チート薬師#3

 化粧品あれこれの巻。ちょっと断定まではできない感じが難しいが、若返りクリームというのは保湿効果のある軟膏だろうし、冷却ジェルとやらは塗るサロンパス的なもの?。香水もよくわからんところで、西洋的世界観ならあの世界では古くからあったとしてもおかしくないし、もしかして大人が使うものを子供に使わせて大人気分を味わわせるとかそういう話だったのかな。
 保湿クリームだとすると、おそらくグリセリンの保湿機能を利用してると思うのだが、そうではなくむしろ油成分かもしれなくて、そのへんよくわからん。老け顔を何とかしたいとのことだったのだが、そのへんファンデーションのようなものでないのがちょっと不思議。ただ、そういうものだったらなおさらわざわざ新しい薬にすることもなくもともとあの世界にあってもおかしくない。
 グリセリンなら油を加水分解したら生産は可能なのだが手間がかかりそうな感じ。サロンパス的なものは、高校の化学でもでてくるサリチル酸メチルあたりかな。別に薄荷の成分であるメントールかもしれないし、蒸発云々とか言ってたから、そういう大層なものでなくてもアルコールのように蒸発しやすい液体を混ぜて気化熱を奪えば涼しく感じるからそういうものかもしれんしで、でもまぁどれも確かになんとか簡単な装置などで作ることのできるものを使っているとはいえる。
 あと今回気になったのは魔法というワード。魔法で何とか出来るんだったら、薬とか要らないんじゃね?。日本でいう薬師はまさに昔は医者そのものを指す言葉だったんだが、魔法で病気を治すことができるんなら、そういう世界では魔法使いが医者をやってるはずなんで、両方あるという設定は物語が破綻しかねないような気もするが。魔法が発達しているからこそ薬の分野は未発達というエクスキューズはできるんだけど、そうであるからこそ魔法が発達してしまえば薬の出番はないわけで…。でも今回の話でも、主人公を錬金術師とは呼ぶが、別に魔法使いに頼んで若返らせてくれとはなっていなかったので、この世界でも魔法は実在しないものであるのかもしれずで、やはりよくわからんといったところ。