海賊王女#10

 なんかいきなりエデンについてしまう話。これ何クールなんだろ?。1クールだとすると#10ではもう後がないから以後結論に入って終わりでいいんだが、なんつーか、話の筋としては、

  • 主人公娼館から助けられる。
  • 一度は女海賊たちに襲われるのだが撃退、エデンなる地の手掛かりをつかんだ時に今一度女海賊たちに襲撃されて今度は拉致、しかし忍者たちに救われる。
  • 主人公唐突にエデンなる地への手掛かりを思い出して到着←イマココ

 なわけで、障害がなかったわけではないんだけど、試練と呼ぶほどのものはなく淡々と進んできた感じ。こう、旅の途中で喜びアリ悲しみアリの人生経験を積んで、そのなかで成長しながらちゃくちゃくと手掛かりを入手もしくは解読し、そのご褒美として目的地に着いたという形にはなってない。
 なので、これは作品スタッフが考える、「世界はこうなっており、今こういう問題を抱えてる、それに対してこういうことが重要だと考えているし、解決につながるかどうかはわかんないけど、こういうことをやるべきだと考えているがどうか?」みたいな、視聴者との対話が今のところほとんどなされてない。むしろそういう部分が次回示されるのだと思うが、それで話を〆て終わりなのかどうかがよくわからんところ。何よりタイトルの海賊王女を見る限り、やはりあんまり主人公が明示的に海賊であるという風にもなっておらず、それ考えるとやはり次回で改めて問題が視聴者に提示されて本格的に物語が動き始めるという、この作品においての折り返し地点なんじゃないかと思うのだが、まぁやはりそのへんは展開待ちといったところ。
 まぁ今回の出来としては、こう雰囲気だとか段階的に明らかになっていくものだとか、絵的なものとか結構気張っていて見どころは十分にあったという感じ。

86#13

 平和な暮らしに飽きて兵士に志願するの巻。うーん、個人的にはどうも釈然としない感じ。元居た共和国に対する明確な復讐って雰囲気でもないし、死んでいった仲間への鎮魂というにもそこで本当に戦場に戻ることが自然なのかというと、よくわからんといったところ。なんつーか、日本的な物語の典型としてそういうビルマの竪琴的ななにかみたいなものがそれなりにウケるというのはわかるんだけども、こう、なんていうか、かつての日本兵が中国を侵略したときに攻略先の村を焼き払ってその村の女子供を手にかけたことがいつまでもトラウマとなって自分の孫がかわいいはずなのに罪悪感から抱くことができなかった話を聞いたり、ベトナムに侵略した合衆国兵も似たような経験で、いわゆる帰還兵のPTSD問題なんかを考えると、たしかに侵略側ではないのだから戦闘に対する忌避感みたいなものは希薄なのだとしても、人の死についてそんなにあっさり割り切って今一度戦場に戻るという選択ができるものなのだろうかという疑問がどうしても付きまとう。いちおう主人公や新登場の幼女の特異能力でエクスキューズしてはいるんだけど、でもそれって能力持った当人たちだけで、その能力持ちにしたって自分の死と鎮魂とを天秤にかけねばならないのであって、そこを若さで押し切っていいんだろうか?みたいな。まだ、メインキャラが共和国への復讐として返す刀でみたいなほうが個人的には説得力があって、でも連邦軍に入るということは対共和国ではなくて対(国家としては機能が崩壊してる)帝国なんでしょというのも今一動機が薄いなという感じ。
 本邦の歴史的事例に即していえば、鍋釜まで供出させられるだけでなく、自分の身も使い捨てられる前提で戦場に追いやられていたのが、救われた先は豊かな物質文明の地であって、今や彼らは共和国に帰る理由もよすがもないのに、なんでわざわざ戦場に?というのは、つまり日本兵が豊かな合衆国本土にまで連れていかれたら、そこでまた戦争に行きたいと考えるの?って感じ。敗戦直後の日本人は貧しきものですら財産を没収され、闇市での取引も公的には禁止され、大して働く場所もないのに窮乏状態にとどめ置かれていたわけで、そうではなく、豊かな社会に受け入れられてたらそれこそ敗戦直後のギブミーチョコレートの子供ではないが、でもなんで俺たちは今まで何の必然性もない差別構造や窮乏状態に置かれてたんだ?と怒りに感じてもおかしくない。
 でも受け入れてくれた連邦に恩義を感じて恩返しをするというのでもなく、前述の通り今までひどい仕打ちをしてきた共和国に対しての復讐のどちらでもないわけで、なんかうすらぼんやりした戦場が自分たちを呼んでるだとか、戦場にしか生きる場所はないと言われても、ブラックホークダウンでいう「ウォージャンキー」なのねという感慨しか湧かないんだよな。要するに視聴者に対して、自分がそういう立場になったらそういう思いに駆られたりそういう行動をしてしまう衝動を持ってもおかしくないという提示になっているかというと、なってないとまでは言わないケドも、それとはちょっと遠い感じ。
 まぁそんなことを言っても、亡命先で幸せに暮らしましたメデタシメデタシでは話にならないんで、そこは強引な理屈付けでも今一度戦場に立ち戻らせる必要があるというのはわかるから、まぁツッコむだけ野暮という気は強くするのだけども、結局そういう構造はためにする議論だよなとも思ってしまったので野暮を承知でという。

