タクト#6

 メインキャラ女組は町に若手がいなくなってその肩代わりをさせられる、主人公はアングラバーで演奏するの巻。エピソードはもうほんっとに凡百のもんだし、特にみるべき点もないんだが、別にシナリオとして出来が悪くもなく、結局これって敵はコロナウイルスのメタファーで、これはコロナ禍中の現代社会なんだなと思うと、エピソードの内容よりはそういうテーマの投げ方なのねとも思うんで、特にダメってことだとも思わないとかそんな感じ。結局アレでしょ、地下バーで演奏して敵が出ないってことは、隔離を十分してれば大丈夫って話なわけでしょ。地中から敵が現れるシーンがあったから、その辺の理屈を考えると土中を音が伝わって敵が出てきてもおかしくはないのであって、そうしてないってことは、対策をキチンとしてれば問題ないって提示なんだと思うし。
 バトルシーンが一切なかったから作画班はお休みって要素が大きいのだと思うが、バトルシーンが出てくると躍動感とか出てくる割にテーマがボケることもあるので、せめてシナリオはもうちょっと何ひねりかして奥の深いものにしてくれた方が味わい深いとも思うんだが、この作品の場合ドラマ性とか文学性よりは音楽により寄ってるからこのぐらいのバランスのほうがいいのかもね…。