ヴィヴィ#5・6
AI製造プラントを機能停止に追い込むミッションの巻。ミッション達成は果たされるのだが、ヴィヴィの使命に関しては…という展開。ゲストキャラに冴木博士というのが出てきて、看護AIと結婚するという要素が挟まれるのだが、これがよーできていて、普通ならAIプログラムにお熱を上げて舞い上がって結婚に至るというのは正気の人間のすることではない。のだが、結局のところ、この作品のAIはギミックに過ぎなくて、人間に使役されるという立場からすると、これは単純低賃金労働のために海外から輸入された技能実習生だとか、そこまで特殊例でなくても、使命を与えられてそのために働くという提示だと、例えば営業目標を達成するために雇われる営業職の末端労働者と考えてもよいわけで、そうなると、この作品の人間は現代日本だと上級国民だとか今や日本国民の上位5%なり10%なりの位置にある大企業の正社員だとか高級官僚などであって、この作品のAIは現代日本の庶民に当たると考えてもそう外しているわけでもないだろう。となると、冴木とグレイスの結婚はいわば生身の人間でいうと身分違いの婚姻と置き換えてもよいわけで、仮にAIが実用化されてこんなことがあったら…という近未来SFという構図と、現代の格差社会をAIに仮託した物語が重ねあわされていると考えるのが適当だろう。そうなると、AIをメインキャラクターに据えた浪花節という側面もあれば、では、AIとの共存に否定的な側を描くのは、いま日本で格差がどのように生み出されているのかという精神構造を活写した物語としての側面もあるというワケ。
とまぁ、いちおうこの作品をどのような視点で視聴すればよいのかの一つの例を挙げたのではあるが、今回の話でももっといろんな要素が詰め込み、組み合わされているようで、実はこの2話を再度見返したのだが、正直なところ把握しきれてない。
しかし、やっぱりシナリオに映像や楽曲とかの組み合わせがクォリティ高いように思われる。ましろで述べた、曲は外注で映像にはめ込むだけなのかどうか、口パクと歌はシンクロさせているので、これはプレスコか、ちゃんと歌手を呼んで当てさせてるかのどっちかなんだと思うが、これ呼んで歌わせてるんじゃねぇの?という気はする。知らんけど。
長瀞#4
長瀞の友人がからかいに来て長瀞もうかうかしてられないという展開だった。主人公は相変わらずなんだけど、女の側が浮かれるのは良いがドジを踏んでいるように見えてそのへんのバランス感覚はなかなかといった感じ。
馬鹿野郎#17
レッカの反乱騒動と、ヒキで教団の誘いに応じて壁の外に出るの巻。リュートのほうも空中戦艦を出して追撃してくるのだが、結局のところ間持たせの感が強かった。とはいえ、壁の外に出るというのはこの作品ではそれなりの重要度が高いのでそのための盛り上げと、追い込まれるシチュエーションづくりとして順当な流れ。
ましろ#5
三味線部というか同好会がスタートし、指導を任された主人公が教えあぐねて見かねた顧問が呼んだプロとセッションを行う話。ここんとこの話はそれなりに覚えてた。で、ずいぶん雰囲気が違う。部活内でいろいろ衝突が起こるドラマのところは原作読んでてもまたこの展開か~ぐらいに思っていたような気がするのだが、アニメ化に際しおそらくドラマ部分の重心の置き方を変えているという気はした。のだが、なんといっても音がつくことの破壊力が凄い。マンガだとどうしても無音で演奏風景を眺めているだけなんで、おそらく原作をそれなりに忠実に再現してるのだろうが、印象が全然違うし、音付きのほうが断然良い。アニメにした甲斐がある作品なんだろう。
今まで行書が見にくくてエンドロールを真剣に見てなかったのだが、なんと三味線演奏に五人も使ってる。なのでこれも外注してはめ込むだけというより、おそらくアテレコに近いことをやっていそう。知らんけど。
大運動会R#4
メインキャラの周辺がいろいろ動き出して雲行きが怪しくなってくる展開。今までポエムが展開されてきたので、そういう雰囲気が今回の中盤以降ガラッと変わって、決してきれいごとでは済まされない動機に深く切れ込んできた。最終的には予定調和の範囲に収まるのかもしれないが、まだまだ初期の段階でドロドロの展開にしてきたのは予想外だし、個人的には大歓迎。
制作費用が潤沢ではないんだろうなという気はしてるが、だからB級なのだろうと思ってはいたのだけども、この展開はB級だからこそできる…というよりはB級でないとやれないのかもという気はしてきた。カネをかけて絵のクオリティを上げてしまうと、ストーリーはできるだけターゲット層を広くとって回収しないとだから、特定の層が忌避感をもつようなものにできないし、ならばテーマを深く切れ込む部分は外形的に眺めてるだけではつかめないように、すなわち行間に潜ませるしかなくなってくる。だが、B級だと下品だとか荒っぽいのは承知の上で視聴している層が多いから、そのへん上っ面を整える手間を省いてテーマを深く掘り下げることができると思うんだよね。そのメリットを生かしてきてるって感じ。もしかして前作もこんなテイストだったの?。
そうむす
シーズン1ついにクリア。ときどき難しいエリアはあったのだけども、今までは攻略に手間取ることがほとんどなかったのだが、このシーズン1の最終エリアはさすがにそういうわけにはいかなかった。Lvも最大限上げて(レベル限界突破のためのアイテムがエリアごとに設定されているために、雑魚狩りを繰り返してLvをいくらでもあげられる構造ではない)、必殺技をどのタイミングでどれを発動させるのかを念入りに考えないとクリアができないようになってる感じ。編成は
バカリボン/ハンター/ハカイオー絶斗(浴衣)/AX-00/アキレス
LvはバカリボンとAXが120で、あとは130。ハカイオーはガチャで引き当てたのだが、必殺技の待ち時間が少なくて使い勝手が良い。クリアするまでは全滅、まぁそれは当たり前か…だったんだけど、クリア時は全員生存。UF(全員で行う必殺技)は一人でも欠けると威力が減衰してしまうんでそりゃ理屈はわかるんだけど、あと一歩でラスボス倒せるのに全滅をそれなりに経験すると釈然としないものがある。
サ終までに2-9まででシナリオは終了らしい。あと一か月でシナリオを読み切れるか自信がないがそれなりに遊んで堪能してみたい。