キンスレ#21

 スカーレット姫とリヒトが賢者の塔にいって真実を知る話。封印解くのにやたら時間かけるなぁ。というか、聖剣とか本当に実体のあるものなんだろうか?、何らかの理念だとかそういう話とか。復活した魔王とやらもなかなか意表をついてきたし、そういう仕掛けはいろいろ込めていそうだが。
 しかし破壊もまた対になるときた。創造の前には破壊があるというわけで、むしろ破壊は悪というより必要のあるものという見方らしい。こういう概念の転換はオモロイので歓迎。

馬鹿野郎#5~#7

 ようやく壁についた一行だが、今の段階では壁を壊すことができず、もう片方の大国の招待を受けることになったが、アローは別行動に出ることに。
 だいぶ面白くなってきた。というかもう7話だから折り返し地点か。村長が事態をよく呑み込めず、やけくそになる形で孫娘にリーダーを譲るとか、現代日本だと世襲が権力を握って世の中のリソースを食い荒らすのとはやはり現実との一致は避けられているものの、どこか相似形というか、やはり強烈なアイロニーは感じる。新しい変化の忌避も、割と乗り越えなければならないものという主張がされていて、個人的には判断を迷うが、かといってバスに乗り遅れるなという形でもなくって以降の展開が楽しみ。
 シュウビは胡散臭いキャラだと思っていたのだが、この数話見て思うのは、頭の良さを駆使して自分の欲望をかなえるといっても、策士というより割と調停役って要素も混ぜられている感じ。この数話で各キャラの思いも捌いているところを見ると、まぁ現実にこのような人間はいないとは思うが、他人を押しのけるというより、整理するってイメージ。ED映像みても、さすがに主人公を押しのけるって感じではないが、物語の重要人物って位置づけは明らか。まぁああいう生き方に憧れはするけど、自分も小市民なのか、同じ状況に陥ったらきっと好奇心をもったとしても不安定な未来に賭けることはできないと思う。