スラ300#1・2

 異世界転生のんびりもの。主人公が死んで転生するのはオールドスタイルだが、転生先がゲームである熊4とよく似通った作品。あーでも熊のほうは資本家女子中高生のACだったし、これは過労死OLだから、そのへんサラリーマン向けといったところか。とはいえ、応援歌というよりは楽園逃避型なのでやはり設定がかなり違うといえばそうなのかも。でもなんか同じのんびり系とはいえ、神拾より熊4に雰囲気は近いんだよな。
 スライムを数倒してたらLvカンストしてたということだが、これも難しいところで、基礎トレだけやっても応用ができるようになるとは限らないし、JRPGのお約束でいうとスライムは基本多種多様な攻撃を組み合わせたり、その攻撃順を考えたりせず、単純にステータスでぶん殴るだけなので、そのへんよな。とはいえJRPGだからこそ、そういう現実でスキルを熟達させるスキームを無視して、単純に経験値の積み上げだけでLvが上がるシステムを踏襲してるだけなので、リアリティ考えてもなといったところではある。まぁこつこつとした積み重ねで熟練度を高めたというストーリー、いかにもプロジェクトXが流行した日本らしいといえばそう。
 まぁ油断してたわけだが、#1でドラゴンとの関係性において主人公はおそらく理想の上司像みたいな提示でよくある流れだと思っていたのだが、#2で今まで倒してきたスライムの怨念が実体化して、復讐を仕掛けられるという展開で不穏なものを感じた。主人公はほぼ無抵抗なスライムを倒してLvを上げてきたわけで、それって管理職が部下を追い詰めて手柄を横取りし出世していく構図が思い浮かんでしまった。いや主人公は過労で死んだのであって、決して上司のパワハラで追い詰められてたわけでもなく、#1のドラゴンとの関係構築でもあくまで主人公は部下の労務管理をやってるという描写だから、自分でもなんだか的外れのような気はするが、知らず知らずのうちにとはいえやはり結果的にやってることはパワハラと同義なのであって、そりゃスライムが恨みに思うのも当然だし、それでスライムの片割れが親と慕うのもよくわからん流れ。職位が高いからと女部下をヤリ捨てしてその後ほとぼりが冷めたころにその女もしくはその女が生んだ子供が責任取れと押しかけてくるという、そういう関係性のようにも見えるのだが、やはり主人公はスライムを自分と同等の人格を持った存在と思っておらず、何のためらいもなく殺してきたわけなのでどうにも腑に落ちない。JRPGドラクエが流行りだした初期からすでに、倒したモンスターが落とすアイテムや通貨を拾ってプレーヤーのゲーム内リソースを増やす行為を、「実は勇者とかいってるけど、やってることは強盗や追剥ぎだよな」といわれていたわけで、そのへんの練りこみやってるのかなと思わなくもない。
 というか、大半の視聴者は、そういうJRPGのお約束を無意識うちに前提として受け入れて気楽に視聴してるとは思うんだが、#2で倒してきたスライムが押しかけてきたという提示でギョッとした視聴者は本当に自分ぐらいのものなのか?という疑問はある。そして自分が感じたその不穏なものは、果たして原作者が意図しなかったものなのかもちょっと考えることがあって、もしかしてわかる人にはわかるように作ってあるのかな?という要素が微レ存なのかもとちょっと頭をよぎったのもある。村人に恐れられてはいるが決して敬意を払われているわけでもないドラゴンを最初に仲間にするところからして、やはり違う出自価値観を持つ者との共存もテーマに仕込んでるんだろうし、どこまで矛盾なく仕上げようとしてるのかはまだまだ未知数といったところか。まぁでも、Lvカンストしていて、経験値を稼いでもあふれている状態なんだったら、主人公はもうスライムを倒して経験値稼ぎをする必要もないんだよな。食い扶持に関しても村人を助けたりしてそれなりの報酬をもらう関係もできてるだろうし、スライムが落とすもの目当てに狩りをする必要もすでに無くなっていると考えてもおかしくない。でも、倒してはいけないスライムと倒しちゃってよいスライムというエクスキューズをやっちまってるんだよな。ここにきて差別構造を持ってきますか…みたいな。
 まぁなろう原作らしいので、そのへんあまり深く考えてないんだろーなーという気はした。

城姫クエストヒノモト無双予選敗退。

 予選を突破できないのは予想通り。今回は武田を意識して組んでみた。
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 今回の編成。メインは全員武田で揃えることができたが、サブは足りなかったので真田で埋めた。メインも四枚までは兵科騎馬で埋められたのだが武田騎馬軍団まであと一枚足りなかった。Lv100にしてるだけで特別強化してるわけでもないからステも高くない。というかむしろ一線級とは言えない低さ。
 主城特技を持ってるカードもないし、単純に各カードの特技を並べただけだが、やはり白姫連携がそこそこ働いてるのか、同格の相手には健闘する感じ。

 一回戦の相手は
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 こんな編成。いちおう中国地方のカードで固めてある。毛利かどうかは岡山が微妙。関ヶ原小早川秀秋が城主で、毛利の小早川隆景が養子にもらった人だが出自は豊臣秀吉の関係者。ただ、こういうこだわりを持った編成が自分だけでないというのは結構面白い。ちなみに勝てました。

 二回戦の相手は
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 こういう編成。一見近畿地方でまとめたのか?と思いきや、小田城が紛れているので、なにかテーマをもってまとめてるわけではなく、柳生城や信貴山城など強いカードを選んで勝ちに来てる。まぁ勝てるわけありませんわ。ステからして全然差がありますしおすし。でも一時は立ってる数が上回ってて健闘してた。相手の特技で倒したはずの相手が復活して負けたと思う。この人がこの予選ブロックでは優勝。まぁそうなるなという編成ではある。
 隣ブロックのもう一人は
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 こんな感じ。ステが高いのでやはり単純に強いカードを組み合わせただけだろう。


 反対ブロックだが、
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 大阪城だけでまとめたやはりこだわりの編成。
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 近畿地方でまとめた編成。
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 一枚だけ違うが四枚上田城だけでまとめた編成。
 と、これまたテーマがわかる編成でこちらまでうれしくなってしまう。

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 これは特にテーマ性はなく、単純に強いカードを組み合わせただけのように見える。


 とまぁ今回の予選でのエントリーユーザー、割とテーマが感じられる人が多くてニヤリとしてしまった。自分、カードを選って勝ちに行ったとしてもとても勝てないし、そもそも少しでも勝ちにいく可能性を上げるという心構えでもないので、負けて当然、勝ってラッキーぐらいだから、気楽なもんである。


 そうそう、城の日プレゼント企画、応募忘れてしまってショックでかかった。気づいたのが締め切り数時間後だったから悔しさもひとしお。応募券獲得期限ちょっと前に一度気づいていたのだが、もうすでに応募券を獲得する機会がないとわかっていたのに応募を先送りにしてたのが仇になった。ゲーム内アイテムに応募するつもりで、もしかしたら一つぐらいかすっていたかもと思うと残念。