対応じゃな~。せっかくのそのアドバンテージをドブに捨ててるんじゃネーノという気がしないでもないが、まぁフツーに考えてこの物語の結末で妹ちゃんとくっつく展開になるというのは考えにくいので…。
 本当に兄がいるとして、なんでその兄が家族だけしか利用できない別荘を利用して妹とはわざとすれ違うように行動してるのかよくわかんねー感じ。ただ、これでほぼ兄=主人公説は消えたかなとは思った。どうにももどかしいんだけど、このもどかしさが楽しいというか。

エクハ#12

 ご褒美のステージとその後の活動をザッピングしてEND。というか続編作るつもりなんだ…。個人的には面白いとは思ってるけど、前回も述べた通りシナリオはハンコだし、そんなに人気出てたのかな?という感覚。
 いちおうサクセスストーリーとしての大枠が有りながら、構造的にはサイドポニテサッカー少女が主人公の歌を、そして主人公はエクストリームハーツという大会イベントをナラティブ消費するもので、昨今流行のアイドルものを取り入れながら都築真紀がこだわってる身体性をスポーツという側面で描くという、そして社会的には個人に多大な能力を期待されていくディストピアなものもあってそのへんが割と自然に構築されて提示できてたと思う。別にこの作品に行間を読む要素を持てなくてもフツーにサクセスストーリーとしても整ってはいるし、パッケージとしてはよくまとまってたわという印象。
 最終回ということでまぁやっぱりそうかという感じであんまり構造面での言及はなく、あくまで物語のフィナーレを飾るお祭り騒ぎ的な雰囲気を持たせながらきれいに閉じたなというところ。低予算アニメだと思うが、それにしてみたらステージ動画は結構頑張っててそこそこ見ごたえのあるものになっていたと思う。自分の身間違いかもしれないが、遠景ではCGモデリングを使いながらも、キャラの顔の表情が見えるシーンは極力手描きで頑張ってたんだろうなというのが窺えて苦労が偲ばれる。
 スポーツの取り上げ方もまぁまぁこんなもんじゃね?といった感じ。バレーとバスケをラストに持ってきたのだけども、バスケは女より男の方がはるかに見どころがあるのでバレーをクライマックスに持ってくるんかなと思っていたけど、怪我してそこからの無理を押し通す展開はバスケの方が確かに作りやすい。観客の盛り上がり方もバレーとバスケでは突き抜け方が違うと思うのだが、バスケの方が感情を爆発させやすいだろうなというのもあり。
 奇しくもアベの暗殺で、五輪汚職が炙り出されてしまったんだけど、自分の競技環境を整えるためには税金の投入が必須で、そのために政治屋、それも予算決定権限のある与党にしがみつくしかなく、ともすれば彼らの汚職の片棒を担いでしまうワケだけど、そのへんはもうスケスタなんかでも新しいこれからのスポーツは、観客を魅せてナンボみたいな流れがあると思うので、これもその時流に乗った作りだとは思う。キャラ達はスポーツに勝つことのご褒美としてアイドルとしてのステージ活動の権利を得るのであり、単に今のスポーツが他チームに勝って自分とこが強いという証明をするより、観客がみてなにか選手たちが達成するために頑張るというストーリーを消費するということが具体的でわかりやすい。結局のところ、アイドルものとしてみても、他の作品がアイドルとして成功するということは、他のアイドルよりちやほやされるということを観客に夢を見せるとか勇気を与えるってそういうキレイごとで誤魔化してるだけなのであって、この作品のように手っ取り早く賞品にしてしまったという割り切りの方がなんかスッキリするような気がする。
 まぁそんなわけで、上記言った通り、通り一遍のサクセスストーリーとして視聴する分には何の新奇性もないし凡庸そのものなんだけど、そのストーリー自体はここで示されるいろんな構造のプラットフォームなのであって、凡庸なストーリーにいろいろ込められてる要素に光るものがあると思うから、なんか評価は難しいよねといったところ。個人的に楽しめる要素がたくさん見つかったから気に入ったよ…という程度の作品で、そこに価値を見出せないなら低評価でも仕方がないかなとかそんな感じ。


チャフェス、若アサ&さくらゲット。

 

 今回は四周年ということで、イベントもガチャも力が入っているようで、超人気キャラのアサギさくらゆきかぜアスカのキャラがペア組みされてガチャに投入。いやまぁどうせまた11月にもガチャフェスはあるから石なりチケットなりの在庫が残るほうがいいんだけど、ガチャ引いてる途中から割とどうでもよくなって、ほぼ払底するまで引いてしまった。
 SR排出率6%で20連だか30連ほどできたSRは早速のPU若アサ&さくら。背景が赤なのは、最初は赤、つまりHR排出演出だったのが、それが虹に書き換わってのこと。ただ、そのあとがいけなかった。もう一度若アサ&さくらを引いてしまい、もう一つの目玉ゆきかぜアスカは169連分引いても出ず。どちらも排出率1%だから100連以内に来てもオカシクないが、まぁ外すこともあり得ると言っちゃぁあり得る。ただ、1%の確率だと169連もすれば引き当ててる確率は80%以上はあるので、恨み節の一つぐらいは言ってもよいだろう。既に手持ちにあるカードも含めて今回SRは7枚だったから、6%の排出率にはちょっと遠いんだよね。
 なんか微妙なところで、グラフィックはダントツで若アサ&さくらのほうがいいんだけど、スキル3が小攻撃多攻撃なので、戦力としてはゆきかぜアスカの単発大攻撃のほうが良かったりする。ただこのゲームでの単発大攻撃キャラの常で、DEFが低く抑えられてるからそんなに使い勝手が良いわけでもない。ただ、このゲームあんまり与ダメが小さいとバトルが長引くだけなんで、今となっては全体攻撃や回数攻撃は他の既存キャラで事足りてるような気はする。
 しかしゆきかぜアスカは一瞬スターウォーズのポスターの構図だと思ってしまった。とはいえ、レイア姫は戦わないからアスカポジションが微妙に違ってはいるんだけどね…。自分もまさかアサギに魅力を感じるとは思わんかった、どうみてもオバ…じゃなかった、割と自立して男は要らないってタイプだと思ってたのだけどもジューンブライド版でちょっとやられてしまったというか。まぁちょっとばかしクエストをこなして、石が50溜まったらまた引くつもり。別に外れても構わんという態度。後からまた引く機会はあるんだけど、五車ガチャキャラはこの3日間しか引けないので忘れるかも。