ラスダン#10

 メインキャラ総出で主人公のふるさとに行く話。あーあかんわ。こんな終盤になって今さら面白く感じてしまうとはみたいな。まぁやっぱ今回はメルトファンの旦那の担当回と考えるしかなくて…というか、そういう切り取り方がこの作品に合うかどうかは別にして、自分はそういう切り取り方をしたというだけの話ではあるが。
 操られていたとはいえ王国の転覆をはかり、村での生活もなじんだからもう帰れないという話だが、騒動の時の彼の主張を聞く限り、あのときの彼のセリフは振り返ってみても本音でしかなく、操られていたというのも別に矛盾はしないがそこは本質ではないところ。主人公は能天気なおのぼりさんではあるが基本志を遂げ出世をしてるわけで、メルトファンは都落ちして左遷というよりもう放逐されたという対比もさることながら、主人公は何度も言ってる通りデウスエクスマキナでしかなく、メルトファンのほうがより人間らしい。
 物語といえば、主人公を読者の分身として物語上の立場を上げたり下げたりして共感を誘うのがフツーであるが、この作品の場合、読者の分身としていろんな思いを仮託させられるのはむしろ脇役のほうであって、そのへんの構造の転倒具合が今さらながら胸にクる。この物語がラノベに典型的な三文芝居に終始してるのだったら、そりゃそれなりに演技性で評価の高いキャストで固めたりはせんよなといった感じ。原作読んでないからこれもわからんけど、おそらく原作では表現しきれないテンポ感やラノベのライトな感じをアニメだからこそ上乗せで表現できているんじゃなかろうか。メッセージとして大きなテーマが大仰に語られてるわけでもなくって、そのへん大作といった感じはしないのだが、なんか1クールで終わるのがもったいない。

ウマ娘2#10

 骨折で心が折れてたトウカイテイオーが走るのをやめる決心をつけたのに、ファンや周囲の熱望でまた継続する話。うーん、gdgdやなといったところ。自分はWikiトウカイテイオーの項を目にしてしまったから、骨折してもレースに出続けたことも知ってしまったし、この3回目の骨折後のレースで結果がどうだったのかも知ってしまったので、アレなのだが、競走馬の世界だとケガの診断の結果、今後の活躍は見込めないとなれば屠殺か交配の親馬の二択しかないので、ウマ自体が仮に走りたいと思っていてもそれは無視されるし、そもそもウマに競走馬のキャリアを望むとかそういう意思があるはずもない。もちろんファンがレース出場を望んだという側面もあろうが、その願いがケガの程度によってはでgoとno goの判断を決定づける材料になることはないわけで、実馬のことを反映させてない架空の馬なら今回の話でも許容範囲だが、これはないんじゃね?といったところ。なんでフツーに不屈の精神で乗り越えるとか、もともとポジティブシンキング寄りの性格付けに設定したんだからそういう方向性を貫徹させませんかね?と思う。周囲がトウカイテイオーの決断を翻意させたという流れにしたって、ライスシャワーに恩を売ったそのお返しが来るという構造にもしてないし、思い付きの材料が関連付けられることもなく情動的に並べられたというふうにしか見えない。
 アイドルとして考えても、ファンの要望で続けることにしましたという例や、それで成功した例は極小だし、競争を強いられる世界でオマエそれはメンタル弱すぎじゃね?という気はする。レースで一番になるということは他を蹴落とすという世界なのであって、それが仲間の温情でってどういう甘い世界なんだよって感じ。トウカイテイオーメジロマックイーンの同部屋対決という構図もオカシイと思ったし、今回にしたってツインターボメジロマックイーンの態度で留めとくべきで、それ以上の馴れ合いは個人的にはちょっとなぁという感じ。

ふきのとうスパ

 昨日ふきのとうを見かけて、ちょっと悩んで購入した。ふきのとうといえば天ぷらだが、さすがに他の具材がないから、ふきのとうのためだけに油を使うのはちょっとなぁという感じ。


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 1パック120JPY也。フツーに安い方だと思うが、同時に買った菜花のほうが量が多くて安いので、一人で食うにはちょっと散財した感覚がある。なんか一株が大きい感じだが、最近は野摘みではなく狙って栽培してることが多いそうだからそれだろうか?。香りが飛ばないようわざわざ洗わずにざく切りにしていつも通りペペロンチーノの工程の途中で放り込んで作る。道路わきに生えてるふきのとうは散歩中の犬の小便がかかってるからむやみに摘むなとはふらいんぐうぃっちだったっけ?。
 自分、メジャーな天ぷらですらふきのとうを食った記憶がないのだが、口にするとどっかで食べたような味がする。どうもわらびとかぜんまいなどの山菜に近い香りっぽい。自分がわざわざ野菜をペペロンチーノの具材に使うのも、独特の香りや味を期待してのことなので、今回はふきのとうのエグみが割と個人的にはヒットした。わらびやゼンマイほどの香りのつよさはないが、それでもげっぷをすればちゃんと香りが鼻に抜ける。ほろ苦いといっても特段苦いということもないし、でもちゃんとキャラクターの強さは主張してる。季節モノなので安いときにはぼちぼち自分内のお気に入りに入れてもよさそうな感じ。