フルダイブ#11

 ゴブリン襲撃のクライマックスに明らかになる真実の巻。あーなんか構図として結構オモロイな。主人公の腹下しが、玲於奈に対する告白で収まるというのも、内面に抱える問題に主人公がそれなりに結論を下したなり割り切りができたからということで、いやまぁゲームがプレーヤーの深層心理まで切れ込んで影響を与えられるのか?みたいなところはあるんだけど、結局この作品がゲームに逃げても主人公が現実に起こったことに向き合わなければ本質的な解決にならないというテーマには合ってるということになる。で、ヒネてんのが、今回のシナリオを見る限り、主人公が親友を殺さなければアリシアがあれほどまでスキルが上達しないし、ミザリサとも会うことはなかったから仲間になっていなかったろうということ。つまり親友を殺すことがゲームを先に進めるための必須の条件となっていて、では、プレーヤーが現実社会と同じような行儀のよい振る舞いをしていたら、おそらく親友を殺す羽目にもなっていなかったということで、これが構造として転倒してる。ただ、主人公の親友殺しのところは、別に殺す意図があったわけでもなく、もみ合いの最中にありえない状況で相手は死んでいるから、これはむしろゲーム内で仕込まれている強制イベントっぽい扱いにはなってる。で、このゲームが売れなかったとあるから、たいていのユーザーはこの部分で愛想を尽かして先に進むこともせずゲーム続行をあきらめたってことになる。ユーザーが行儀のよい振る舞いをしてたら親友殺しのイベントが発生せず、その先のルートはどうやってもクリアできないものになっていて、親友殺しのイベントを発生させたら、こんなゲームやってられるかと呆れられてユーザーがゲーム続行を断念することになり、つまり、親友殺しのイベントを発生させたうえで、そのストレスに耐えてゲーム続行をしてしかもその先の針の穴を通すような選択をし続けたものだけがゲームをクリアできる可能性があるという、もうなんともユーザーフレンドリーとは対極にあるゲームであって、今までこりゃ無理があるだろというシナリオに対してのエクスキューズになっているわけだ。別に一般人がしそうな選択をし続けたら物語にならず、そうしていないからこその特異例を示すことであーなるほど、それなりに合理性を考えているのねというのがこの段階で示されるというのは、なかなかにしてそれなりに考えつくされたものなのねとは思うが、違和感を抱えつつ視聴を続けないと(原作なら読み続けないと)いけないわけで、これもまぁまぁ不親切設計と言える。但し、この段階で主人公が過去を乗り越えて(少しずつでも)成長するというのと、不条理RPGの設定がうまく噛み合うので、そのへんのしてやったり感はよくできてる感じ。
 で、アニメ版がこの時点でおそらく〆なのも、このあたりの流れがこの作品の一番のキモであり、魅力でもあるからで、あとはこれを超える構図はないからなんだろうなという気はする。いやまぁ続編があるかもしんないが、今回でいろいろ自分が感じてた違和感というか、伏線を回収して腑に落ちることになったから、やっとこの作品の支持された理由がわかったというか、ははーんといった感じ。

おさまけ#10

 メインヒロイン同士鞘当てと、末晴復帰企画立ち上げの巻。おー、やっぱ構図として面白くなってきた感じ。ヒロインズが媚び描写で末晴に迫るというのは客寄せパンダでしかなくって、そういうつるべ打ちはつるべ打ちで全然構わないのだけども、おそらく主張としては次の通り。

  • 目的達成のための努力は個人個人の特性に合ったものがある。(ヒロイン各々の特徴を武器にする)
  • 目指してる目的は正しいものかどうか。(末晴はその努力や自分の人格を正当に評価してくれるか、ヒロインズにふさわしい相手か)
  • 目的達成の手段はフェアな勝負か、自分だけがモラルを守って他人が抜け駆けするのをゆるしてたら、手段が正しくても相手に成果を掻っ攫われるから牽制が必要。
  • 主体性を持つこと。

 まぁこういう主張の他にも現代日本で問題になってるイシューも織り込んで、今、どうやってこの競争社会を生き抜くべきか?みたいな指針がいろいろ提示されてる模様。物事キレイごとだけで動いてるわけではないし、裏もあることをちゃんと意識するみたいなことも示してヒキ。視聴者(読者)にはそれぞれ推しのヒロインを提示してそいつが目的を達成するみたいなところをエサにしながらも、その実主張したいことはそういうことではないんだろうなという感じ。エンタメとメッセージ性、それとテンポ感のバランスがここでうまく噛み合ってるかなみたいな。幼馴染が「勝つ」のではなく、「負けない」というタイトルなのはなるほどそういうことかという。

そうむす、メンテ終了。

 おそらくサ終前の最終メンテ。新章が解放されていちおう8章9章のうち、8章を★3クリア。ヴェクターが連続して出てくる2-8-7と2-8-9、ヴェクターと章ボスが出てくる2-8-10がちょっと大変だが、基本7章までの敵に対応できるデッキで何とかなる程度。
 メンテ内容は、ちょっと大変な6章ラストの2-6-15が易化したらしいことと、石とEXPアイテムと好感度上げアイテムが多めに配られたぐらい。Lv上限上げのアイテム要求数が減ったり、ユニットチップ要求数が減ったりなどの緩和策はなかった。まぁ予想の範囲内ではある。石がガチャ10連10回分の計100連で、新章追加で、エリア★3クリア報酬で1エリアあたり450石×10エリア×2章分で、ガチャ60連分だから、手持ちの石と合わせて何とかやりくりすればガチャ250連を2回やれそう。でもそうすると、ミラージュ全挑戦で行動力補充のために石を割るのを加減しないといけなくなる。ただ、ガチャを引いて強キャラを補充しないとクリアできないのかといわれると、おそらくそうする必要はない感じ。
 いちおうユニット編成は、
 Xmasバカリボン/ゼウス/ホーネット/イカゼロ/正月アキレス。
 雑魚散らしにゼウスとイカゼロやUFを使い、リボンは回復、アキレスはバフ要員で、ホーネットがヴェクター対策。せっかくのランだが、ヴェクターには格闘攻撃が通りにくいので今のところ出番はなし。終章で出番はあるかもだが、エリア攻略しないと何とも。

そうむす、9章クリア

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 残念ながらオーラスはリボンがブレイクアウトで★3クリアならず。まぁあとからやり直せばいいか程度。ラスト2-9-10は大ボス三連発なので、全体攻撃ユニットよりは単発で倍率の高いユニットのほうがよさそう。惰性でイカゼロとゼウスを入れたのだが、属性3種類なので、オーラスはランに任せるにしても、コーヒーとか使えばよかったかも。せっかくファーストケース季節モノも揃っているし、神威αもジェシカ以外は入隊してるかできるかの状態にまでなっていたんだけど、参加したのはバカリボンとアキレスだけだった。
 ちょっとクリアを急いでしまったので9章のメインシナリオを読むのは後回し。取り急ぎ報告まで。


 追記。コーヒー、必殺技の倍率が若干ランに劣るうえ、手持ちのコーヒーは★3で育ち切っておらず、また属性も被ってるので出番はない模様。