D4DJ#11

 フォトンが主体性を獲得するの巻。ハピアラがクリエーター集団で、フォトンがお仕着せアイドルという対比は示されていたのだけども、やはり作曲までやらせてDJにオリジナリティを求めてるからには避けて通れないんだろうなとは思ってた。ED内歌詞でも言われてると思うが、そもそもが自分で自分の殻を破ることが必須ならなおさら。ストーリーは象徴性に振られてるからアレだが、コンペに負けて悔しい、ではどういう努力をすべきか?というところで、相手を打ち負かすという方向性ではなく、自己を獲得するという流れにしたのは感動に近いものがあった。
 DJをメインに据えるなら、そこは観客ともっと向き合う必要があるんだけど、そのへん高校生だから自分の能力を向上させる流れにしてるのはエクスキューズとしては納得。おそらく実際のクラブでは客の求めるものにもっと敏感になって、多様な客の最大公約数をかぎ取ってパフォーマンスを仕掛ける必要があるだろう。まぁそのへん不特定多数を相手にする機微を高校生に背負わせるのはちょっとしんどいとは思う。実際キャラたちが相手にしてるのも同じ高校に通う同質集団だしで、そのへんはうまく収めてある感じ。