ひぐなく業#6

 詩音が魅音のなりすましかと思っていたら本当に双子の姉妹だったのと、詩音にそそのかされて秘密とやらを除きに行こうとするところでのヒキ。もう圭一が生贄にされる未来しか自分には見えないんだがどうなるんやろ?。魅音はそれとなく助けようとするんだけど、どれもこれもうまくいってないように見える。しかし、鬼隠し編では圭一はレナに襲われ、沙都子梨花が行方不明、圭一は村の秘密を暴こうとして殺されそうになり、魅音は形の上ではニュートラルって構図だったのだが、今回は圭一はダム反対運動に関してはニュートラルだし、圭一が生贄だとすると、村の敵として襲われるのは誰なんだろ。そういや鬼騙し編は富竹ペアも行方不明だったような。ループものといってもそれぞれの事件の役割が固定されて、エピソードが違うと別の視点で事件が語られる…という形ではなくって、役割そのものががらっと変わるのか。まだそれもはっきりしないが、物語の構造もストーリーの大枠も徐々に顕になっていくというのは結構巧妙な仕掛けを見てるようで謎解きが二重三重になっているようでオモシロイ。

俺100#6

 ミッションを探りながら、しかし同行の集団にトラップに誘導されてしまう話。現代社会の病理に深く切れ込んできたし、明示されないミッションを探りながら、それでも正解は何かを考えながら辿っていくさまには、なかなか物語にのめり込ませるものがある。迷宮の仕掛けは、アレつくるのに精錬や加工技術、現代でも難しいぞとは思うんだがそこは玉に瑕といったところで。
 そういやEDのカルペ・ディエムというラテン語の慣用句、どっかで聞いたことがあるなとggってみたら意味は既知ではなかったという。とはいえ、チョイ前まで乃木坂にRoute 246でそう歌わせてたし、こう、自分が若かった頃の夢がどうのというのではなく、今だと世の中が厳しいからこそ一生懸命にイ㌔というのは時代性かねぇ。

魔女旅#6

 ウソのつけない国から、その原因を取り除く話。人間の真性として、内面から嘘をつけなくするのではなく、ひとりひとりの思いはそのままに、その思いが外に出ないようにしてるだけだからそりゃストレス溜まるでしょという。やってることは冷戦前の東欧旧共産圏のような抑圧社会だから重しを取り去れば西側と同じになるというだけの話。せっかくなら嘘をつけないような人格改造までやってしまってもっと寓意を高めてくれても良かったのにという気はする。
 旅の最初に出会った魔女サヤとの再会。なんかリビドーダダ漏れなのは愛嬌だとして、生き生き活動してるのがなんか微笑ましかった。今になって気がついたが、公式サイトのイントロにもあったように、旅や訪問地での出来事そのものより、「別れ」のほうに力点が置かれてる感じだねぇ。別れだからそれがターミナルというよりは、また別の起点になっているという。バスターミナルのターミナルのように、むしろ結節点という性質が強い感じ。

トニカワ#6

 家が手狭だから引っ越しを考えるの巻。主人公の出身地東京でないの自分もビックリ。あと、主人公結婚時18歳だったと思うが、親の同意がいるのでは?。最近成人年齢が18にはなったようだが、これはいいのか?。
 まぁ奈良くんだりから高校に行かずに東京での一人暮らしを許すんだから、別に息子が結婚してた…としても親は驚きこそすれ積極的に結婚に反対するはずもないだろうし、むしろ親への挨拶は妻の方ではと思うのだが、物語の流れとして全然違和感がないのに驚いた。
 この作品がオモシロイのは、二人ともおそらく学歴はないけれども知識はあるという設定のハイスペック夫婦というところ。主人公は高校に行ってないということだが、都市部のお受験戦争では、私立中学を受験するのに小学六年生が高校一年の問題を解いてるという実態なので、別に現実でも15歳程度でも大学入学に相当する学力を身に着けていてもおかしくない。義務教育というのはそれを身に着けていれば実生活で困らないという判断があってこそではあるし、ヘンな話高校卒業の学歴があっても掛け算ができない、漢字が読めないなどの低学力もたくさんいたりするので。まぁ殆どのサブカル作品がやたら高校生を主人公にしてるのを考えると、こうやってしれっと高校に行かない主人公を据えて敷居を低くしてるのはなかなか意欲的という感じはする。世の中が厳しくなってきてる現状、高校ぐらい出てるのが当然という価値観が前提なのは、ある意味傲慢ですらある。まぁ昭和初期~中期は、学力がいくら高くても家の都合で進学できなかったものもそれなりにたくさんいた時代だったわけで、この作品むしろそういう時代にマッチしてるぐらいと思うぐらいなのだが、イマドキの感性で作られてるからそのへん意識しないで楽しめる作りになってる。


アサルトリリィ#6

 レギオン一柳隊の初陣の巻。ノインベルト戦略がどういうものなのか、最初の開示ではイマイチよくわからんかったのだが、一柳隊の番になってなるほどこういうものなのかとわかる構成。この分だと世界観を紹介して1クール終わるのかな。まぁ2クール目があるとも思わないけど。
 うーん、ストーリーに期待してたんだけど、おそらくそれは自分の見当違いで、これはポエムなんだと思った。そう切り替えるとこの作品なかなか良く出来てる。正直今期作品でもけっこう楽しみにしてる自分がゐる。ヅカファンってこういう心持ちで太鼓持ちやってるのかな。


呪術廻戦#6

 主人公、両面宿儺と取引して生き返るの巻。大勢で問題ないが、呪力と術式の違いをあのように設定している根拠がわからないのが引っかかる程度。