戦闘員#10

 キサラギの内部描写。幹部のフリーダムなところとか、のろけ話だとか、まぁ基本バカ話の回。というかナイトプールで水着ってのが視聴者サービスってところなんだろうが、幹部の恰好、別に普段のとそうおおきな落差があるわけでもないので特にサービスと感じることもなく。

モリアニ#20・21

 平等実現に奔走する議員その後とワトソンに婚約者ができたが…の巻。議員のほうは割とドラマとしてよくできているというか、視聴者に安心させといて…からの手のひら返しとかちょっと個人的には予想を裏切られてやられたという感じ。話の落ち着きどころはまぁ無難なところで、余韻足らず目以外はバランスよく仕上がってる感じ。
 婚約者の話はなんか話が若干ダイジェスト気味で、なにをそう急ぐのかと思うのだが、この作品もあと残りは少ないようなので、ミルバートンとの対決のための構成なんだなという。個人的には1クール目は趣味で探偵やっててやんちゃ坊主だったシャーロックが、2クール目に入ってなぜかどことなく社会正義に目覚めてるのに違和感があるのだが、そのへんうまく処理してたら全体の雰囲気がもっと締まったものになったろうになという感覚。おそらくラストまでにモリアーティーとシャーロックが共闘してミルバートンと対決する構図にしてくるんだろうなという気はするが、バランスは良くてもちょっと収まりは良くない感じかな~。
 あと、この作品、大きなおねえさん向けだと思うんだが、割と女性の自立を描かないのがよくわからん感じ。大きなおにいさん向け萌えアニメの典型と思われるおさまけは、女をウリにしながらもどちらかというと現実と切り結ぼうとする少女を描いているのが、なんかターゲット層に向けてのメッセージ性としては逆じゃね?という気がしないでもない。この作品だと、自立のイコンとしてボンドが挙げられているんだろうけど、女性性を捨てた先が男のマネかよというのもなんか違うような気もするし、たしかに女をウリにしないように工夫されてはいるんだけど、したたかさとはちょっと方向性が違ってなんか幼稚な雰囲気がする。ただ、原作者はそういうのを把握したうえで敢えてこういうスタイルにしてるのであって、実際この作品がそれなりに(女に)支持されてアニメ化されてるんだろうなと思うと、これもまた女がありたいと願う姿の一つなのかもねぇ。
 いやまぁそれなりに引っかかるところはあるんだけど、2クール前半で個人的にはげんなりしていたのが、後半になってまぁ見れるというところを過ぎてそこそこ楽しめる範囲に収まってきたように思う。ただ、これはあくまで個人の感想なので、こういう展開や、芝居性が好きな人にはたまらないのかもしれんなぁという感じ。