薔薇王#1

 リチャード視点のイギリス薔薇戦争物語。個人的にイギリスのあの辺はほとんど知識がないので、視聴しながらいろいろ学習できるんかなと思ったら、原作漫画はシェークスピアの翻案だという。史実→シェークスピア→漫画→アニメ化と、二次どころか三次四次なので、これどう扱ったらよいのか迷う。そもそもシェークスピアの段階で脚色の度が強いからどうにも。劇としての知識も大して持ってないし、象徴的に語られる、予言がちりばめられてるところとか、フレーザーの金枝篇でも読んどきゃとも思うが、金枝篇は読むのがダルいので今まで手を付けてこなかったし、研究と切り離してはいるんだろうけどフレーザーがシェークスピアの影響を受けてないはずがないので、そのへんの基礎知識が全然ないという実感はある。まぁ感想自体は自分の知識の有無関係なく、この時点で自分がどう感じたか…ではあるから書きようはあると思うんだが、おそらくかなり頓珍漢なことになりそう。うーん、シェークスピアはともかく史実も追っかけるかどうかも現時点では不明。
 っつーわけで、#1を視聴した感じもよくわからん感じ。やっぱシェークスピアを読む上でのお約束をわかってないといかんのだろうなみたいな。それっぽいなと雰囲気は感じるけど、腑に落ちる感じが全くしないのはちょっと辛い感じ。

錆色のアーマ

 舞台から漫画アニメ方向への展開という趣向の男性アイドルが声優をつとめる作品らしい。イントロ読んだらそれなりに理念っぽいのは感じるんだけど、#1を見る限りシチュエーション重視のあんまりシナリオでの辻褄合わせには興味ないんだろうなという作りにちょっとヒいた感じ。おそらくモーションCGで、ED映像の剣舞を見た感じそれなりに見どころがあるように作ってはあるけど、おおきなおねえさん向けだったら手描きのほうが訴求力があったのでは?という感じがする。テスラノートのキャラCGもあんまりキャラデザで客を獲得するように見えなかったのだが、そのへんどうでもいいのかなとぼんやり思ってた。おそらくタニマチは推しアイドルを舞台で鑑賞出来たら満足で、そのアイドルが声優までやってるから手を広げとくか程度のマーケティングではなかろうか。しかし不思議なのは、アイドル自体が主役なんだったら、こういう架空武器とか必要なかったのではという気がする。今ドキのアイドルだったらダンンス上等だろうし、普通の刀や火縄銃を振り回してもサマになって、しかもその方が軽いから身のこなしもスマートに見えるのではという気がするのだが…。
 うーん、#1を見た感じ、あと舞台観てないからなんともではあるが、現段階ではアニメは舞台の劣化版なんじゃなかろうかという気はする。とはいえ舞台と違ってストーリーを展開する尺はあるからそのへんは現段階では未知数。少なくとも4~5話までは視聴するがその後は成り行き次第で、おそらく感想もこれっきり書かないと思う。

メインシナリオ、最新まで読了

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 前もそういうキャンペーン期間があったのだが、この年末・正月期間も、メインシナリオを読めばプラスアルファで石が貰えるということで、ついに最新まで読了した。このゲームのシナリオ、結構読み応えがあっていつか読もうと思うのだが、こういう機会でもないと、通常読む気がしない。というのも、今回時間を測ってみてちょっと驚いたのだが、一章分読むのに何のかんの言って小一時間かかるのだ。クリックが面倒なのでオートにしているが、歳とって細かい文字を読むのが辛くなっており、モニターから目を離して読むと文字がかすれてしまい、追っかけるのが大変なので文字表示スピードはちょっとだけ落としてる。クリックすればすぐ表示されるのならまだしも、アクセス時にウエイトがかかるのでマウスを操作する折にストレスになるからオートなのだが、そういう省力モードで約一時間。読み始めると勢いでなんとかなるが、やはり一章分ぐらいは続けて読みたいので、では一時間かかるというのが読み初めに対するハードルを上げてしまうのだ。そういう怠け者の自分の尻を叩いてくれるのが、5章ごとに設けられてる石ゲットポイント。昨日今日とでおそらく10章分ぐらい読んだと思う。
 シナリオがよくできているのが、やはり最初でミッションが提示さても物語の行き着く先が読めなくて、その予知不可能なところもさることながら、やっぱ構成がよくできてる。最新は43章なのだが、今回読んだところでは41章がもう決戦で盛り上がるのなんの。今までのメインシナリオだけでなく、イベントシナリオでゲストキャラとして顔出ししてただけのキャラも総動員で、しかも今までの伏線を大量回収してたもんだから、もしかしてこのゲーム終わるんだろうか、このクライマックス演出は…と思ったぐらい。あのときの話がこう繋がるんだ…というのが有機的に配置されていて、それなりにシリーズ構成を大まかにでも組み立てていないとこうはならんやろと思ってしまった。そうむすもそれなりに楽しんでいたけど、あちらはやっぱり子供までターゲット層に入っているが、こちらは青少年からなので、やはりそのへんシビアなところが描写できてる。無印とX版では、回想シーンにのみエロ描写なので、メインシナリオやイベントシナリオはお色気で留まっているから、やはり少年の目に触れることも考慮に入れていろいろ抑えてる感じはする。敵対勢力の使い捨てキャラにしても、それなりに生き様を描写してるから丁寧な感じ。
 なんか最初の10章分ぐらいはスキップして読んでないからなんか失敗したなという感じではある。本腰入れて読んだらそれなりに補完しながら楽しめるから支障ないといえばそうなのだがやはりもったいない。かといって今から読み直すというのもなんだかなぁで、実際読み直しもしてみたのだが、やはり一章読了するのにかかる時間を思うと躊躇してしまうんだよな。
 しかしオモロイな。ゲーム攻略部分は、敵の構成が一緒なのに初級中級上級の三種類の難易度で構成されており、低難易度からクリアしていくわけだが、イベントシナリオを読むには上級モードをクリアしないとなのだけども、メインシナリオは初級モードをクリアすれば事足りる。なので、そんなに強いキャラを用意しなくてもメインシナリオはサクサク読めるようになっているのだ。なので一定回数プレイして、デッキがある程度揃ってしまえば、あとはゲーム部分をほとんどプレイしなくても、新章が追加されるごとにそれを読めるようになっている。
 グラブルなんかもシナリオがよいらしいが、キャラゲーのシナリオがよいものってそこそこあるという状態なんだろうか。ゲーム原作のアニメ化とか、ストーリーがイマイチな感覚なんだが、シナリオの出来がそこそこ良いゲームとか個人的にはちょっと驚きみたいな感覚を覚えてしまった。