異世界薬局#11

 一連の騒動も含め、首都に細菌兵器戦が仕掛けられる話。カビの研究してるんなら、なんでエンプレスの治療のエピソードに絡ませなかったんだろうという。いちおう主人公が重用される前だから、そんな研究してる人がいるのを知らなかったというエクスキューズは成り立ってるのだけども、あそこで主人公のとーちゃんが口にしてたキレイごとそのままメッセージとして通用するし、抗生物質を生産してそのおかげでエンプレスが助かれば、その功績は主人公だけのものではなくなってしまうのでわからなくもないんだけど、個人的にはやっぱいただけないなぁといったところ。
 あとは主人公が村人に感謝されるシーンで、あれだけ劇的に直してしまって、もし治ることがあたりまえになってしまったら、その後だんだん感謝の気持ちも薄れるし、患者の要求も厳しくなるってのを果たしてこの作品はこの後描いていくんだろうか?とか。
 全体的にやはり御都合主義的展開だし、前回述べたように話の筋立てを問題にしてもしかたがないことなんだけど、しかし政府の感染症ザル対策に対するアイロニーだけでは正直視聴のモチベーションはなかなか保てないかなぁ。

ルミナス#11

 メンバーの卒業騒動が起きて収まるの巻。歌とはだれに届けるべきかという範疇を超えてだれに届くべきかみたいな話になってて、歌に関する直球勝負がさらに一皮むけたなと思わせる話だった。
 列車の乗客が一体となって歌をうたうシーン、前にも述べたが、自分中国旅行をしてた時にバスの乗客が一体となって歌うという体験を生でしてたので全然あれがウソっぽく感じなくて困った。まぁわかんないが、昭和初期あたりはそういうことが日本でもあったのだと思うんだけど、もう今となっては歌はほぼ個人の消費物となってしまってるが、みんなの共有物であった時代がかつてあったんだよなー。