ヴィヴィ#11

 AIの反乱がおきて不思議に思いながらもヴィヴィは松本博士のもとに駆け付け、博士や垣谷の孫は反乱を起こさないためのシンギュラリティ計画が実行されたのに反乱がおきてしまったことを悟るの巻。次号予告で、AIが人間は滅ぼされるべきと判断したといっていたが、まぁそれはそうで、この話を抜きにしても例えば環境問題なんかが顕著なように、本当に環境運動家がいうように人間の経済活動が地球を壊しているとでもいうのなら、そりゃ人間がいなくなれば万事解決でしょというしかない。環境問題のオカシナところはまた別にあって、自分なんかはブ※なんかでも述べた通り、地球の長い歴史を振り返ってみれば、スノーボールアースみたいに温暖化どころか地球全体が凍結していた時代もあったし、恐竜が全盛だった時代は今より地球の平均気温が2~3℃も高かったわけで、地球の温度が長いスパンで見ると変動するのは別に不思議でも何でもないということ。で、本当は地球の環境がいろいろ変動して、それで困るのは地球というより、人間が住みにくくなるだけの話なのであって、徹頭徹尾人間の都合しか考えていないのに、それをまるで人間とは別の存在がいてそいつが困ってる風を装うのは欺瞞でしかないと思ってる。似たようなものに、別に子供をターゲットにしてるわけでもなく、社会を分断して貧困層を作り出しているだけの話なのに、やれ子供の貧困問題というのもそう。本質から目を背けてセンチメンタリズムに訴えかける手法とか正直ごまかしとしか思えない。
 さて、何度も言ってきたように自分はこの作品のAIは、底辺労働者のメタファーなんだろうなというのを念頭に置いて視聴してきてるので、まぁそりゃAIにしてみりゃ、使命に尽くすようにプログラムされていながら、結局なんかトラブルがあると、使命そっちのけで自己犠牲を強いられるということが今までのエピソードで繰り返し描写されてきたのだと思うので、そりゃAIにとっちゃぁ使命なんて人間がAIを都合よく使うためのおためごかしでしかなく、徹底的に使い捨てられる存在という扱われ方だから、反乱するのも当然でしょぐらいにしか思わない。ただ、この作品はそういう描き方をしていないので、それが本質なのかどうかはやはり最終回でどういう提示があるかを確認しないとわからないといったところ。次号予告のあのセリフだとおそらくその理由を語るシーンが出てきそうだとは思うんだが、逆に今までそういう言いたいことを直接言わない主張の仕方なら、わかりやすく言語化してくれる保証もない。
 なんつーか、AI命名法を阻止すればとか、サンライズ落下を阻止すればとか、おまえそれで本当に反乱を防げると思ってたの?…、というかなんでAIが反乱したのか人間たちにその原因が本当にわかってないの?、っつーか、むしろマツモトやヴィヴィにやらせてたことは神経を逆なでするようなことだとしか思えないわけだが、みたいな。なんか大いなるミスリードなのか、それとも自分が読めてないだけなのか、個人的にはあまりにもアタリマエの範疇なのだが、ちょっと心配になってきた。