魔女旅#10

 イレイナの師フランとサヤの師シーラはイレイナの母の弟子だったらしいというお話。フランはともかくシーラはあんまり露出してなくて顔なじみってほどでもないから二人の交友関係まで踏み込むのは時期尚早って感じなのだが、あと数話で終わりだろうからまぁ。この世界の魔女というシステムそれなりに奥が深いのだと思っていたのだが、イレイナ周辺の物語としては親しい関係の人達で完結しそうで、なぁんだといった感じ。案外狭い世界なんだなというがっかり感と話としてはうまく組み立てられてるという満足感の両方があって複雑な気分。イレイナが誰からも弟子にしてもらえず困っていたときになんでフランが現れたのかとかスッキリはする。というか、イレイナのトーチャン、いかにもパンピーな感じだが、よく嫁を射止めたなという。

アサルトリリィ#9

 結梨編終結するの巻。逃避行になるのは前回の次号予告でわかってたのだけども、そこから二人を学園が回収するまでの流れ、いちいちちゃんと手順が踏まれていて感心した。組織が個人を守るということはどういうことか、しかもそこには空虚な理想論があればいいのではなく、実力行使に必要な力(技術や知識だけでなく当然暴力装置としての能力も)が描かれていて隙がないというか。ノインヴェルト戦術はどうなるんだろ?とは思ってたからこういう結末になるのも不思議はないんだけど、キャラを切り捨てるのはちょっともったいない感じはした。
 今回は自治とかアジールとかの範疇を超えて、我々の社会はどうあるべきものなのかを激しく問いかけるものなのだと個人的には思った次第。

トニカワ#10

 新居の下見と嫁の風呂掃除と夜のお散歩の巻。なんかところどころにしれっとスゴイことを紛れ込ませるセリフがなんともスパイスの効いてること。というか嫁、最強すぎるだろ。
 揚げ物は買うに限るというのはもう確かにというしか。近所の肉安めのスーパーでは、もも肉が激安時には100㌘78円になるのだが、年に1~2回ぐらいだし、通常の安売りで100㌘98円。で、そこそこ頻繁にある唐揚げの安売りが1㌘1円のセールなので、唐揚げに関しては惣菜としてセールで買う以外の選択肢がほぼ見当たらないという。
 カツも自分で作ったことがあるんだけど、卵汁の量と処分に困るし、パン粉をつけて揚げるとあとの油の処理に困る。揚げるときは衣が油を吸ってくれるので、間接的に火を通すことができるから案外少量で作ることが出来はするんだが、まぁたっぷりの油で作るより出来はよくないしで、やはり手間と惣菜の値段を考えたら買うほうがよっぽどお得。
 濾し網つきの油ポットを買えばカツでも残り油を再利用しやすいんだけど、頻繁に揚げ物をするわけでなかったら割と使い所に困る。かといって紙に吸わせたり、固めるテンプルで捨てるのももったいないしでなんとも。
 しかしなんだな、手違いと大家に言わせてるんだが、もたせた合鍵で入れたのだから真意は測りかねるよな。なにより火事にあって文句一つ言わなかったようだから、大家にしてみりゃ失火の管理責任を考えたら保証の一つぐらいしてもいいわけで、罪滅ぼし感覚で優遇ということも考えられるわけなのだが。

呪術廻戦#10

 順平編?承けの巻かな。ようやくエンジンがかかってきたかなという感じ。ただ、やっぱり「ぼくのかんがえた呪術ワールド」臭が抜けておらず、独自の魂と肉体論まで出る始末。途中まで耳を傾けてたのだけども、自分は集中が続かなくてダメだった。というのも、この真人の開陳する理論をこの物語の根幹に据えた上で、呪術師側と呪霊側で、物理的だけでなく論理的にも戦わせる未来が見えないから。OP映像見る限り、真人はこのシリーズのメインライバルっぽいし、ならそこまでやってくれるのなら感心するけどなぁ。
 呪いが人々の恨み憎しみだのといった情念で発生する以上、除霊もその根幹を何とかするべきものであり、となればバトルシーンもそういう行為を象徴的に視覚で表してるハズなんだが、そういうトラブルの本質からかけ離れたところで拳で語り合うように見えてしまうってのは、ちょっとテーマとの食い合わせが悪い感じはする。まだ聖書なんかで、キリストが救済対象に駆け寄って「すでに赦されてる」とかほざいたら、その瞬間元気になってトラブルが解消するほうが納得するというか。まぁ少年漫画だし、そういうバトルシーンよりカウンセリング主体にしてしまうと湿っぽくなって爆発的人気を獲得するのが難しくなるってのはわかる。


になった#9

 ひなのロゴス症候群がどのように克服されてるのかの種明かし。精神をサポートして尚現実も超計算できるとか、どんだけ性能がすごいんだという気がするが、それいっちゃぁ話にならないんでまぁ。
 ヒキで割と激情たっぷりの展開だったんだけど、今まで気持ちのすれ違いと交差を繰り返してきて、その揺れの一番でかいところを持ってきた感じ。どうしても作り物感というか技巧に走ってるって感じは否めないのだが、瞬間風速的なドライブ感はさすがといったところ。