回復術士#3
主人公の逃避行&復讐のアテ捜し始まるの巻。正直エロネタは、おそらく板用の下書き描写みたいな感じで興ざめなんだが、それを入れてもそこそこ面白い感じ。レーティングがかかってるんじゃないかと思うが、原作者ももしかしたらアニメ化されるぐらいなら、虐待描写も全年齢に受け入れられるように考えておけばよかったと後悔してるかも。
訪れた街が疫病に侵されてるとか、コロナ渦中の日本を彷彿とさせるがさすがに原作の段階ではコロナはなかったから、これは期せずしてというか、時宜にあってるからこそのアニメ化なのかな。水源に死体が浮いてるから水が汚染されてるってのは、水が生きていくのに一番必要不可欠なものだというのを考えると、なにかのメタファーなのかなと思ってしまう。もしかすると資本主義化の貨幣かなんかかなと思わなくもないが、そこまで含意があるかどうか。
奴隷選びも、「こいつは俺と同じだ」というセリフからも、なんともキレのある構成。虐げられているからこその用心深さと人間観察がなかなかのもの。
オーフェン2#2
劇場後編。ストーリー自体はそれほど面白くもないのだが、やはり時代を再確認するという意味ではよい。今だとJRPGの影響に毒されて、主人公周りの集団はだれもかれもがスキル持ちという形になってるが、オーフェンの場合、無駄飯喰らいを抱えてるのが時代を感じる。昔はそういう度量がリーダーとしての気質だったりしたんだろう。だからこそ今までも企業の雇用は新卒採用ばっかで、しかもその新卒にはスキルを求めてないという。メンバーシップ型も批判されることが多いのだが、しかし今となってはせっかく苦労して身に着けたスキルも10年も経てば陳腐化してしまい、後に待ち受けるのはポイ捨ての時代が見えてきてるのでそのへんなんとも。