トモダチゲーム#4

 すごろくゲームさらに続きの巻。うーん、ルールの後出しかー。ゲームの公平さを考えるとこれは普通NGなのだが、別にキャラたちが巻き込まれてるゲームが公平だとは最初っから言われてないワケで、しかもほぼ本人の意思を無視して強制的に参加させられているものだから、主催者が参加者を追い込むためにいろいろ卑怯なことをするってのは物語の構成上ダメってことはないんだけど、なんかちょっと萎える。
 なんか主人公が思いついたとのほのめかしだが、前のゲームで友情を壊す人間がいると気づいたから、このゲームではそれがだれか特定するという段階なのだろうか。今回の話でちょっと不自然だったのが、メガネ君が告げ口カードを書いて出ようとしたとき、三分たってないみたいなシーンがあり、あのとき外で何か行われていたのかなと自分も思ったので、視点をメガネ君に固定して外での様子をわざと描かなかったのだとするとそれっぽい感じはするのだけども、それだったら監視ルームで外の連中が何かやってたみたいな言及があってもおかしくないしなぁ。ヒキで監視ルームの黒髪ショートが「バカでなければ」というセリフで、次回サブタイトル中に「バカなんだね」とあるのがどうにも。
 いちおう最初の段階では多種多様な選択肢や可能性があるが、物語の進行とともに明らかになっていく事実から一つずつ可能性を潰し、主人公とともに真実に辿り着く…という形ではなく、明らかに多種多様の可能性があるのにシナリオが誘導したい動線があって、その範囲で限定的な選択肢を視聴者に選ばせよう、そしてその際はミスリードを積極的に行う…みたいな感じがしてなんだかなーといった感じ。
 あと、主人公のミッションがメンバー全員の友情を回復するということのように思うんだが、友情を破壊した当人を特定して謝罪させ、他のメンバーに許してもらうという手順を踏む必要があるように思うから、これ結構ハードル高いなという気がする。何のかんの言って破壊した当人は悪意があるわけで、物語のフォーマットの一つである勧善懲悪とは相性がすこぶる悪い。やったことが酷いからこそ許すというテーマが光るのではあるんだけど、個人的にはそういうキレイごとがみたいわけではないしなー。まぁ主人公のお膳立てとか努力とかによって、視聴者に十分納得できる形で友情が修復されるとでもいうのなら期待したいといったところだけど、そんなにうまくいくものかどうか。というか、この予測通りにストーリーが進むかどうかもわからんわけだが。

勇やめ#1~4

 ファンタジー世界設定での、組織マネジメントのお話。なんかもうちょっと物語よりなのかと思ったら、マネジメント方向に直球勝負みたいな感じ。定番のエピソードが羅列してあるだけだろ…と思ったら、案外先の展開が読めないし、種明かしをされたらなあんだとは思うんだけども、それに至るまでの隠し方にちょっとした工夫があるので、いい意味でヤキモキさせられて印象は悪くない。ちょっと前の現国アニメだとか天才王子と同じジャンルに分類されるとは思うんだけども、それらのいいとこどりをしてるように見えて、そこそこ楽しんでる。
 原作未読だが、出身はカクヨムらしい。カクヨムカドカワ運営だから編集もそこそこ目を光らせてるだろうし、書く方ももしかしたら拾ってもらえるかもという下心があるとは思うので、人それぞれだろうがちょっとした覚悟を持っていそうと勝手に想像してる。なろうはそこまで覚悟はないだろうけど、別に日の目を見なくてもよいから好き放題書き散らしたい層あたりがわんさかたむろしてるんじゃなかろうか。Wikiで確認するとカクヨムでの連載も短期間だし、刊行されて全三巻らしいから、もう話は完結してるんだよね?。期待しすぎてもなんだが、今期スタートの作品群の中でも頭一つ抜けてる感じはする。

バディゴル#4

 代打ちゴルフの巻。なんつーか、シナリオのメインは相手を打ち負かすことなのだけども、全体的な構造が切ない。これのオモロイところは、主人公とライバルはゴルフという点では共通してて、単に階級が違うのだけども、お互いがゴルフにおいては与えあう存在になっていて、しかも今までの話だと貧乏人の方がカネ持ちより、より多く与えてる点。他のストーリーだとカネ持ちは奪う存在であったり、貧乏人に与える存在だったりするのだけども、そのどちらでもなく逆転してる。
 そういやバイバーって読まないんだな。前に賭けゴルフをやってた時も貨幣がドルではなくユーロに近い命名だったから、舞台は合衆国でも英国でもないらしい。