回復術士#4

 前回購入した奴隷セツナの願いを聞いて彼女の復讐の手伝いをして契約が成る話。結局のところ主人公が最終的に勝者にになる流れなのだろうけども、こういう復讐をある意味肯定的に扱う物語は結構自分が待望してたところがある。よく復讐は何も生まないから、やれ右の頬をぶたれたら…なんておためごかしがいかにも近代的あり方(頬を差し出せはキリストの言とされてるから2000年前の話ということになるが)みたいに思われているわけだが、これがまぁ可笑しな話で、例えば前近代は基本的には目には目をの価値観だった。イエとイエ、ムラとムラなど、いったん対立構造にもつれてしまったら、やり返さないと一方的にやられて片方は衰退してしまう。だから、やりかえさないと…というか実際にやり返さなくても、いつでもやり返す覚悟はできてるぞという体裁をとって、その緊張関係で平衡、もっというなれば平和が保たれていたというワケ。復讐は何も生まないというのは、復讐の連鎖が続けばそれは両勢力が消耗して両者とも滅亡の憂き目にあう(外部環境から食い物にされてしまう)から、いうなれば両者とも手打ちを見極められなかった愚か者が後悔しているセリフなのであって、まともに取り合うべきものではない。
 現代だと自力救済が横行すると、それは統治能力を疑われるということにつながるわけで、それで裁判権を国家が握るという形になっているわけだが、そういう成り立ちなので常に司法は権力側に有利になっている。日本でもようやく加害者側に有利な状況に庶民がブーイングを上げ始めてるし、アベが政権に復帰して以降、司法のあまりの権力重視に庶民側が裁判所に信頼を置かなくなってきてる。日本も「貧困の再生産など起きない。彼らは子供さえ持てないからいずれいなくなるだろう」 と自民盗議員が発言するに至って、ようやく復讐をしなければやられっぱなしになるということが周知されてきてる。
 そういうのを後押しするようにこういう作品が出てきてんのかなという気はする。主人公も、セツナもやられた者の苦しみを代弁する形で肯定的に描かれるのは、戦後民主主義の欺瞞が表に現れてきたことの証左なんだろうなという感じ。

オーフェン2#3

 キムラック前で一息ついて、ついに内部に侵入するの巻。オーフェンがマジクに稽古をつける際のセリフ、まさにこれがこのシリーズで言いたかったことなんだろうなという感じ。今だと異世界転生モノやループモノが大流行だが、本来命は一つであって、やり直しもできないし、死んだらそれまで。昨今の人生やり直し上等!の物語が支持されてきたのは、前に述べた通り、例えば就職試験で何度もお祈りして面接などを繰り返すという状況と妙に一致してるから。ただ、この作品が前にアニメ化されてた時には、就職氷河期の後のことだったから、就活時に何度もお祈りされるということはすでに起きていたし、就職氷河期の当時の若者のすべてが就職できなかったわけでもない。ブラック企業というかブラック労働はもうちょっと時間の経過を待たなくてはならなかったが、ちょうどアジア通貨危機でドーンと日本の景気も下がった頃で、それを思い起こすと、下手売ったら死亡というのは割と時勢にあってる感じ。
 だが、この一度きりしかない人生というメッセージは、昔の価値観というよりは、むしろこれから到来する社会に向けての警告という要素があるのではないかという気もする。今でこそコロナ禍で特に非正規雇用がバンバン首を切られているが、非正規雇用でもそうなのだから、おそらく次はない。そしてアベが政権に復帰してしばらくは大企業にえこひいきでカネが流れていたから、非正規雇用で雇ってもらえた若者もいただろうが、ただ、最初の数年を超えてしまうと新卒と定年再雇用以外は、いったん首を切られてしまうともう散々求職活動をしても雇用が見つからない層が出てきて、そういうのは数か月たって求職活動をしなくなり労働市場では失業者とカウントされなくなっていったから、まさか捏造隠蔽上等!の政府がそうやって失業者を不可視化してますというはずがないし、報道もクローズアップしないから見えなくなっていただけで、事実上、転落したらそれまでという層が増えてきてはいた。で、上述の通りコロナ禍で可視化されてきたというワケ。なので、求職活動を何度かしていけば非正規雇用などの条件の悪いところぐらいには引っかかるという状況すらもなかなか見られなくなっていくような気はする。なので、もう異世界転生だとか、ループすらも非現実化していくのだろう。で、死んだらそれまでのこの主張が浮かび上がってくるという。
 しかし、ヒキはグダグダだったな。まぁ馬車に積まれてた大きな木箱はいかにも中にクリーオウやマジクが隠れているのがほぼバレバレの描写で、アザリーにこき使われてる二人のガキには描写があるのに、クリーオウたちが置いてけぼりになった描写はなかったから、大抵の視聴者には見当がついていたはず。しかもクリーオウの無鉄砲な行動につられ、あれだけ念を押されてたのにオーフェンが魔法を使ってしまうとか、もう視聴してるこちらも頭を抱えてしまう感じ。ただ、昔はこのような展開はありふれてた。キャラが賢い行動をしてしまったら波乱は生まれないのであって、わざわざキャラにバカな行動をさせるのは定番だったといってよい。だが、これはさすがに今だと受け入れられないだろう。ちょっとでも異質な行動をとればそれは「空気を読まない」としてつまはじきにされてしまうから、現代の若者は幼少時から同調圧力を受けて空気を読む行動を強いられてる。彼らの行動は空気を読まないレベルのものではないわけで、仮にオーフェンが二人を見捨ててその結果酷い目に遭ったとしても、誰もが自業自得…というか流行りの言葉でいうと自己責任で同情も買わないだろう。だが、どう考えても今後の展開でオーフェンは彼らを救うだろうし、身元を引き受け続けるわけで、そしてそれが、そんな馬鹿な奴らでも救うという大きなメッセージになるわけで、古い物語だと思っていたら、実はそこに今後のことを見据えたメッセージ性があったということになるのだろう。


