処刑少女#10

 怪物が目覚めてしまう話。起こった事象としては結構深刻なんだと思うが、絵が端正なせいか、そんなに危機感がなさそうに思ってしまう不思議。っつーか、これ1クールで終わりなの?。分割2クールでもおかしくないのだが、続きが気になる人は原作を読めENDだとか?。
 うーん、構成もよくできているし、物語としてクォリティは高いんだけど、なぜか個人的にはしっくりこない。もうちょっと主人公?と転生女子高生との心の距離が縮まれば物語の様相が一変すると思うのだが、あと2話かぁといった感じ。とはいえ縮まったとして構造が大きく変わると考えているのももしかしたら間違ってる?。

阿波連#10

 友達と誘い合わせでキャンプに行く話。ヒロインが告白をするんだけど、その部分は口パクで、セリフが重ねられてなかったから実際何を言ったのか不明なのがもどかしい。きっと好意を告げたのだろうと思われるのだが、基本コメディだし、そう思わせて実は…というパターンもあるかもと思ってしまう。チューまでしといてヒロインが泣いてテントに逃げ帰ったのが気になる。男が好意を受け入れたのだったら、ヒロインの表情は普通明るくなるのが定番なので、そうでなかったからには、やはり視聴者(読者)に隠してることがあるのだと考えるしかない。
 ただねぇ、好意が受け入れられても日常は変わらず、受け入れられなければ気まずくなって今まで通りではいられないと思うんで、前者の結果になってるからどーなの?という。キャラ紹介が終わってこの展開だもんなー。日常を積み重ねる描写は確かにキャラ紹介のときに同時進行してたのだけども。

恋せか#9

 父親と妹の訪問。妹担当回らしかった。父親は頑固一徹で、今ドキ珍しい女に学問はいらぬ…からの大学進学は検討するで、これ何十年前の話?って感じだが、どーなんだろ?。ただ、外形的に受け取れる要素からは逆に、むしろ現代的な話のようにも見えるのが恐ろしい。ヒロインが大学に行く動機がセリフからだけだと不純だし、今ドキ中途半端な大学に行っても大した就職先も得られない。ところがあの悪の組織、どう考えても老舗という風格はあるし、現に今そこに就職して地位も高いのだから、ヘンな話高卒で三菱三井などの財閥系企業に既に就職しておりという風に読み替えるとなんかスッキリするというか、将来の幹部の椅子も用意されてるとなれば、大学行ってお祈りを何十件も受けるよりマシなのではという気もする。まぁ男の方が将来小学校の教員をやりながら正義の味方もやるといってるところからすると、正義の方は大学進学しても正義の味方を辞めなくてもよいという風に考えることができるし、ならばヒロインの方も大学に行っても悪の組織を辞めずに済むのかもという可能性もアリで。
 大学卒業したら二人は結婚でもしそうで、そうなりゃ今までの習慣だとヒロインが悪の組織を辞めるという話にもなりそうだが、今ドキだったら夫婦共稼ぎがアタリマエになっているので、結婚したままそれぞれの組織で働き続けるって可能性もあるんだよな…。
 まぁなんかいろいろ考えてみたんだけど、実は悪の組織が悪であるとか正義の味方が正義側であると思ってるのは実は読者(視聴者)だけで、彼らは退屈な日常を打破するために、人々が飽きないよう悪の組織と正義の味方を演じてるだけの、双方がただの路上パフォーマンス集団だった…と言われても何の違和感もないという。いやだって、悪の組織側は社会に何か損害を与えてるわけでもないんでしょ…。