たんもし#6

 前回からの死闘が一段落、迷子の少女を拾うの巻。うーん、魔獣とロボットが出てきて口ポカーンだったのだが、これどう扱ってよいものか。推理部分の緻密さからいうと、この唐突さ、雑さからこれはおそらくおふざけの部分だと思うので笑い飛ばすのが正しい作法なんだろうけど、それにしてもなぁ。
 名探偵が生きていた頃のエピソードをメインにやるのはタイトルからしてなんか違和感がある。全体の構成を把握しないとはっきりとした判断はできないが、探偵がいなくなった寂寥感がこの作品の魅力だとは思うんで、生きているころをメインにやるんだったら素直に生きているころの話を最初っからやって、最後のクライマックスに殺せば済む話。まぁそうしてないんだからおそらくこの話が一段落ついたら死後の話に戻るとは思うんだけど、現段階で生前の話の割合が多いからなぁ。
 あと、ラブコメにはなっているけど、探偵が死んでいるからこそ恋愛というより思慕の念という要素が強くてそれがこの作品の特色だと思っていたから、十把一絡げの萌えコメディになってしまっているのもなんかコレジャナイ感が強い。でもまぁこれも、探偵の退場があまりに早かったから、主人公との強い関係性を説明する段階だろうし、そこに魅力的なサブヒロインを登場させて尚関係性が強化されるというのを見せる段階なのでこれも様子見だが、1クールだとするともう折り返し地点だろ?。これでダイジョーブなのかちょっと心配になってきた。
 この作品がミステリを基盤としながらも、全体としてはエンタメであって、面白い要素はジャンル問わず材料としてふんだんに取り入れる作風なのはそれはそれでいいんだけど、それで数あるラノベと変わらんような印象になってしまってはちょっともったいない気がするんだよな…。