まちカドまぞく2#7

 夏を満喫する目的で、祭りに行ったり次回動物園に行く準備をする話。うーん、なんか微妙な感じだなぁと思っていたのだけども、祭りの部分でちょっと引っかかるところがあってあれこれ考えていた。いちおう祭りパートでは一通り楽しんだ形にはなってるが、どうもテンションが低い。シャミ子が一人ではピンとこないと言ってるし、実際に魔法少女ペアが来てはしゃいでいるので、そこはやはり一緒に楽しむことがテーマなのはおそらく間違いないのだけども、みかんのほうはそこそこでも桃のほうはなんかそうでもない感じ。桃に関してはむしろ次回の動物園の方が楽しみらしく、やはりそこに何らかの差異はありそう。
 普通こういう夏の風物詩としての祭りは、それこそ式守さんあたりのようにかけがえのない思い出みたいな演出がなされるのがフツーだと思うが、このアッサリ感、なんか意図でもあるんかなと思ってしまった。祭りといえば前近代だと共同体での開催で、もともと内輪向けのもの。そこにヨソ者が入り込む余地はなかったし、準備も楽しむのも村人全員の物だった。ところが、このような作品で出てくる祭りは、今回のも含めてもう消費行動であって、そこに共同体の成員であることを再確認するようなイニシエーションはすでに失われてる。あれだけ屋台が出ていても相手にするのは外部の客だけだし、仮に花火なんてやってもそれは観客を呼び込んでおもてなしをするものでしかない。いくら祭りだといってもその地域に住んでる人たちが全員参加するわけではなく、むしろその地域に住んでいる人たちこそがヨソ者として扱われ、カネを落として楽しんでいってくださいよという形になってる。
 で桃は、前にも言った通り世界を救った魔法少女でありながら、基本あの地区の住民に感謝されることもなく、いざ病気になって桃自身が困っても、彼女を助けようとしてくれるのはむしろ対立組織であるシャミ子だったわけで、しかも前にも桃は、あの町が姉と関係ないのだったら居る理由がないとまで言ってる。よく出てくる吠える犬とそれを連れたおねえさんも、いつまでたってもシャミ子や桃のことには無関心であって、そのへんの町の人とシャミ子や桃周辺のキャラクターたちの関係性は極めて希薄。そこには個人的な縁で結びつきが生じた人間関係だけがあるのであって、ところどころ抜けがあったとしてもその地域に住んでる人がお互いが何らかの形で有機的に結びついている共同体であるというものにはなってない。
 なので、シャミ子が一人で祭りの場に居合わせてもピンとこないのは当然だし、動物園でやる気を出すのは、もうそこには個人的興味しか存在していないのであって、そういう町と人とが分離してしまった姿が描かれているのかな…とちょっと思いついた次第。前にも先生が桃のことを心配してる…みたいなシーンがあったが、とんでもない話で、桃はもう「わかっている」人なのであって、彼女にもうまちを守るという熱心さはなくて、シャミ子のことになると闇堕ちしてまでも助けに行こうとするのはまぁそういうことなんだろうなという。

おにぱん#7

 熊の正体の巻。まぁいつも通りのバカ話。最初っからそうしとけよ…みたいな。

黎明期#7

 また失敗したり、将来のことを考えろと言われたり。まぁ若者向けなんだろうし、粗探ししてもなんだが、同じような失敗を繰り返してしまうとか、任務を考えると長期戦なのに、なんか先のことを考えろとか前回と矛盾してるんじゃね?とか。昨今の俺TUEEE展開に比べたらはるかにマシなんだけど、なんか物語上のミッションを考えるとぼやけてるような気はする。でも明確にこれがダメだっていうものは見当たらず、なんのかんのいって不安定な現実社会とリンクさせてんのかなぁと考えると、この程度でいいのかも。

恋せか#8

 ヒロインモテモテの話と、ヒキで父親とペアがかち合う。高校生なんだから現代だとまだまだ進路が確定しないよね…。ただ、高校生の段階で、あの世界での悪の組織だとか正義の味方とか、自分はてっきり若いうちから社会人をやってる…と額面通りに受け取ってたのだけども、もしかして悪の組織も正義の味方もそれぞれ高校のある側面を表現した何かの記号なの?と不安になってきた。お互いが戦ってるとか競い合ってるとか、まるで部活動で学校同士が試合してるとかそんなの。男の方は学校の教員と正義の味方の二足の草鞋とか言ってるから、正義の味方の方は副業だとかアルバイト的立ち位置なのかな…。不測の事態に備えなきゃならないから、ある意味消防士みたいな時間拘束のはっきりした、それでいてそれなりに不規則で人を縛るから、そこそこ給料もいいし、専念義務も様なものがありそうな感じを受けるのだが…。

処刑少女#9

 魔薬製造現場を突き止めるのだが、問題解決にはまだ一歩足りない話。ターゲットは転生者の娘らしいし、その辺の因縁が次回あるようで話がどう動くか不明な感じ。やはり転生女子高生も能天気なフリして何らかの使命感があるようだが、主人公とうまく噛み合ってないからこれも不安定な感じ。そのへん各自思惑が交錯して、何か大きな目的に向かって足並みがそろってないからもどかしいんだけど、現実でもこういう噛み合わなさはよくあることなんで、ある意味リアリティがあるのかねぇといったところ。

阿波連#9

 主人公ペアが風邪をひく話とヒロイン妹の担当回。顔見せ自体はOPだかEDだかの映像であったから、ようやく紹介か…な感じだが、姉だと思ってたのでまさか妹とは…みたいな。しかし食卓のシーン見てると、両方とも頑なに親の存在をはっきりさせないねぇ。ペアのエピソードが中心で行くのだから、どうせ登場させてもうまく絡めないということであれば最初っから排除しとくのも確かに正しいのではあるが、どうも子供だけで生活しているというのが強く出てしまうのにちょっと違和感がないわけではない。

サマレン#7

 前回まででカゲと確定した商店の親娘を撃退する話。あいかわらずシナリオはよく練られてるなという感じで緊迫感Maxで視聴してたが、これも結局セーブポイントが再設定されただけなのかと思うとちょっと空しいというか。