アニメ新番チェック

スラ300#12

 村祭りの前夜祭として高原の魔女の家が喫茶店になる話。今まで登場したキャラ総出でお祭り騒ぎという、これまたフォーマット通りのような最終回。まぁ内容はいつも通りのgdgdなものなんだけど、喫茶店のアイデアが主人公に浮かんだときは、村の中に臨時店舗を開くと思っていたから、自分の家を開放するとわかってそうきたかと。
 ライカハルカラが身を寄せてきたときは、魔女の家はアジールとしての性質が強く、キャラが増えてきてシェアハウスの様相を呈して、そしてラストに村人や魔族入り交じるオープンハウス的性格を強めてきたから、クローズドからオープンに変化する流れになってる。原作者は京大出身ということで、まぁ在学中そこに住んでたかどうかはわからないのだが、京大といえば昨今話題になってる吉田寮熊野寮があり、あれらの学寮は自治寮なのだが、学生だけでなく泊まろうと思えば学外の人間も泊まれたような気がするので、そういうのを京大に在学してれば住んでなくてもいやでも耳には入ってるだろうから、それが念頭にあるのかも。自分は吉田寮に宿泊したことはないが、もう今は亡き駒場寮に泊まったことがあって、東大にもそういう気風があった時代も体験してる。ある意味タイムリーな話題になってしまった感じ。
 そんなわけで、異世界転生してのんびりスローライフというありふれた、この手の作品にありがちのご多分に漏れず共存とかそんな感じのそれなりのテーマが仕込んであって、ある意味集大成というか完成版みたいな風格があった。個人的にはこういうタイプの作風は嫌いではないので、最初はどうせ凡百の、まとまりやバランスだけは整っているけど終わってしまえばすっぱり忘れ去られる作品なんだろうなと思っていたから、それよりはワンランク上の楽しみ方ができたかなという評価。

長瀞#11・12

 部長と主人公との文化祭美術部展示対決の巻。まぁ部長の発言は突き抜けててあいまいなものなんだけど、割と本質をついていて、画家がそもそも描きたいと心の底から思ってない(愛がない)ものを観客に見せてそれで心を掴めるのかって話で、このシリーズで結構絵をテーマにしてるなとは思っていたのだが、このエピソードで直球勝負に出てきたなという感じ。部長の絵をエロスではない(と断言することもまぁ無理なのではあるが)というのは、準備段階でギャル友が偵察に行った時の態度で明らかなのであって、まぁそういうシナリオにしてるからというエクスキューズはあるが、女が描いた絵を女が見てそういう判断という仕立てにして、さらに主人公にはその方面で対抗しろなんて言ってるわけで、そのへん公平なジャッジを意識してるんだなとは思った。
 主人公も長瀞らギャルとのつながりができることによって、より世界が広がって成長したんだなというのもわかるし、それは彼だけでなくギャル側もそうで、そういう相互作用、しかも成長期の物語であって、成長自体も不自然ではないし、青春の一コマとしてもまぁジュブナイルとしてよくできてる感じ。自分も長瀞がデレるの早くネェか?とは思っていたんだけど、青春を謳歌するという要素の他にも絵描きとしての成長も描くために、デレるまでダラダラ引き延ばすんじゃなくて、デレてからの熟成期間を取る必要があったんだなとここに至って腑に落ちた次第。
 長瀞のキャラ造形、まぁそう断言してよいのか迷うが、ざっと振り返ってみた感じ、ツンデレの変種なんかなという気がした。ツンデレよりアタリが激しく、デレも深いというむしろ本家を突き抜けているように感じた。まぁデレるのが早いというのも長瀞が主人公にビビっと来たのがおそらく第1話の段階で済ませていると思うので、そっから駆け引きをダラダラやられても間延びするだけなのかなと思わなくもない。
 うーん、下品な釣り針も多いしなるほど少年誌と青年誌の中間的な媒体によくマッチした仕立てでそう大っぴらに褒められるって作品でもないんだけど、案外直球勝負も多いし、振り幅のデカいラブコメって感じかな。戦闘員がサラリーマンの応援歌的ドタバタコメディとすれば、そのラブコメ版みたいな位置づけのように思える。積極的に手を伸ばすほどのものでもないけど、手に取ってみたらいろんな方面で楽しめる要素は盛り沢山って感じ。

