回復術士#6

 主人公をおびき寄せるために、出身村の住人が犠牲にされる話。話はむしろオーソドックスだし、かといって悪くはないんだけど、復讐描写が割とマンネリなのと、妹姫が主人公のセリフほどあんまり酷くは感じなくて肩透かし感。エロシーンの時間も相変わらず長くて、そのへんやっぱり尺の配分を間違ってるんじゃないかという気がするが、でも今までの分全部削ったところで1話分に達するかどうかで、では1話増えたからそれでエピソード増やしても…という感じではある。世直しという要素も混ぜてあって方向性は悪くはないと思うんだけど、描写の過激さも、それに頼って繰り返すとこれが感覚を麻痺させてしまうんで、これもある意味劇薬だよな。

ほしのこえ

 今さらながらだが、ニコ動で画質の悪いのが視聴できるので。もうほぼ20年になるんだなという感。予告編を視聴していていつか全編見るぞと思っていたのだが、内容は予告編でほぼ言い尽くしてる感じ。電波の届く範囲が世界というのも、今になってみれば実感がわく感じで、例えば、自分通勤に自動車を使わなくなったのだが、自動車を運転して目に入る風景や通勤途中で通過する範囲が自分の世界で、今、自動車を使わないで生活していると世界の範囲がやはり狭くなったなと感じる。そういうテクノロジーが人間の感覚を拡張してるんだなという。ただ、それは知覚自体を拡張してるものではないから、自分の経験のようにそれを使わなければすぐ縮小するし、結局人間は認識しうる範囲を世界と認識してるんだなという。
 キャラ絵はさすがに古臭いというか稚拙とまで感じてしまうんだけど、背景はほとんど色褪せてない。テーマもほぼワンイシューで考えるネタとしては単純でありがたいといえばありがたい。だからといって話がすっからかんというのではなく、無音部分の濃密さもなかなか今ドキのアニメとひけを取らない感じ。