ゲームあれこれ

 日は跨いだが…。

 レイドだが、なんと金鍵10回引くを3つ目で、箱ガチャ2枚とも引けたという。一枚目は一発自摸、二枚目は二回目。
f:id:corydalis:20210205001003p:plain
 これは二枚目のやつ。一枚目のもSS撮っとけばと後悔もしたのだが、厳密には一枚目引いて、その後一周目を何回か引いて二周目に行ってもSSだけではわからないから、二枚目記録だけでもラッキーな目に遭ったのは十分。ちなみに1マカ状態。天都かなただから、トムトムミッチーは後半か…。金鍵二枚確保でもう一枚はリングが順当かなぁ。POPだから293用に温存しときたいのだけども…。

  • 城姫

 なんかレイドボスのHPが激増&ptが少なめ。どうも今回から基準をグリー版と合わせてきたらしい。まぁ別に全員が同じ条件で戦うことには変わりがないので、どうせ新城姫報酬はランキングだから見かけが違うというだけの話ではある。

  • 艦これ

 節分任務、明日の演習分除いて全クリ。昨日から不安定で、猫が頻繁に発生するの何とかならないものか。前々回のイベント終了時から、出撃時の猫は激減したのだが、母港での操作時に猫ることが多くなってる。特に任務画面。任務受けしても、報酬受けしても猫る。酷いときは開発建造あたりのデイリー任務を一通りこなすときに10回以上猫るのだ。運が良いときでも猫らないことがない。それが昨晩から出撃時にも、それも連続して猫るから困ってた。猫るとそのマスでの被害はそのままに、戦闘自体無かったことにされ、ガチで疲労が乗るので、リジューム機能を加えてほしい。どうせ陣形選択したら戦闘結果は出てるのだからやれないことはないはず。
 とにかく、飛龍もそうだが、銀河も手中に入れた。明日の演習任務で豆を入手しても、もう交換する当てがない、端でしかないので、任務をこなしてもこなさなくても一緒ではある。しかも明日のメンテで豆は消滅。しかし直近のイベントのこともあってか、まとめサイトさんのコメントでも最近の艦これにはうんざりしてるユーザーのボヤキが多いように感じる。少なくとも安定してプレイできること、プレイヤー同士で不公平感がないようにすること、などの基本ができてないとそりゃまともなユーザーからも文句は出るわな…。