大運動会#12

 決勝戦で対決して勝負がつき、その後の顛末も含めてHE。結局主人公の実家に差し向けられた刺客はおばあちゃんではなく、刑事の差し向けた待ち伏せ部隊で撃退してた。まぁそりゃそうか。個人的になるほどと思ったのは、警察機構、どうやら刑事が独立して事件を担当するようになってる個人裁量性のようで、部下は全部がAIというかロボットで構成されてること。まぁ人間の同僚なり上司なりがいないとも限らないのだが、そういう存在は描かれてなかったから、いても影響はないぐらいの位置づけにしてるんだと思う。これが上意下達の命令系統だったらおそらくジェフおじさん、上層部の圧力で担当を外されてしまうとか妨害を受けるとかそんな流れになっていてもおかしくない。そういう個人の正義感に頼る組織はどうなのか、そういう組織はそもそもありえんだろというツッコみはあるのだが、従来の組織形態だとさらに上位の権力構造に潰されるのが必至なのが現実なので、理想として描くにはこういう形になるんだろうという感じ。逆に担当刑事が正義感皆無で買収も受けるし、警察権力を濫用してやりたい放題だとむしろダメなのでは?という問題もある。
 最終回の結論がなにやらイデオロギッシュなのはちょっと判断を迷うが、理想を提示するという点においてはこうならざるを得ないんで机上の空論バッチコーイというか、メデタシメデタシなんだからまぁ順当な描写。
 作品の出来としては前回言った通りほぼ変化はないが、最初のうちはギャグとシナリオの散漫さがやたら気になっていたのが、回を重ねるごとに不安は払拭されて主張として力強くなっていったから、終わってみたらよくできていたなという感じ。しかし最近のアニメ、クライマックスはラス前かそれより早めに持ってきて、最終回は抑制的に仕上げるのがトレンドなんだろうか?。この最終回でも最終決戦も盛り上げる演出は確かにあったのだけども、過剰に感動的なシーンにはしてなかったように思う。個人的には勝者だとか勝負の推移なんてフィクションで何とでもなるのだから、もう象徴として描けばそれで十分で、そこにリソースを割くのはやめてくれ派なのでありがたい感じ。
 しかし他の評判がどうなのかちょっと気になる。全世界的マーケティングという点にしてみれば爆発的な人気というほどでもなかろうし、結果はもう少し伝播してからだろうから時間が少々かかると思うし、本邦での人気も、素人的妄想ではネタ作扱いなんじゃなかろうか。
 あと、企画時期を類推すると、当然五輪前だと思うし、コロナ禍がなければ五輪が開催されてその熱気が過ぎ去った時期での放映を意図していたはずで、それが五輪延期でまさにこれから五輪開催で盛り上がるその時期にこの主張なのだからタイミングとしては絶妙な感じ。この作品では運動会で優勝することで利権を得るとなっていたが、実際の五輪では開催することで利権を得ることができるとか、いろいろ相違点はあるのだが、基本構造がほぼ同じなので、痛烈な批判になってるのが小気味よい。そういやリオ五輪時はブラジルで若者が、これだけ失業率が高くて困ってる国民が多いのに五輪なんかやってる場合か!とコロナ禍でもないのに若者がデモをしてたぐらいなのに、本邦ではコロナ禍で国が五輪を優先して国民を見殺しにしてそこで目が覚めたのか辞退が出てるが、老若男女問わずボランティア大人気だったのだから国民の程度が知れるというもの。


