ジャヒー#20

 店長の店を直し、ジャヒー独立のお祝い中、カネがないので独立は断念、お祭り騒ぎでいろんなものを吹っ飛ばしてEND。ジャヒー自身が忘れてるという形にしてるが、魔王自身に魔界復活の意思がないのだからこの日常が続いていくという話。そもそも魔王がひきこもるために魔界が作られて…という設定なのだから、魔界にジャヒーがどんな意義を感じていても詮無いこと。なんかいかにも住民に溶け込んで、人間関係の中で生きてくしかないみたいな結論だが、まぁやっぱりジャヒーは元居た組織の地位に何のかんの言って縛られてはいて、しかし日々の生活でそれが無意味になっており、そういう設定や比喩もすべてお祭り騒ぎで白紙に戻す…というか発散させる…みたいな感じかな。
 ジャヒーも、独立資金がないだけで、前より収入は増えてるみたいだし、ちょっとした貧困問題だったのかなというのも吹っ飛ばされてしまった。まぁコメディとしても腹を抱えて笑わせるのがどうやら目的ではなかったようだし、テーマはありはするんだけど、こう大仰に構えるんじゃなくて肌感覚で人と人とが触れ合える関係性を自然に描写し、肩書だとかプライドだとかそういうのを少しずつ剥がしていく、そういう中庸への回帰こそがテーマだったのかもしれん。まぁ不思議な作品。ありふれた日常、ありふれた関係性こそが一番大切とかそんな感じ?。こう鯱張った主張でグイグイ説得するとか構造を明らかにするという力強さはなかったのだけども、そういうのがテーマだったのならこれこそがありうべき結末だろうし、そういう意味で個人的にはなかなか惹き付けられる作品だった。

テスラノート#13

 敵の大ボスの本性はアベだったの巻。結局というかやはりというか、今までの評価を一変させるようなサプライズはないまま終わった感じ。終わってみたら、これはスパイアクションと銘打っていてはいても、それはもうフレーバー程度のもので、テーマは徹底的に人間の関係性だったし、そのへんガワと中身の調和はとれてなかったかなという印象。ただ、初期にこれはあまりにもな感じで原作漫画を齧ってみたら全然印象が違っていたので、原作とアニメは話は共通だろうけど別物と考えた方が良いかも。原作最後まで読んでないから何ともだけど。
 どうしてもメインキャラはともかく、CIAまで登場させてたからなんじゃこりゃという印象がぬぐえないんだけど、これも結局のところは正義の味方が属する組織をどうするかの問題であって、これが昔だったらやれウルトラ警備隊だのサンダーバード国際救助隊だのが適当にデッチ挙げられたのだけども、もうそういう組織はリアリティを超えてファンタジーでしかないので、もちろん現実には存在しない組織なのだからフィクションなのは当然だとしても、もうちょっとリアリティに寄せた存在として設定されたのがこういう組織で、それと実際に存在するCIAを対置させてリアリティ感を増したのかなと思い至った。
 テスラの欠片というギミックも、マガジン編集部がクレジットされてたからつい超常現象だのオーバーテクノロジーだのを連想してしまったのだけども、これもどう考えてもちょっと華やかな小道具大道具程度の位置づけなのであって、ちょっと激しく光ったり弾けたりするから花火のように華やかだけど、そういう視覚効果を期待された仕掛けなんであって、あまり意味が込められてるというほどのモノでもなかったような気はする。構造的にはドラえもんでしかなくて、ドラえもんの出す便利な道具はあれは話の方向性を決める小道具であって、結局言いたいことは問題を解決するのは人間のあり方でしかない。
 原作の出来不出来は読んでないからその辺をつなげて考えるのは不当だが、それにしてもこのアニメ版がちょっと見るに堪えない出来でありながらどこか引き付けられるように自分には思われて、なんだかんだ文句を言いながら視聴を続けてはきたのだが、これ、どこかドッコイダーだとか陰マモだとか阿智太郎作品のスチャラカな雰囲気にどこか似てるんだよ。そりゃ能力的には平均の人間以上だから諜報エージェントとしてやってけてるんだろうけど、欠点はあるし、そのおかげで任務も次々と失敗する。でもそんなダメ人間でもちゃんと就職できて仕事をやってる。現実は冷酷なんだけど、どこか人間をバッサリ切り捨てられないところがあって、それが女子高生という社会的には未熟な人間が加入することでヒューマニズムとは何かという問題をメンバーも呼び起こされるという物語であって、ニコラ・テスラが彼が達成した技術に本当はどんな意味を込めていたのかというミステリーでもないし、人間が手に入れてしまった…というか手に入れそうな強大な力を、社会に対してどう使うべきか…みたいなこう大きなテーマは最初っから入っていませんでしたってなもんで、終わってみたら、あっそうなのみたいな。
 最終回としてはなんか動画制作が間に合っていなかったのか、動きも稚拙なところがあったし、背景だけ見せられてまるでラジオドラマのような部分があったのがなんか萎えたが、そもそもこの作品のCGにはそんなに魅力を感じてないので笑ってスルーすべきだろう。なんかむしろ三次元感をバッサリ切り捨てて、まるで切り絵のような作画の部分にこそ魅力を感じてしまって、これどーなの?みたいな。原作既読層もこりゃ酷いと思うのだろうが、まぁ原作ファンならそのへんは補完して視聴するだろうし、声優だけは無駄に豪華だったから、動画にした意義はあるんじゃないかな?、知らんけど。

もう一件の中国茶、動きがあった。

 メールのリマインダーが数日前にあったのだが、今日にももう一つ動きがあったっぽい。
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 おそらく本日のうちに日本にまで来たっぽい。っつーか、数日前に確認したときにちょっと驚いたのだが、セラーは数日のうちに荷物を発送、道中ルートやはり数日で日本への窓口である上海の配送局まで届いているのに、そこで三週間以上放置ときたもんだ。スキャンされないとその後の動向はわからない仕組みなのだが、割とその段階でトラッキングが中断していきなり荷物を受け取ることもあるので、動きが止まった12月3日で、上海で放置なのか、日本で放置なのか読めない感じだったのだが、スキャン再開で音沙汰がなかった時期の詳細もわかってしまったというか。
 さて、年末だからすぐに日本で処理されるかどうかわかんないが、明日明後日のうちに川崎だか大阪だかの発送局から放り出されたら年内には届く感じだがどうなるか。