ハバネロでスパゲティ

 タイトル通り。久しぶりの日常ネタ。前に書いたかどうか全然記憶がないが、昨年ちょっと思い立って唐辛子のハバネロの種を買って蒔いていた。が、一粒か二粒か芽が出ただけで、それもいつの間にかなくなってた。で、今年もリベンジしたのだが、今度ばかりはほぼすべての種の芽が出たのだが、これも最終的に全滅。一袋400円ほどして15~16粒ほどしか入ってないので結構割高なのだが、それでも全滅だと全然お話にならない。で、今年、播種した奴が全滅したのになぜタイトルのようにハバネロが?という話なのだが、これ、実は近くの物産屋で偶然苗を見つけて買っていたのだ。
 で、結局その苗だけが生き残って成長し、ようやく実をつけた。

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 左の画像だと大きさがわかりにくいが、右の、鷹の爪と比較した画像だと割と大きさを掴みやすいと思う。もうちょっと大きくなるかと思っていたのだが、ネットで実の大きさを調べてみると直径2~6㎝らしいので、こんなものみたいだ。
 もともとはやはりペペロンチーノの唐辛子をハバネロで置き換えて試食するつもりだったから、タイトル通りでよかったのだけども、他の調理方法はないかとggってみたら、これが案外レシピが少ない。だいたい調味料として使うことが多いようで、ハバネロの食例はハバネロオイルだとかハバネロ味噌のほかには、やはりペペロンチーノとして使うとか、サルサソースとして使うぐらいしか見当たらない。
 取り扱いにも注意が必要で、直接触るなだとか、まな板につくと他の食材に辛さが移って大変だから、牛乳パックを開いて敷いてそのうえで包丁で調理したらそのパックは捨てろだの、ホント腫れ物に触る扱い。手につくと痛くなるとあって戦々恐々としてたが、そんなことあるめぇとばかり、普通に調理したら特に問題もなかったという。(個人の感想です)
 外での撮影の後、雑草を引いたらついでにハバネロの実が落ちてしまったので、それを捨てるに忍びなく結局調理することにしたのだ。まぁふんぎりをつけないといつまでもダラダラ引き延ばしてしまって結局全部腐らせてしまうことになりかねない。で、さすがにハバネロだけというのもアレなので、具としてオクラ、肉出汁はハムにてペペロンチーノベースのスパゲティを作る。ただし今回もにんにくは入れず。
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 画像左が全体像、真ん中が昨日作ったやつで画像右が今日作ったやつ。なんで昨日今日と二日間作ったかというと、昨日のやつはあんまり辛くなかったから。いちおうハバネロはみじん切りにしてオリーブオイルを加熱するときに投入、その後オクラやハムを入れて火を通したらスパゲティを入れるという手順で調理した。真ん中の画像と画像右は、いちおう箸の先にみじん切りにしたハバネロを置いてある。
 昨日作ったやつは、一口食ってアレ?と思った。辛くないわけではないのだが全然思ったほど刺激が強くない。購入したハムは表面に黒コショウがまぶしてあるやつの切り落としだから、最初はその黒コショウの辛さだけなのかと思ったぐらい。本当に辛い物を食べると、口の中が腫れぼったくなるほどなのだが、全然その兆候が表れない。ただ、やはり食べてしばらくすると汗はダラダラ出る。ここ数日は暑い日が続いていたので、気温が下がってないのかなと思ったぐらいで辛さを本当に感じなかった。鷹の爪を入れたペペロンチーノを喰った時には、たまたまその鷹の爪かその種かにぶち当たればハーハーするほど辛さを感じたりするのだが、そういうことも全然なかった。
 さて、昨日の今日なのだが、冒頭の画像のように熟して赤色になっているのを使った。未熟果だから辛くなかったのかもという可能性を考えてのこと。調理方法自体は昨日と変えたわけでもないのだが、試しにヘタを取った時にその切り口をナメてみたのだが、さすがにこれは辛かった。ただ、自分は生の鷹の爪のヘタを切ってその切り口をなめたことはないから、比較してどちらが辛いということがわからない。やはりヒリヒリする辛さで結構な時間持続したから今度こそはと期待は高まる。
 で、調理して試食したのだが、確かに昨日と比較したら辛いのは辛いのだが、やはり期待したほどではない。オリーブオイルにみじん切りのハバネロを入れて辛みは移らせたつもりだから、スパゲティにその辛さが回ってちょっと口にしただけでも火を噴くような辛さみたいなものを期待してたのだが、そういうのとは程遠い感じ。箸の先に置いて撮影したわけだが、そのみじん切りにしたハバネロを直接食べても激烈な辛さみたいなものは感じなかった。画像の通り、みじん切りにしたハバネロは全く焦げてないから火を通しすぎたというほどでもないハズ。
 というわけで、なんとも拍子抜けといった感じではあった。ヘタを切り落とした際に舐めた感じだとそれなりに辛いのはわかったから、やはり火を通すと辛さが飛んで行ってしまうのかもしれないし、そのへんはよくわからん。唐辛子なんかでもタネや胎座の部分が辛いのだという説明をしているのを見かけるが、今回みじん切りにしたハバネロはそのまま投入しており、タネも胎座も一緒に入れている。ただ、いろんなサイトを見ると、ハバネロの辛さはすっきりした辛さというのをよく目にしたので、そういう性質のものかもしれない。まぁ口にして辛さだけを感じて味が全然わからないというのもアレなんで、辛さだけを追求しても仕方がないし、ヘンな話自分にとってはハバネロは特別視するほどのものでもなく常用できる食材としてとらえたらよいのかも。