うらみち#6

 主人公が健忘にかかってしまうのと、職場の慰安旅行に行くの巻。自分のことを振り返っても20代で物忘れはあんまり記憶にないのと、30代後半からかなり物忘れがひどくなってきたという自覚があって、これ、もしかしてターゲット層はF1M1ではなくてもうちょっと幅広くとってたりするのかな。そんなに話の筋としてはキレッキレでもなくて、読者になんだろう?と思わせるほどの情報は与えてないし、番組中気づいて思い出す流れもなんか雑な気はしないでもないが、日常あるあるって意味では良く雰囲気が出てたとは思う。慰安旅行編はよくあるエピソードで割と転がせそうな気はするんだけど、案外この作品にしては物足りない感じだった。今ドキだと慰安旅行なんて同情を買う余地がほぼなくなってるし、なら題材としては叩きやすいと思うんだけど…。もしかして折り返し地点で自分飽きてきてるんだろうか?。

死神坊ちゃん#6

 サバトに潜入するが坊ちゃんに魔法をかけた当人は死んだと告げられ、手掛かりが失われるという話。何かありそうだと期待させて宝箱には何の手掛かりもありませんでしたとか肩透かしもいいところだが、いちおう物語的には獣の頭骨の魔女との関係性を深めたってことでいいのかな?。まぁ死んだという情報も本当のことかどうかもわからんし、ここで一旦主人公にかけられた魔法については一段落させて、別のエピソードに入るのかなといったところ。まぁアリスとのイチャコラばかりでも間延びするしで、こういう話も織り交ぜながら謎の解明も少しずつ、キャラの成長も少しずつって感じなのだろうが、気の長い話で、アニメ版でどう話をまとめるのかちょっと尻切れトンボになりそうな予感はする。

精霊幻想記#4・5・6

 王国を脱出した主人公が追手として獣人を差し向けられるが、調伏して獣人の住むところに送り届けて親交を深める話。なんか1話ずつ視聴してたのだが、感想書いてなかったな。話としてはオーソドックスで、手堅いとは思うんだけども、異世界転生を軸にして今ドキの構成にしてあるが、基本エピソードはどっかで見たようなものの寄せ集めって感じ。ただ手堅くまとめてある。いわゆる物語の作法はわきまえていて、キンスレのような雰囲気を感じるんだけども、どちらかというと転生した主人公が転生世界では底辺に突き落とされてそこからの成り上がりという点では蜘蛛に近いものがある。ただ、蜘蛛はストーリーが、こう弱肉強食の下品なところを抽出してた感じなので、こちらはそういうのがなく、意外性こそないが安定はしてる感じ。3話区切りで話が大きく変わるので、ダイジェストになっているんだろうが、不思議と駆け足感はない。雰囲気とかキャラ造形はおおきなおにいさん向け萌えアニメって感じなのだが、視聴を続けてきてなんかおおきなおねえさん向けのような気もしてきた。
 しかしオリジナリティが全くないわけでもないように感じていて、それが転生前の情報を易々と明かさないこと。自分が昔海外旅行をしてた時は、やはり日本人と会うとほっとするのか、なんのかんのいって気安くなってしまうのだが、獣人少女のラティーファも主人公もよく慎重になってたな…という感じ。理由は説明されていたが元居た世界で手痛い目にあってるわけでもなければ割と人恋しくなりそうなもんだが、そういうことにしてないのは本当にそういうものなんかなぁとぼんやり思いながら眺めている感じ。OP映像やED映像で以後どんな新キャラが登場し、どんな出来事があるのかはある程度明示されてはいるんだが、それにしても物語上のミッションがわかりづらいというか、まぁいろんなところで不思議な感覚がある作品。ただ、視聴しててとらえどころはないにせよ違和感みたいなものは無いし、ちょっとばかし先が気になる作品ではある。