魔王城#6

 布団を洗う、毛糸のパンツ、魔王を寝かすの巻。退屈してきたかなとは思うんだが、そろそろ勇者が到着してひと悶着あるかもなので、波乱は用意されてるかも。

キンスレ#5・6

 剣の封印を解いてもらい、他の種族にも封印を解いてもらうために旅を続ける話。剣の封印を解いてもらうということだが、強い剣を入手したというよりは本人が強くなったという描写。まぁ封印を解いてもらうというのは、結局の所いろんな種族に認めてもらってその種族に支持され、その後ろ盾としての力を入手したってことだろうし、#5のヒキではわざわざ突発的に会敵して実際に強くなった描写があるなど、こりゃご丁寧にといった感じ。#6での魔法の力は、もう旧日本軍のメタファーで、力を他国の侵略に使って結局返り討ちにあい自国の民衆を傷つけることになったとか、これもわかりやすい。ある意味九条教を揶揄してるような感じだが、もうこれだけ自衛隊が既成事実化し、いくら名目的に憲法違反の存在でであってもほぼ国民の全員から認知を受けてるわけで、専守防衛で力を行使するのは構わないけど他国の侵略に使ったり、自国民の弾圧に使っちゃダメですよという念押しのように思える。実際に自民盗が戦争法案を強行可決して他国の侵略に使える状態にしてしまったわけで、その念押しだけでなく警告もしくは政権批判にもなってるわけで。
 また、郊外の下働きは庶民の生活を知るってことなんだろうけど、主人公は過去の英雄の息子という触れ込みではあるが、いちおう貴族とか特権階級の暮らしをしてたわけではないから、これは誰を守るための行動なのかという補強と志を忘れるなとかそんな要素だろう。
 個人的には丁寧すぎてもたついてる感じなんだが、いちおう大義の説明がこれで終わってようやく物語が大きく動いていくんだろうかといったところ。ダークエルフ側の描写をもっと早めにしてくると思っていたけど、次号予告だとこれもようやく動き始めるといった段階みたい。#6が終わったからちょうどこれで折り返し地点なのかな。
 主人公パーティーはまだまだ周囲の認知を得てない未熟者という段階だからまぁわかるんだけど、若手とはいえ経験を積んでもう実力的にはベテランの粋に達しようかという加隈亜衣だとか小澤亜李に落ち着かない演技をさせてるの、どうにもぞわぞわしてしまう。声優に落ち着いた演技をさせてなおかつ主人公パーティーがその未熟さ故に窮地に陥ったりするとマズイって意図はわかるんだが、なんか宝の持ち腐れと感じてしまうというか。キャラクターたちがいくら若いからといっても、善玉が上滑り気味の演技で、悪玉がチンピラという演技だったら、せっかくの壮大な設定なのに腰の落ち着かない作品のように感じてしまうんだよな。


体操ザムライ#5

 NHK杯とレオの失踪。話自体は無難なところ。動画は跳馬が個人的にはよくできてるなって感じた。CGだから一旦動作を入力してしまうと、今回のように視点を変えてリプレイ動画を再現するってことには便利で、なるほどといった感じ。他の競技のCG処理はやはり人形が動いてるって感じで、期待の新人の鉄棒演技はクライマックスだったと思うんだが、CGと手描きの差があってちょっと落ち着かない。というか、もしかして自分が手描きと思った動画部分はCGをトレスしてCG特有の違和感をなくしてるんだろうか?。叩き台の段階では全部CG動画だったんだけど、ひねりの部分があまりにCGっぽさが出たから、そこだけ描き直ししたとか?。あん馬の演技は違和感ありまくりだったし、それに比べたら断然見ごたえはあったので、見せ場を仕上げるって意味ではバランスは取れてたという感じ。
 次回娘の誕生日と日中合同合宿との究極の選択。構造的には「私と仕事とどっちが大切なの」問題のように思えるが、主人公としては体操が仕事でありそれあってこその生活なので課題設定として古臭さを感じるがどう処理してくるか。イマドキだと男女逆転してシンママが同じ立場だったらと考えると、気持ちはわかるんだが子供のことに構ってる暇ないだろというのが男女共通の世論一般論になってしまってる…とも思うわけで。いくら時代設定が2003年だといってもなぁ。

ノブレス#5

 誘拐された状態での一進一退。かばい合いの美しい世界なんだけど、今回はちょっとねちっこい。ただ、間のとり方として、各キャラの精神状態をじっくり描写しており、それこそが今回の見所ではあるのであるいみ歌舞伎的様式美みたいな?。予定調和って言えばそうなんだけど、同じ予定調和でも神之塔やGOHよりは安心して視聴できるのでストレスフリーで有り難い感じではある。
 敵役はぜんぜんそういう描写ではないんだけど、主人公側の行動原理や振る舞いがあまりに気高く、補助線を引けば真逆の立場が自民盗のあり方そのものではあるので、ある意味明らかな政権批判になってるってのが見事と言えばそんな感じ。