おさまけ#2

 主人公の過去話と文化祭ミッション開始の巻。うーん、やはり男のドリーム全開といった話運びで、ヒロインのあざとさ萌えアニメそのものって感じだが、シリアス要素をぶっこんできてなにやら単純なものでもなさそうという提示。幼少時の主人公の男友達と思っていたのが他ならぬ黒髪ロングという種明かしも早々にしちゃったし、やたら敵意剥き出しの先輩ももともとは主人公にインスパイアされたと言っちゃってるところからも、なんか平凡に堕した主人公の再生物語なのかもという気がしないでもないが、それもまた単純な予想だなという感じで先は読めない。しかし幼馴染はラブ勢だし、黒髪ロングも主人公の過去を知った上での再生支援かと思ったら恨みの氷解だとかで、どちらもご都合主義展開でしかないのだが、とはいえ素人の安易な予想はまだまだ許さないってところか。どちらのヒロインもおおきなおにいさんを釣るための客寄せパンダ仕草なので、フツーに考えて言いたいことはほかにあると考えるしかない。まぁそれまで萌えシチュエーションでおもてなしされててくださいってなもんだろう。

フルダイブ#3

 古参プレーヤーに売られて監獄に入れられるも…というお話。異端審問直前の確認メッセージでの主人公の選択が、やはり「現実だとあり得ないのに、ゲームのお約束と勘違いして」というものだったから、やはり現実とゲーム世界の混濁状態のミスマッチを楽しむ作品なんだろうなという。
 しかしなんだな、リンゴを食べようとしていたら、ナイフが主人公のタックルで喉奥に刺さってしまう状況とかホンマかいなと思っていたのだが、そこに主人公に試練を課すための作為的なものがあるのかと思ったら、どうやらそうでもないらしい。ただ、そうなると今回の話もよくわからんところで、小便を漏らして異端審問での死を回避した…というセリフが本当なら、神明裁判*1だったのかなとも思っていたのだが、それもまた的外れということになる。
 まぁよくわからんところだが、別に今どきの若者がゲーム脳だというわけでもないのだが、ただ、いじめだとか万引きだとかがカジュアル化してはいるので、この作品、そういう現実社会をゲーム感覚で過ごす態度のアイロニーなのかなと思わなくもない。

スパカブ#3

 礼子と親交を深めて、愛車が使い勝手の良いものになっていく話。そういや自分は最初っからフルフェイスだったな。というのも、昔バイクに乗っている父親に、自転車の自分を押してもらった経験があって、そのときに顔に当たる風のすごさは体験してた。というか、夏場暑いからとシールド外してバイクに乗ったこともあるが、今まで見たことのあるアニメにもちょくちょくそういう表現をしているものがあるが、顔の表面が波打つようになるのでなかなかしんどい。礼子の示す、バイク乗りの流儀みたいなものも、あーそういう感じだわーみたいに思ってた。視聴者がバイクに乗っていることが条件だが、逆にそれをクリアしてしまうと凄く共感度の高い作品。バイクに乗ってるだけでもそうなのだが、カブの変種シャリーに乗っててもそうなんだから、スーパーカブそのものに乗ってたらさらにわかりみが深いんだろうな。
 いつツーリングに行くんだろ?と期待度も高まるんだが、いやいや、自転車からのグレードアップで世界が広がっていく様子をこうやって眺めているのもそれはそれで楽しい。

やくも#3

 主人公が基礎固めをしていくのと、不思議ちゃんがはしゃぎすぎて…の巻。まぁ陶芸の知識を深めるのが主目的なので個人的にはこんなもんだと思うが、しかし芸術家肌のキャラはやはり空気読めない天然ちゃんという造形なんだな。固定観念を脱却する作風なんだから平凡な感性ではなく、他人とは違う価値観を持ってることを示すのに便利なんだろうが、個人的な観測範囲では普段の行動が突飛な人が芸術家である例を実はあまりみなかったりする。なんか難しいところで、大量生産で同一規格品が安く入手できるようになった段階を過ぎてしまったら、オリジナリティという付加価値で勝負しなければならないというのが後期資本主義の宿命みたいに語られるんだけど、自分の場合、食器に対してあまりそういう熱情が長続きしたことがない。今回のサンタマグカップも仕掛けはへぇ~とは思うものの、洗うの大変だろみたいな。まぁ日常使いの食器にキャラもの使ってる自分がこういうのもなんだが。
 喫茶店なのにカレーなのか…と思ったら、実写パートで本当にカレーを売り物にしてるカフェが紹介されててワロタ。いやまぁカレーは作り置きしておくもので、客から注文されると温めなおす程度でスグ出せる便利メニューなので、実際自分も喫茶店のメニューでカレーを見たことはあるしそう不思議でもないのだが、基本「本格」的な喫茶店ではカレーをウリにはしないし、「本格」カレー屋もコーヒーにこだわる店はなかったと思う。ただ、多治見といったら、「モーニング」の名古屋文化圏なんだよな。客層からして元々がそういう土地柄なのだったらあまりヨソ者が文句言う筋合いはなくて、観光に行くにしてもそういうのをひっくるめて異文化体験するのが正しいあり方なんだろうなとは思う。
 しかし、実写パート、声優の駄弁りで時間つぶすなよーと思ってたのだが、一人暮らしだとオムライスを作るのにも玉ねぎやニンジンを一本使ってしまい山盛りになるというのを聞いて、わかるーと思ってしまった。何が幸いするかわからんもんである。

擾乱#3・4

 主人公が一族の仇を取ってしまう話。え?みたいな。実は一族を皆殺しにしたのは今回の仇ではなかったとか、そういうどんでん返しもなかったし、その仇が嘘で固められた世界を変えるとかいってた割に、その説明もおざなりで、なんか唐突に話がまとまったという感じ。というわけで、自分がこの物語のミッションを見誤ってたということがわかり、おそらく今回までの話がミスリードだったんだと思うのだが、次回以降どのように展開していくのか。なんかちょっと不思議な感じ。

*1:精神的極限状態に追い込んで真実を述べさせるものだから