戦闘員#5

 勇者がいなくなって魔王軍が総攻撃しにくる話。主人公がスパイだとバレた後のグダグダがよくわからんというか、ただ、だからこそこの部分を示したかったんだろうなという気はするのだが、やはり意図がよくわからん。スパイだとわかったところで、主人公の行動は国を救う方向なのであって、とりあえず実害はない。で、主人公側が後からやってくるにしろ、魔王軍に攻められて滅亡するのが先なので、すくなくとも主人公はプラスの働きしかしてないということにはなる。なので拷問して派遣元をはかせたところで何の意味もないし、王側にとって主人公の意図が何であれ、今まで国の維持に貢献してくれてた実力があるのだから、滅亡する有様を記憶して広めてくれというのはまぁ筋が通っている。
 滅亡を目前にしてのスノウの態度も、戦時下での民間に対する戦争遂行を強制するあのやり方だし、そのへん部下が乗り気でないのは脱力型アイロニーってところか。まぁスノウだって国が滅びたら今居る結構なご身分のままで居られるはずもないので、そのへんトチ狂ってるというよりは、単に保身のためというのがわかるんで、そのへんあまり先の大戦の日本を指標としながらも、結構小市民的感情を表してるとはいえる。
 まぁ展開的に主人公がまたまた救うんじゃね?という気はするが、そのへんは未定ということで。

蜘蛛T16

 ようやっと転生の経緯が明かされるの巻。今後の展開次第だが、蜘蛛子が合流すると残りは半クール。残りの半クールで風呂敷をたためるという気がしないのだが、そのへん原作が終わってないという都合なのかな?。2期がないのだったらこの1期でアニメ版としてのケリをつけるのでないと正直追っかけてきた甲斐がないというものだが、もしケリがつくのだったら、こういう話は遅くとも1クールの終わりぐらいにやっとくべきなんじゃないかという気はするがさてはて?。
 あーあと、やっぱり転生の時間帯がズレてた。のだけども、これ今どーなってるの?。今回長い尺を使って説明してたが、まだ人間に転生組とあってないような前提のような話っぷりだったが、Bパートあたりはもう人間組とシンクロしてるような気がするが。蜘蛛なんて準昆虫なんだから、寿命なんて短いはずだが、とはいえ、レベルアップに伴って体を大型の蜘蛛に乗り換え続け、ついに不死まで行ったのだからそのへんはまぁ。そう、何が言いたいかというと、蜘蛛子と人間組では体感時間が違うのでは?という問題。アニメ制作側がミスリードのためにわざとやってたと言い張られたらそれまでだが、正直なところ、時間的な交錯具合が酷いと感じてる。人間組が赤ん坊の時に蜘蛛子は意識アリの状態で先に転生してたという設定なら、人間組の今の状態が最低に見積もっても中高生ぐらいなので、蜘蛛子は人間組より15年ほどは長く生きてることになる。となると、生きるか死ぬかの瀬戸際を繰り返してきて人生蜘蛛生経験を積み重ねてきた蜘蛛子の意識はそんなに成熟したように見えないのが個人的にツラいところ。
 っつーわけで、今回もやたら間持たせという雰囲気が強くて個人的にはダルかった。