月とライカ#6

 前回落ち込んでたヒロインが復活するが、相方はまたやらかすの巻。復活のほう、どーすんの?と思ってたらそりゃそうだという解決法で自分にとって盲点になってた。
 というか副所長ガチの差別主義者でワロタ。前回書こうと思ってたのだが、今回の打ち上げはそれなりに特別ではあろうと思うのだが、実際に「人間」を宇宙船に乗せるためには「実験体」による飛行が成功するまで繰り返されるはずであり、前回の候補生、もうエリート中のエリート*1だからそれを分かってるハズ。しかもロケットの発射実験失敗のエピソードまで出してきてるんだからほぼ確実といってよいと思う。なら、目の前の吸血鬼があれは実験体だといくら自分に無理に言い聞かせても、人の姿をしており、彼女の運命と自分を重ね合わせることは間違いない。しかも過酷な訓練を乗り越えたということは、同じく候補生と同じ試練を乗り越えた存在なわけで、そこに一般人と候補生と、「実験体」と候補生の、どちらが距離を近く感じるかと言われたら…なので。だから、おそらくあの宇宙開発に関わってる職員はほぼ同じ気持ちである可能性が高くて、それとは対照的な存在として副所長を配置してるんだろうとかそんな感じ。
 開始当初はなんで差別構造を描こうとしてるのか意図がよくわからん感じだったのだが、まぁスッキリとした答えを今持ってるわけでもないが、それなりに意味があることなんだなということはぼんやりわかってきたところ。

テスラノート#6

 精神攻撃を受けて欠片を奪われてしまう話。日本CIA小さな家と欠片争奪戦の勢力勢ぞろい。主人公が精神攻撃を受け同士討ちを始めてしまうところはストレスを感じてしまうのだが、むしろこちらは正しいストレスのかけ方で、そうではなく今回のシナリオの構成がイマイチなのがもう一つのストレスで、但しどちらもストレスには違いないから、相乗効果でシャレにならん感じになってしまい、なんかスゲー視聴してて困る感じ。前回狙撃を受けて重症→救護のためにCIAの洋上艦に移動→でもそこにも小さな家の工作員が乗り込んできてという流れだが、ヘリコプターで移動しないといけないところに、今回新登場の工作員がどうやって乗り込んできたのかわからん。それなりに秘密兵器みたいなものがあってというのが次に示されるのかもしれんが、一般施設ならともかくCIAの最新装備のセキュリティを破るって正直納得いかん。それができるんならもうとっくにすべての欠片を入手済みだろうという感じ。
 ギャグとして滑っているというのはもうそういうテイストなんだなということでスルーもできるんだが、結局よくわからんのがこの作品に通底してる(はずの)テーマがさっぱりわからんところ。人知を超えた近未来技術をだしてきて、技術をどう利用すべきなのかとかどうコントロールすべきかとかそういう話からちょっと遠い気がするし、ドラマとしても信頼関係という点ではどうにも扱いが軽い感じ。
 あとねー、せっかくのスパイものなんだから、もう機材としてのギミックにこだわらないんだったら隠密行動は物理的に隠れるんじゃなくて社会的に隠れて行動して欲しいんよ。最初のエピソードでも主人公事故現場で研究者に変装してたじゃん。ああいうのがいいんだよ。で、自分が変装できるんだったら、今回だってキャラとして他人をたやすく信用しちゃダメなんだよ…。

*1:そもそも飛行機のパイロットが身体能力と知力を備えた人でないとなれないし、その中でもエリート戦闘機乗りつまりトップガンはその頂点に立つ人たちだし、宇宙飛行士はそこからさらに選別された人たちなので