錆喰い#1

 原作未読。錆びるのは鉄だけのように見えるのだが、ダークな世界観も終末感がつよくなった現代日本を暗示してると思われて、それなりにメッセージ性があるのだという気はするが、正直個人的には上滑りしてるように感じた。最近のある種の作品にピンとこない感じを受けるのは、これはもう個人的な問題なんだと思うが、キャラ同士がこんなにウェットなのにちょっと違和感を持ってしまう。端的に言えば、現代日本は個人分断化が極まって、もしかするとさらに極まるのかもしれず、こんなに人と人とがつながりあってるという描写が個人的には???なのだ。地方を捨て都市部に出てきた庶民がその孤立感を解消するために、その都市部で新しいコミュニティを形成することに成功したのか?と言われたら、これはもう失敗してるというか、試みはあってもごく初期の段階で断念されてるというしかなく、さらにネットで実距離を捨てて散在的につながって、地域や近隣同士でのつながりはむしろさらに後退してる。それを危機的状況で、助け合わないといけない状況を作ってるつもりなのだろうが、だとすると、これは現実の社会構造と乖離してるということになってしまう。
 物語としての力強さは感じるし、いちおう完走するつもりだが浪花節的活劇にあんまり期待しないで視聴を続けていきたい所存。

わしかわいい#1

 原作未読。バーチャRPGにて老人の賢者というキャラづくりをしてなりきっていたのに、突然美少女のアバターに書き換えられてしまう話。うーん、異世界転生モノかと思いきや、思いっきりゲームリプレイの話っぽい。最初の設定を聞くと防振りに似てるのかなと思ったのだが、防振りがこうあったらよいなという現実を拡張するような方向性なのに対し、こちらは最初っからなんでもありみたいな雰囲気。作中でこれがメタ構造であると言及されてるし、ならあんまり社会問題なんかを念頭に置かずに済むというのは割とありがたいが、そうなると荒唐無稽にふれてしまってる可能性があるから、運が悪いと全然自分にフックしないで終わることもあり得るかも。
 まぁ最初っからメタ構造であることがわかっているなら、ディテールは一切無視して理念的なものに注力できるとはいえる。とにかく最初思ったのは、自分でこうありたいというものを表現してきたプレーヤーのアイデンティティが書き換えられるというところは最近のイシューにもつながるし、そこが新しいのかもという気がしないでもないが、これは老人→美少女となっただけのカフカ「変身」(人間→蟲)の変種なのかも。

天才王子#1

 なろう系かと思ったら商業ラノベのよくある再建モノ。現国2期にぶつけてくるのは自分としては比較できるのである意味ありがたいが、似たようなものを同一シーズンというのもタイミング悪いとも思う。
 ラノベ原作ならこちらが本家かと思えば、現国のほうが先達らしい。あちらは異世界転生だが、こちらはそうではなかった。今回早速戦争シーンがあったが、鉄砲すら見かけなかったから近代以降の技術や知識にそんなに頼るわけでもないらしいが、谷卓越するためにはなんらかのアドバンテージが必要で、さすがに大きく時代を飛び越えないだろうが、先進的な…という形で後代の技術や知識をもってくるのではなかろうか。
 売国というキャッチフレーズがあってアベかよと身構えていたのだが、そのへんは再建の文字がタイトルに見えてるから単なるこけおどし。いちおう国を高く売るために内実を充実させる必要があるというエクスキューズがなされているが、今回軍事技術や軍資金を帝国に支援してもらったという説明があったので、おそらく帝国との関係は悪くなく、本当に国を売るつもりなら帝国の版図に編入してもらって、自分は帝国下の貴族として叙されてればいいのにそうしてないから、どう考えても本気でないのは明らか。なら、アベではなく反アベの立場であることもわかる。
 しかしまぁ結局のところ、所々にトラブルやクライシスを織り交ぜながらも俺TUEEEなんだろうなという構造だとは思うので、やはり現国と似たようなものになってしまうだろうし、ドラマ性より国家運営に関する説明に重点が置かれてるだろうから先が見えてるとはいえる。まぁのんびりつきあうことにしたい。

ファ美肉#1

 異世界転生モノだが、オッサン二人のうち一人は美少女に変身させられていろんな属性が付与されてるコメディらしい。転生前は主人公二人はBL風味だし、美少女に変身させられたほうは、「生物学的には女だが精神は男」で、しかもまぎれもなく性自認に偽装がないというのが読者にわかるというのが良く考えられてる。ただ、この設定はファンタジーであって、万が一にもリアリティはないから現実の深刻さは込めにくいような気はする。だからコメディなのだと思うが。
 全体の雰囲気はテンポが良く、最近のアニメ化によくあるお笑いコントを意識した作り。たまたまLGBTというイシューが現代日本で話題になってるからそれに対してなんらかのメッセージ性があるのかといえば、正直なさそうな感じではある。性転換なららんま½とかでもあったし、作品を構成する要素は、一つ一つを見たらやはりどこかから取ってきたものではあるので、それを現代風にミックスさせたギャグ漫画と見た方がよいかも。方向性自体がよくわからん感じだが、ドラマに振るのか構造に振るのか、まぁどっちにも転がしようはあるし、別にどっちか一つしかテーマになってないということもないだろうから、バランスを取ってきても不思議はない。これもまぁなりゆきまかせでぼんやり眺めていくつもり。

城姫クエストイベント終了。

 今回、やはりキツかった。年末年始ということで、220連ガチャがあり、SSR排出率が高い上にガチャ特攻姫が配られたようで、どうしてもptが上振れしてしまう。自分の場合、ガチャでは城姫も武将も特効付きのものが当たらなかったから、どうしても特攻姫を持っているユーザーに比べるとハンデを負っている。仲間登録をしてるユーザーにガチャ特攻姫を持ってるのが二人もいて、借りやすいのはありがたかったのだが、一人は強化普請をしてなかったから、敵のLvが高くなってしまうと逆に足を引っ張ることになってしまったし、もう一人は苦手兵科だったから与ダメが伸びないのでやはり敵のLvが高くなってしまうと用無しになってしまう。そうなると仲間登録をしてないユーザーの応援を呼ばないといけないから、結局いつもと同じになってしまった。
 結果としては250位ボーダー内に入ることができたのだが、最終日の本日は激戦だった。割と早めに特効アイテムを消費し始め、200位前後まで順位を上げることができていたのだけども、昨日あたりから300位ぐらいまで叩き落される。結局夕方からはもう貼りつき状態でレイドボス狩りのために走り続けてた。
 80位2848046590pt、150位1668787072pt、250位1025835136pt、300位856475599pt、500位441160735pt
 自分はだいたい1.1億pt。そのうち後半の2期で1億ほど。はっきり覚えてるわけではないが、今日だけで四千万ほど稼いだので、やはり激戦だったことが窺える。なんのかんのいってランキングのページでは、250位まではどのページにも必ずガチャ特攻姫のアイコンが見えてたから、ビックリするほど配ってることがわかる。500位ほどまで一人は特攻姫が見えてる感じで、そのあたりからボツボツ間欠的になっていくので、ガチャ特攻姫を持ってる人がデッキを最適化してそれなりに時間をかけていたら自分が250位に入ることなどできなかったという気はする。