賢者タイム#12

 リサとスパルタコスの勝負がくだらない展開で結末を迎えたのワロタ。しかもその直後のピーターがスパルタコスに説教してるの、そのままブーメランなのでは?という構図もなかなかよくできてる。自分としてはミミのおまけ程度ぐらいの認識だったリサが結構魅力的に描かれてバランスを取ってきたのもオモロかったし、最終回のいろんなシーンが今までの蓄積あったからこその結末になってるのは正直感心した。やはり中盤あたりから徐々に評価が高くなってきたのだが、その勢いのままなんとか走り終えたようなイメージ。いちおうゴブリンだの出てきて続編があるかもというヒキだったが、その可能性大なんかな?。ショートアニメだったら予算もそれほどだろうし。

宇崎#12

 ずっと夏休みの描写が続いてたの自分もビックリ。というわけで、無難なEND。途中飽きてきたかなという気はしたが、最後2話はちょっと持ち直した感。案外サザエさんスタイルも難しいもんなんだなと思った次第。宇崎がなぜ主人公に惹かれたのかは理解できるんだけど、それを宇崎自身があまり自覚的でないのがちょっと不自然な感じ。高校でのあり方を見ても、宇崎が特にコミュ強者とも思えないのだが、それでも主人公を巷間に引きずり出していたのは今期のテーマなんだろうが、ただ、今回の高校のプレイバック見てみた感じ、特に主人公がコミュ障ってわけでもなくて、ただ必要外の交渉を避けてるだけでごくごくフツーの人なんじゃねぇの?とは思った。そのへん、最初の宇崎の主人公評がミスリードと言わざるを得ない。とはいえ、コミュ障はほっといても天の岩戸から出るはずはなく、外部から引っ張り上げないと深みにはまると考えたら、そう悪いテーマ設定でもないのかなという。
 献血騒動でかなり気になったのではあるが、個人的にはちんちくりんも一つの可愛らしさと思ってるので、世の中、評価が低いのが意味判らんといったところ。割と本人も気にしてることが多いらしい。だとしたら、問題になった強調部分も、そりゃそのぐらいのメリットをもたせてあげましょうよという程度のことで、要所要所でアピールはしていたけど、ことさらそれを前面に押し出すってことはなかった。どちらかというと、本人たちにその気がないのに性的なものを連想させる会話だとか状況を持ち出していたけど、結局それらの一部でしかなくって、原作を読んでたら文句つけるのは的外れなのがわかる。なんか世の中息苦しくなってきてるなという感じ。

かのかり#12

 状況とかハチャメチャなんだけど、さすがにメインヒロインと金髪ショートの対決はオモロかった。というのも、金髪ショートは高度経済成長期からバブル崩壊までの価値観であり、メインヒロインは現代的価値観を代表してるから。例えば前近代、農村での婚姻関係は経済を主体とした運命共同体的側面が大きくて、村の成員から相手を選ぶことが多かったし、そのへん近代以降の結婚観はかなり変化してる。前近代では結婚して世帯を持てばそれが共同体と不可分の関係にあるわけで、周囲もほっとかないし、窮屈でもあるわけだが、だからこそそれが保証にもなる。だが、近代以降、工業化で物質的に豊かになり、土地に縛られないでも経済力が得られるようになると、婚姻関係は共同体の範囲を超えてきたし、逆にそこに何の保証もないから相手の経済力もとうぜん念頭に置くことになる。だから見合い結婚ですら相手の家格、つまりなんかあったときには実家の保証があるかどうかが重要にもなってくる。それがいわゆる恋愛結婚に置き換わってもきて、初期はそれでも結納だのといって相手の親に目通りをして、実質は両家の合意を超えたところに関係性が発生してるのに、いちおう両家の保証があるという形をとってきた。だが、本当にイエとイエとで十分なすり合わせをしたわけではないから、一時の惹かれ合いでくっついたら、ささいなコンフリクトで離婚に至る場合も増大してきた。離婚の危険性が認知されてくると、それまで経済弱者に置かれることの多かった女の側で、相手の資本力を一番に持ってくるのは当然のことで、それが恋愛結婚の成熟期に一般化することになる。
 というわけで、相手の男を貨幣に換算して婚姻対象にするかしないか…という判断は金髪ショートもメインヒロインも同じなのだが、この最終回の結論としては、もうはっきり相手の価値は日本円にして何円ですと身も蓋もない価値観で生きてきたメインヒロインが勝ってしまうという、あー時代はそこまで進んでいたのねということを思い知らされる結果だったという。そりゃそうだ。金髪ショートの価値観だと、男からカネを引き出すために女の側がそれと悟られないよう手を尽くさなければならないのに対し、メインヒロインの価値観だと、自分も貨幣価値に換算されなければならないが、高い評価を受ければ相手の男が努力して貨幣を用意してくれるわけなので。もちろん貨幣価値のない女にはそれ相応の対価しか得られないが、一元管理ということについてかなり単純化されてしまうため、努力と結果の関係性がわかりやすい。マルクス資本論で、貨幣価値は労働に依拠すると言ったらしいが、例えば大富豪は銀行に大金を預けてるだけでその利子で何の労もなくカネを生み出すことができるし、効率の良い投資先を見つければその限りではない。また、オークションなんかを見ても分かる通り、同じ商品であっても欲しがる人が多ければ値段は青天井なのであって、そこに商品原価や投下された労働力は副次的なものになる。要するにカネは多ければ多いほど力になるし、また貨幣価値は欲望の大きさに依拠するようになってきており、投下労働量の多さによるものではなくなってる。ならば現代の結婚なり恋愛なりというのは、もう若い頃の情動に流されるものでなければ、もう相手を貨幣価値に換算して、その価値に見合うかどうかを判断するようになってきてる。メインヒロインは自分についた価値を正確に把握し、効率的に切り売りしてきたのであって、もう彼女のすべての判断、今回の歩道橋の叫びですらすべてカネにするとそれだけの価値があると判断しての言動なのであって、売れっ子であるからこそ上質の客もつくし、たくさんの経験もできるのであって、それがさらに彼女を経済強者としての自信にもつながっていくという。
 ただ、構造的には別に新しいものでもなんでもなく、落語や講談でいうところの売れっ子花魁をしがねぇ町民が身請けしようとする話なのであって、江戸時代、どれだけの金を稼ぐかで判断されてた花魁のあり方にかなり近いものがある。日本ももう経済成長は望めないし、男女平等を旗印に、上級国民以外の男も女も絞りに絞られて、お互いがお互いを貨幣価値で判断するようになってきてるからこそ、結婚は経済的に見合わないものと、貧乏人は結婚すらしないしできなくなっているし、恋愛や結婚を媒介にして男女が互いに互いを搾取するような構造になってきてる。これが行き着くところは、いろんな分断を生み出し格差を拡大させるものであって、社会が不安定化する方向性なのだが、中間層が経済的に落ちぶれて生きるためには他人を意図的に犠牲にするようになってきてる以上、これを社会の安定化に持っていくのは難しいだろう。別に安定化方向にやろうと思えばやれないこともないんだけど、この作品のように、恋愛体験をするためには直接カネを払うというのが現実に商売として成り立ってるというのもわかるし、別に最近に限らずとも、デートコースでどこそこへ行って食事にナンボ、アミューズメントにナンボ、贈り物にナンボと、ワンクッション置いてるだけで、既に恋愛にカネは必須となってた。今まではベールで覆ってたりオブラートに包んでいたけど、そろそろそういうのもなくしていきましょうかって世の中になってるんだろう。南無といった作品。

