現国アニメ#6

 近隣諸国との関係性の説明と軍組織の問題。まぁ説明口調が多いのは仕方がないとして、結構緊迫した状態にありながらよく今まで暴発まがいのことが起きてなかったな…という感じ。前国王、もしかしてこういう状況を放り投げたいと常日頃思っていて、主人公の出現で導火線に火のついた爆弾をいそいそと手渡してきたって感じなのかね。
 なんというか、状況設定や問題の取り上げ方は面白いって感じかな。異世界転生モノだから、どうせ問題が起こっても解決するのは構造上のことなんで、解決のほうはもうほとんど関心がないというか。ウェデマイヤー回想録のように、欧州戦線では戦況を分析して敵の三倍の兵力を用意したらそこでウェデマイヤーの仕事はもう終わり、そこで彼は極東方面に回されてしまうんだが、彼の準備した欧州ではドイツを打ち負かし、対中政策では彼の忠告を無視したホワイトハウス、結局中国は共産化して見事対中政策は失敗しましたって顛末だから、戦略段階ですでにことは決してるとかそんな感じ。この作品も問題設定と解決を切り分けるものだと割り切ってしまえばプラス部分は意外に大きいかなと。

俺100#17

 オークももしかしたら道具でしかなかったかもというお話。真の狙いはなにかまだ隠されていた模様だが、それにしても前期だと人を殺してペナルティだったのが、今回はオークを殺してもペナルティはないのか?、オークにも家族うんたらの人間性はあったし…というのも気になるし、島全体が沈むのならメインキャラに課せられていたミッションがそもそも達成されるのかとか、結構気になるところがあってどうなるのかといったところ。そういうシナリオの仕込み部分以外はあんまりエピソード的に見るべき点はそんなになかったのだが、なんのかんのいって構成は良く考えられてるのかなとは思った。

ぼくリメ#5・6

 奈々子の人前デビュー編と同人ゲームを作るでござるの巻。なんでこの作品がご都合主義展開ばっかなの?と思っていたら#6で氷解。おそらく2006年当時のゲームがどれもこれもご都合主義展開だったから、この作品もそれを踏襲してるというだけの話のような気がする。あの当時あんなゲームばっかだったでしょ。これは主人公がその当時にタイムトラベルする話なんだからそういうスタイルで行くよってなもので、ある意味2006年時パロディ。まぁその見立てが仮に正しいとしても、そういうスタイルでこの作品がアニメ化されるほど売れてるというのも不思議な話だし、そういうスタイルで作られていることを前提に今までを振り返ってみて、面白く感じますか?といわれたところで、そーはならんだろとも思うワケで。
 正直美大の当時の事情があんな感じだったのかよくわからんし、ちょっと仲良くなって途端にサカりだすのは学生としてそうおかしくもないしで、要所要所で赤髪ロング教授が締めてくるからそのへん妙なバランス感覚がある感じはする。ただ個人的にはこの安直さ加減はあんまりパロディとしてもそう楽しめるものでもないかなというのが正直なところ。