真の仲間#13

 勇者の役割が黒髪ロングに受け渡されて、メインキャラはスローライフの基礎固めができたというお話。おそらくアニメ続編はないだろうが、いちおうなろうに行って目次にざっと目を通してみたがよくわからん。どうも活動の主体は商業に移ってなろうの更新はあんまりって感じ。なんかアニメが終わってみたら結構自己決定権で大きな盛り上がりを見せて風呂敷が畳まれた感じで、むしろスローライフという点では以後のほうがダラダラ続いているようで、もともと自分はそっちの方を期待してたのだが、こうなった以上起伏のある1期、起伏のない2期はちょっと辛いものがあるだろう。
 まぁ本当のところ、原作未読の自分としてこの作品に期待してたのはむしろ神拾のようなくだらなさなのであって、こういう近代的自我にクローズアップしてしまうのは悪くはないし、物語の芯は確かにしっかりして視聴態度も引き締まるんだけど、このテーマは他の作品でもよく見かけるので正直なくてもいいかなというところ。
 現代において自己決定権というのは前近代にくらべて、ほとんどの人間にとってはアタリマエになっていて、それがないというのはDVだとか貧困層だとか、社会システムの在り方というよりは個人、もしくはイエの経済力だとかそういう個々の問題になってるし、むしろ貧乏人よりは特権階級に維持されていて、裕福な家産を維持するためにイエのやり方を押し付けられるなんて話なのであって、確かにイエを継ぐという在り方で制限を受けるかもしれないんだけど、経済力があることによる選択肢の豊富さを考えたら、それって自己決定権が本当にないの?という話ではある。可能性だけはあるが実現可能性がほぼ0の貧乏人と、一部選択肢が制限されるが、実現可能性の高いものが貧乏人に比べて圧倒的に用意されてるカネ持ちとどっちが幸せ?みたいな話なのであって、そのへんこの作品の主人公ペア、勇者パーティーの先導役とお姫様で、あーみたいな。まぁ主人公は特権階級や上級国民というよりは、真面目なサラリーマンのメタファーなんだろうなと思うし、出世欲の強い仲間の一人に背中から切り付けられたという形なので、まだ共感の持てるキャラクターにはなってる。今だとフェミが経営層だとか政治屋などの社会的権威の高い地位を寄こせなんて我儘を言ってはいるが、今やそいつらは社会の担い手としてありうべきリーダーシップを果たしてるどころか、社会から奪うことが本意で、パワハラ上等、弱者からの搾取志向など社会を壊しているわけで、人間食っていかなくちゃならないから働かなくちゃだろうけど、そういうお互いがいがみ合うような社会でオマエら本当に働きたいの?みたいな状況にもなってる。まだバブルが発生する前のの昭和期あたりだったら、勉強すればいろんな職業への道もそれなりに開けていたわけだけど、そういう平等というタテマエがそれなりに機能していた時代ならともかく、カネのないものはそもそも大学進学さえままならない現状ではいくら自己決定権があるよと言われても、手の届く人間とそうでない人間がわりとはっきり分けられていて、この物語にそれほど訴求性はあるの?みたいな話ではある。
 ただ、スタアだとか大金持ちみたいなものはムリであっても、努力すれば自分のやりたいことが完全にかなえられないにしても方向性としてそれほど大きく違っているようなものではなく、なんのかんのいって納得できる職業につけるみたいな条件が達成されているのであれば、この作品の加護というか、社会的に期待されるものと、自分がやりたいこととのバランス感覚は結構イイ線いってると思うので、そこはよくできてるとは思った。主人公にお姫様が与えられるというのもトロフィーワイフというよりは、欲深な連中が社会を食い荒らすのを身をもって支え続けて斃れてしまった、そのお詫びの品としてであって、普通ありえないことではある。一応男女平等を意識してお互いがお互いを尊敬しあう関係性に仕立て上げてはいるが、まぁポリコレに配慮しましたって要素が強いのではあるが、どちらかというとやはり社会に対する功労者でありながら、決して報われることがなかった縁の下の人たちに対する慰謝料の意味合いが強いだろう。
 まぁそんなわけで、ちょっと大仰かなと思わなくもないが前にも言った通り、自分が期待した以上のものが見られたので、実はそんなに不満は無かったりする。