86#11.5

 やはり総集編だった。で、変則2クール続きは10月からの告知。
 ん、なになに?。そりゃ前回の、前線指揮官が自ら引導を渡した兄に手を引かれて画面から退出って盛大なミスリードじゃん。本当は売れないという予測をして一期で〆るつもりが、円盤のセールスがよかったとかそんなで続編の売り込みが成功したとかそんなの?。いやまぁ続編があるように見えるように見せかけてどちらでも構わないような作りのアニメはたくさんあって、もちろん続編がない場合が多いんだけど、この場合はラッキーだったってことで別に問題もないんだけど、暗示的には死人に手を引かれる→一緒に冥界へ旅立つだからなぁ。総集編をねじ込む余裕があるんなら製作スケジュールに余裕があったってことだろうし、最終回の数十秒を削るなんてたやすいことだと思うが、そのへんどういうタイミングでどういう力学が働いたのか気になる~。そりゃ後追いしてこりゃ今期リコメンド級の良作だと思ってたから続編は喜ばしい事なんだけどサ。
 まぁあれこれ妄想するのが楽しいんだけど、最初のころは無人機には本当に人が乗ってないという風に見えるように作ってあって、中盤までの差別構造にまで踏み込むその切れ込み具合は結構凄かったものがあったから、初期は様子見で、途中から爆発的に話題になったとかそういうのでもおかしくない。
 まぁ識別範囲外に出てからは、そこから前線のメインキャラが生き延びようと死に絶えようと、原作未読の視聴者にとってはどっちに転んでもあーそうなったのねで済むわけで、無難なつくりではあるんだよな。で、もしかすると一期で終了二期発表のサプライズが供給側の仕込みなのかもしれないんだけど、アニメやゲームはとにかく数打たなくちゃならない業界だし、大当たりすればそれを橋頭保に搾り取れるまで搾り尽くすマネタイズなので、もし制作側の予想を裏切る大当たりだったのだとすると、せっかく産み育てた金の卵をみすみす捨てるようなことはしないわな。


3rdQ2021アニメ新番チェック

 五月雨式にしょぼカレ見ながらチェックしてるが、期待作はありそうでなさそうな微妙な感じ。まぁローリングスタートでぼちぼち追っかけるつもり。
 で終わっても仕方がないので、自分なりの期待作は、やはり白い砂のアクアトープ。水族館はそれはそれでいいのだが、アイドル要素を絡めてるのはそうしないと企画が通らなかったからなのかと勘繰ってる。あとはチート薬師とか現実主義勇者の王国再建記とかあんまり深く考えずに済みそうなやつ。続編は俺100にはめふらひぐなく、マギアレコードとそれなりに人気が出たやつかな。あとは戦乙女の食卓の続編。いちおう本国版は既に公開されてるので視聴済みなのは前にも述べた通り。#1は清酒醸造がネタなので、これ本当に日本で放映するのかどうか期待半分。おそらく全8話だと思うがそうだとして#7は必見。内容は他愛のないものだがショートだし、大陸がどういうものに興味を持ってるのか参考になると思うしその程度でよいのではと思ってる。

そうむす、貫通ガチャ残り220連終了。

 足りない石をかき集めるということだが、直近のメンテで配られてた石一万五千で届きそうになる。
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 これを使って、足りない残りもプレボに温存してた石で充足。結果からいうと結構豊作だった。
 嫁のMk2は二体、ナズー二体、ジェシカ二体、マスコマ。新規はプロト・I、エルシオン二体、バル・スパロス。ミラージュでユニットチップが溜まってるので入隊可能だが新規にスザク二体、セイリュウ、ジェネラル。★3は15体引き当てたことになる。
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 ユニット交換ポイントで一体入隊可能なのだが、残りはオーディーン、ドットフェイサー、ハーデスと絞られた。ドットフェイサーはユニット交換チップで入隊可能なので、おそらくオデンとハデスのどちらかになるが、両方ともEXスキルがHPが少なくなった時に被ダメ0とカブっており、単体必殺技が単体か全体かの違いであとはバフデバフかな。まぁ役割的に違いはあまりない。嫁がオデンのMk2なのでセットで揃えるかと考えもしたんだけど、それこそ役割が被るので同時に出撃させるメリットがあまりない。つまり、嫁を出撃させるとなると出撃機会に恵まれないことになる。アルテミスではハデスの採用率が高いのでこちらかなと思わなくもないが、どうせサ終と交換期限が同じなので急ぐ必要もない…のだが、まぁサ終も近いことだしえいやって決めて入隊でも構わない。いや、それすら必要なって感じでもあるのだが。まぁ何気にスザク・セイリュウ・ジェネラルのミラージュ組が嬉しかったり。前にも述べた通りスグに★4にできるので、ユニット交換チップの無駄がなくなる。いやまぁこれですらもう必要ないと言えばそうなのだが。あと、これも重要なのだが外れ枠でマルチチップに変換されるのも重要。これで、ミラージュやメダル交換のリストにない、特に季節限定のユニットはマルチチップでしか★を上げられないので、これで配分を考えて★上げできる。3600ほどあるから、★3→5の必要数計230だと15体以上、メダル交換などでユニットチップの在庫のあるユニットの穴埋めにつかうのなら★4→5の使い道もある。が、やっぱりこれも必要最低限でいいなら特にやらなきゃならないもんでもないんだよな。ハァ。