ひぐなく業#23

 沙都子がやり直せることをいいことに調子に乗っているのだが、そこに自分を虐待してきたおじが現れて…というお話。孤独死の話は、虐待してたかどうかを問わず、もう氷河期世代以降からはほぼ貧乏人の共通認識のようなもので、ラスト付近にメインテーマの一つとして持ってきたのは個人的にはちょっと意外だったのだが、視聴し終えるとなるほどといった感じ。幼児虐待はまぁ昔からあったのではあるが、むしろ現在のほうががんじがらめになってる感じで、昔だったら本人がもう慣れて当たり前になるとか、数はそう多くはなかったろうがそれでも現代より親戚近所の人が避難所の役割をしてた例もそこそこあったわけで、このへんは虐待問題そのものにはあまりフォーカスしてない感じはする。
 しかし、ふと思ったのだが、沙都子は沙都子でうまくいくまで何度も繰り返したり、やってダメだと判断したら時代をさかのぼったりしてるようだが、もしかして梨花梨花で同じように沙都子の参入で自分の進路が阻害されてるとなれば、同じようにまた繰り返してたりするんだろうか?。梨花がやり直しの結果、うまく行っている分にはその世界線が続いていき、沙都子はその結果に不満があれば梨花とは別の世界線をやり直しているのか、それとも梨花も巻き込んで強制的に同じ世界線をやり直させているのか。どちらも同じ世界線なのだったら、結局両方納得する結末にならないと互いが互いを引きずり込んで何度でもやり直しをすることになるのだが、そういう設定なのかどうか。

裏ピク#10

 小桜、空手娘の四人で焼き肉食いに行ったら裏世界に行きそうになる話。空手娘ちゃんが迷うのは、以前事件に巻き込まれたところからしても、そういう体質だというエクスキューズなんだろう。都市伝説はそれを信じる人と信じない人でそりゃ発現度合いは違うでしょみたいな。やはりというか、空魚ペアが行ってる裏世界との境界部分なので、そのへんのシームレスなところがここ数話のテーマのような気がする。妄想と現実、もしくはその境界という見方ももちろんできるんだけど、その妄想部分が別に妄想でなくても、その人がどう世界を把握してるか…という話でもあるので。
 ただ、話が面白いかというと個人的には微妙かな。あんま現実とのクロスオーバーなところを強調して描くスタイルじゃないし、物語上もそういう描き方ができないというのもわかるしで、そのへん難しいところ。昔から幽霊話が、その人特有の問題としてこずに万人にもそういうことは起こりうるという形にしないと「あっそう」で終わってしまう話なので。なら非現実の部分は個人の妄想が作り上げた世界ではなく徹底的に必ずあるというふうにしないとだしで、そのへんはまぁ。ただそうやってしまうと認知科学の部分がどうしても弱くなるし、事実この作品も極力そこから避けようとしてるんだろうなというふうに読めてしまう。

オーフェン2#8

 昔チャイルドマンと対決したライバルとオーフェンが退治する話。アザリーも合流。うーん、まだPTSDを引っ張りますか…という感じ。個人的にはこの作品の魔法体系とか宗教観に興味がないからあんまり本腰入れて視聴しにくい。クリーオウとマジクがどうやら精神的に成長したらしく、相も変わらず能力的にはそう戦力にはなってないのだが、おそらくこれは一般人のメタファーなので、放浪期を経て社会的役割を獲得したと見るべきなんだろう。
 昔と比べて確かに政府や大企業が率先して貧乏人を容赦なく死に追いやってるし、それで命の価値が下がってるのも確かなんだけど、それにしても今進行中の殺すということの罪悪感をこれだけ粘着して描いて、当時の読者なり視聴者なりが本当にこの部分を面白いと思っていたのかどうか気になるところ。

中華ケーブル届く。

 AKG-K7XX用の自作ケーブルが最近調子が悪く、ちょっと前までは片ch音が出たりでなかったりだったのが、両ch出なくなることが多くなったので、どうしようか思案をしてた。で、そういや蟻特急でもケーブル売ってるのを見かけていたからちょっとばかし本腰入れて検索してみたら、そこそこ安い。というか純正ケーブルが高すぎるのだ。というか、純正ケーブルが公式ですでに取り扱っておらず、日尼で並行輸入品が出品されてるぐらいで、値段が2600~2700円ほどもする。が、中華だと1000円ほどで入手可なのだ。品質はともかく送料込みでも半額以下。もちろんマケプレ出品のを買ってもよいのだが、どっちにしろ中国発送なので、ちょっとばかし到着が遅れるのを覚悟したら蟻特急のセラーで購入するほうが安く入手できる。ヘンな話、コネクタを買って送料込みで自作すると、ほぼ変わらないぐらいの値段だ。
 で、実は2種類ポチったのだが、そのうちの一つが本日到着。同時注文しても違うセラーだから当然発送も別口。

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 今まで使っていたのはsommer cableのゴブリンをラインに使ったもの。300円/㍍を3㍍ほどなので、コネクタ合わせても1500円以上のコストがかかってる。対して今回購入したのは1000円ほど。比較すると随分薄い梱包だなと思っていたら、ラインが随分細かった。長さは1.2㍍ほどで線材はいちおうsilver plateと書いてあったから銀メッキ線だと思うのだが…。
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 ミニXLR端子のほうは汎用品で自分も購入したことがある製品。500円程する奴だろうか。ミニジャックが小さい。
 ミニジャック部分は分解できなかったのだが、XLRのほうはネジ部分で外してある程度中身を見ることができる。やはりホビーで数年に一回電子工作をやる自分より、普段から作業をしてる人間のほうがはんだ付けはキレイだと感じた。ハンダ盛りが見えないので一瞬圧着かと思ったが、よく見たらコネクタ側の端子がつぶれてないのでハンダが見えないだけのようである。しかし自分、近眼なのだが、年取って老眼が進行したので、こういう細かい部分が見えなくて困る。
 XLR部分にはゴムの、ジャック部分には金属コイルが仕込まれていて、コネクタからラインが出てる直後の部分で極度に折曲がるのを防ぐ工夫がされてる。しかしラインの外皮が無色透明だから線材が丸見えなんだが、ゴブリンが二芯シールドの三系統なのに対し、これは三芯のシールド無し。線材も、一系統は確かに銀メッキだか錫メッキだか銀色なのだが、もう一本はモロ赤銅色で、さらにもう一本は赤銅色に赤の色を乗せてるように見える。うーん。
 音質はゴブリンと比較してないから、そのへんの違いはよく分からん。個人的には音が若干きらびやかになってドンシャリ感が増したように思うが、そもそも自分、断線問題が発生し始めてKXXを聞かなくなり、前に購入した中華ゲーミングヘッドセットばかり使ってるから、そっちとの違いにしかなってない感想だと思う。まぁ今回の購入の目的が断線問題でケーブルの買い替え、それもできるだけ安いものというものだったから、あまり音質を問題にしてないというのはある。
 注文は2月27日だったから、約二週間で届いたことになる。実は音質的に期待してるのはもう一方のケーブルなのだが、ついさっき確認したらまだ通関手続き中だったから、届くのは明後日以降だと思う。1.2㍍は自分の用途では必要十分な長さなのだが、すこし余裕がないので1.5㍍は欲しかったかも。27㌅のディスプレイを70~80㌢ほど離して見てるから、自分がどう動くかでちょっと突っ張るかもといった長さ。
 しかしなんだな、どうせダメになってるのはXLRコネクタの出口部分だろうし、その部分だけ切り取ってハンダつけ直しして再利用したほうが良かったかねぇ。