残りの中国茶、そろそろ届くか。

f:id:corydalis:20211230125321p:plain
 通関手続きスキャンまでちょっと長かったなと思ったら、そこからいきなり近くの配送局まで。年末進行の忙しいときだから、スキャンを省略して荷物の移動を優先したのかな。ちょくちょくあることではある。長らく待たされた感あるので楽しみ。

ついに届く

 上記エントリーUPしてから程なく。でもちょっとトラブル発生。片方の注文に一つプーアルが入ってなかった。今メッセージで連絡とってるところだが、さっそく一つ飲んでみることにする。

f:id:corydalis:20211230132139j:plainf:id:corydalis:20211230132553j:plainf:id:corydalis:20211230132617j:plain
 荷物の片方、プーアル単独で注文したやつ。包装が竹の皮っぽいが、茶葉なら真空パックにでもしてくれたらよいのにと思わなくもない。が、プーアルは湿気が籠らない方が長期保存によいらしい。とはいえ空気と触れて酸化はするから、風通しの良いところではあるが冷暗所で保存という、場所によってはちょっと困難を要するもの。なんか一部が裂けていてテープで補修してる。まぁこれは問題ないとは思う。


f:id:corydalis:20211230133201j:plainf:id:corydalis:20211230133411j:plainf:id:corydalis:20211230133540j:plainf:id:corydalis:20211230134053j:plain
 自分が購入したのは磚茶と呼ばれるレンガのように茶葉を固めたやつ。固めると密着した部分は空気と触れにくくなるから酸化しにくいらしい。これは200㌘で8$ほどのもの。
 実はプーアルは昔あまり良い印象がなくて、中国旅行に行った時もほとんど飲まなかった記憶がある。味が好みでないという要素が一番大きかったのだが、もう一つはトイレに行きやすくなるところ。自分も年を取ったし、いろいろ味の嗜好も変わってるから、もしかするとプーアルも今だとおいしく感じるかも…という目論見があって注文したのだ。
 で、突き固めてるのでほぐすところから始める。ネットを検索すると千枚通しを使え、層状になってるから垂直に突き刺すのではなく横から剥がすようにバラせとあって、確かに横から細いものを差し込むと大して力もいらずポロポロ剥がれるというか崩れる感じ。
 どのくらいが適当なのかよくわからないが、他の茶もそうであるようにとりあえず自分の好みに合うよう濃さ(茶葉の量)は試行錯誤するしかない。
 で、前と同様、最初はワイングラスにいれて水色を観察。結構色が濃い。


 さて、肝心の味だが、うーん、やっぱり苦手かも。なんつーか、昔飲んだ時と印象があまり変わらず、なんか紙を噛んでるような味。もうちょっとコクがあるのかと期待していたのだが、コクがないとは言わないけど、どこかさっぱりした感じがある。こういうもんなんだろうかとちょっとばかしネットでいろいろ見てみたのだが、同じ発酵茶ということで、碁石茶と製法が似てるとあって、昔、なんかの機会で碁石茶を飲んだことがあったから、あー確かに似てるかもと思い当たるものがあった。碁石茶に関しては、日本茶の中では特徴的な味なのだが、そんなに忌避感はなかったから、今回購入したプーアルも、もうちょっと飲み続けてみたら常用とはいわないまでも、慣れてハードルが下がるかもしれない。
 あと、個人的に試したいことがあって、それはプーアルのミルクティー。どうせ誰が何と言おうと一度は試してみるつもりだったから、あらかじめネットで検索するつもりもなかったんだけど、いよいよ荷物も届くしちょっと人気の具合を確かめてみるかと数日前に検索かけたら、わりとイケるらしい。