ジャヒー~#8

 ジャヒー、貧困生活から抜け出せず。子供と触れ合ったり、風呂がどうのというエピソードなのだが、結局彼女の目標はいつ達成されるかわからんし、その中で自分の境遇を嫌でも自覚せねばならない展開なのはずっとそうなので、これがダラダラ続くのかなといったところ。前にも言った通り、コメディ仕立てではあるが笑えないし、おそらく原作者も笑わそうとは考えてないと思うので、よくもこんなスカッとしない話を描こうと思ったよなと感心してしまう。ただ、それはこの格差社会中流がすっかり絶滅した雰囲気では時勢にあってるといえる。前に、ジャヒーは企業の役員だとか高級管理職のメタファーだとは述べたが、彼女の無駄に高いプライドや実務そっちのけで社内政治をやってきた結果、世間と大いにずれてしまってるという側面ではそうなのだが、中流からすっころげた多数の日本人にとっては、ジャヒーの徒手空拳ぶりには無理すんなよと思いながらも、結局境遇自体は自分と重ね合わせることができるわけで、そのへんの距離感よな。