よふかし#11

 自分を制御しきれなくなりそうだった吸血鬼に主人公が出会う話。金髪にーちゃんが夜の学校探検に行こうと言ったのは、おそらく主人公が学校に行けなくなったのを心配して、こう何とかしようというほどでもないんだけど、気遣いのようなものだと思うんで、なんか優しい世界やな…と思ったら、終盤反転。
 なんかこのままヒロインと終わりなき日常を過ごす描写で終わるのだと思ってたから、このグーパンにはちょっと驚いた。なかなかやるねぇといったところ。

サマレン#22・23

 ラストバトル開始、ラスボスが味方に、中ボスがラスボスに昇格の巻。うーん、元々がバトルシーンに興味がない上に、バトル中物語が大して進行せず、バトルでの局地的勝敗は直後に種明かしでエクスキューズが挟まるのでこれだけ長引くとつきあいきれん。せめてラス前ぐらいには決着がついて、最終回はいろいろな関係性の消化だとか示唆的なエピソードがあるとこっちとしてもストーリー全体を振り返って整理できようもんだが、関係性が単純なうえに、大して変化もしてないから整理するだけの物もないのかねぇと思ってしまう。
 ラスボスがこちらに転んだので、カゲとの共存って話になるのかもしれんが、物語としては騒動や混乱がなくなれば、元あるべきところに戻るというのが定番なので、このへんは予測不能。主人公は元々ヨソ者の子供で島とのつながりも薄いし、メインヒロインは死んでから、関係者以外にはその認識のままなんで、二人が一緒にいられる結末だったら、もう人の目の届かないところで…となりそうだが、一緒にいられる確証もないし、自分の勝手な妄想に過ぎないところ。次回予告のサブタイがリ・リレンダリングなので、メインキャラクターたちがミッション達成のご褒美に、一番無理がなく彼らの望むように改変されて世界が巻き戻るとかそんなのかねぇ。
 ラストまで視聴しないと評価できないとは思うんで暫定ではあるんだけど、1クール目はたとえ巻き戻りがあっても結構ストーリーを楽しんでいたのに、なぜか2クール目は自分の緊張感が剥がれ落ちてしまって物語にのめり込むことが難しかったとかそういう感じ。

かのかり#24

 メインヒロインの過去話と、彼女の夢を実現するために主人公が本格的にやる気を出す話。なんなんコレ?、前話が前話だったから残り一話でやれることはたかが知れてるだろと思ってたから結構やられた。主人公の提案は、別にクラファンがなかった昔でも別に珍しいことではなかったことだから自分もそれやりゃいいのにと思っていてもおかしくなかったんだけど、今の今まで思いつきもしなかったんだから、自分がどうかしてたというか、作者側のミスリードというか意識逸らしが上手かったのか。まぁメインヒロインの祖母が女優も女優、それも大女優って情報を今の今まで隠してたんだから後者のほうだろうか。
 200万だったら、レンカノに払ってた総額からすると大したことないだろーとか思ってしまったのだけども、最初のうちはメインヒロインの事情なんて知らなかっただろうし、ダラダラムダ金使ってたというのもそれは仕方のないことというか。
 で、3期に続くのか…。提案の末路がどうなるか描かなくてもこれでキレイに終わることもできるし、自分も連載は続いているというのは知ってはいたから、やはり上記のようにダラダラヒロインたちとつかず離れずの展開だと思っていたんで、アニメシリーズとしてよくまとめたわ…ぐらいに思ってたけど…。
 しかしなんだな、強く願えば思いはかなうというテーマで、次々と願いをブチ折る展開を連続で提示して、これも自分てっきり現実は厳しいって流れにするんかなと思ってたので、やっぱ構成が上手いんだろうなとちょっと見直した次第。というか今回のこのカタルシスはなかなか最近は体感できなかったから、割と大したもんだと思ってる。で、願いが叶うかどうかは実はどうでもよくって、ヒロインにとっては彼女のことを思っていろいろ励ましたり一生懸命になってくれるその気持ちが一番大切だったんだろうという補助線がしっかり引かれてるのもちょっと感心してた。

プリマドール#11

 住処を放火した人形は他の人形を操って人間に反乱を起こすが、主人公の人形に格の違いを見せつけられるの巻。うーん、単純な反戦メッセージのように見えて、ちょっと行間を読む余力がないというか、それ以外の視点がなかなか見つからないというか。こうなると、人形が上級国民に使い捨てられる非正規労働者のような要素がどっかに吹っ飛んでいて、今回の過去話でいう敵のコントロールを乗っ取ったはいいが敵味方混乱して自分も壊れてしまうとは具体的に何のメタファーなのか、それとも適当にデッチ挙げた出来事なのか、それとも今まで各キャラに背負わせてた記号をここでご破算にして表層の物語だけに収束させるつもりなのか、まぁイベントとしては激動って感じのエピソードなんだけど真意が読み取れず、なんだか生温い話になっているのかなとぼんやり思ってみたり。