蜘蛛T21

 勇者側が身を寄せているエルフの村が攻撃されてしまうの巻。サブタイ通り、蜘蛛子に出番はなかった。
 っつーっか、それでも蜘蛛子サイドと人間サイドはまだ時間が同期してないんだよね。今回登場してたソフィアが子供のころの場面が、前回蜘蛛子が神と崇め奉られてたってことなので。よくわからんが、もしかして蜘蛛子って実は今やってる人間サイドの時代にはもう死んでしまっていないってこと?。遅れてきた援軍というよりすでにもういなかったとかそんなのか。
 いろんなスキルを優先的に与えられて生まれてきたってのは、文字通り銀のさじを加えて生まれてきたとか、そこまでいかなくても出生ガチャにある程度勝って生まれてきたと同義で、ではその与えられた厚遇をどう人生に生かしていくか?というのがテーマなんだろうか?。それもなんか的外れのような気はする。とにかく人間サイドの話がメインならそもそも蜘蛛子の話って要る?ということになるし、終わるまでの後数話でよっぽど目から鱗が落ちる関連を示してくれないと、別にクォリティが低いわけではないが、どっかで見たような話を今までダラダラ見せられてきたのはどーすんの?という感じ。いやまぁ今までのアニメでも、終わりの2話で構造をひっくり返してくれた作品もあるわけで、今まで付き合ってきた以上最後まで視聴して判断する以外の選択肢はないわけだが。

馬鹿野郎#21・22

 ルドルフとのバトルの後、シュウの帰還?とその種明かし、世界の構造の説明。
 うーん、いろんな解釈ができるように作ってあるんだろうけど、コードギアスもそうだが、谷口、日本というか世界はアメリカの植民地って構造が好きだなという感じ。意識を収奪するというのは、ようするに人間の欲望をカネに変え、そのカネを世界中から搾取するというのに対応しているように見える。ルドルフのようにアメリカの代理人として日本国中の富を献上、そのついでに自分たちも富を横取りするってのは日本にわんさかいるし、ただ、アロウに関しては特に具体的な人物は見られないからこのような人が現れないかなぁという願望なんだろうか。
 アロウの人が自分を作ったというセリフは要するに、人間をカネに一元化して支配するという構造ではなく、そもそも社会の構成要素はカネではなく人間そのものという主張のように思える。まぁ社会学的な人間賛歌みたいなものだろうか?。
 あと2話かぁ。本当に神がこの世界やこの構造を作ったのなら戦って勝てるはずも説得できるはずもないが、どういう展開にするのかはちょっと予想はつかないな。シュウも自分は本当に消えたと思っていたし、そこからの復活かと思いきや実は最初っからそうではなかったというのもちょっとやられた感じ。ただ、真剣に物事を語るにはちょっと技巧が過ぎるというか、風呂敷を一気にたたむためのギミックのような気がしないでもない。