エグゼロス#12

 え?、これで終わり?みたいな。危機に陥っても難なく切り抜けてるし、結局寄生蟲の親玉と対面して撃退したって処理が終わっただけで、今回のエピソードで一体何が言いたかったの?という感じ。原作連載続いているようだし、話が溜まったら続編やるのかもしれないのかな。終わり方も唐突だったし、なんかスッキリしない感じなんだよね。とはいえ、コミックスにアニメ同梱らしいから、原作に付属するって売り方なんだろうか。
 そんなわけで、設定自体はバカげてるのだが、中盤性欲との距離感あたりを丁寧に描写してたのが印象的。見かけのお下劣さに比べて案外冷静な話運びだったような気はする。突き抜けた面白さも特筆すべき視点も無かったような気がするが、全然楽しめた。個人的には矢作声のヒロインがちょっとしたご褒美。もうベテランだから思春期年代のヒロインとしての出番なんてもう無いと思ってた。

天晴#13

 風呂敷畳んで大団円。小雨が残るのは見えていたんだけど、それにしても何を理由に?と期待しながら見てたが、それに対する明確な答えはなし。ただ、旧態然として閉塞感まるだしの日本から飛び出て、あの世界の広さを知ってしまったらもう戻れんわなとは思う。
 fairy goneと比べてわかりやすいんだけど、逆にこんなわかりやすいのを作ってて大丈夫なんか?と思わなくもない。経済成長が見込めないなら見込めないなりに守りに入るのも仕方がないが、かといって理不尽を押し付けるのは違うだろというのに始まって、ではフロンティア開発で競争社会も、欲望が欲望を生み出して無法なのもどうかねぇと、で、結局イノベーションを積み重ねていくしか無いってのはそれはそれで理解できる主張なんだけど、そんなお行儀よく進んでくれるのかな?という疑問もあって、どうにも突き抜けない印象は個人的に拭えなかった。とはいえ、そういう鬱屈をどこかに秘めた作品作りがP.A.Worksの芸風でもあるから、通常運転と言えばそうなのかも。
 しかし、この間まで地域おこしあたりに注力してたと思うんだが、いやもう閉塞した土地は捨てて世界に向かえって主張に変えたのかねぇというのが気になる。アニメで地域が息を吹き返すって描写にしてみせても、それは画餅なのであって全然現実味を帯びないってところからは逃れられないので、どうしても主張としてやりにくいってのはわかるんだけども。いちおう自分がP.A.Worksに期待している部分のかなり大きなところではあるので、新作を心待ちにしてるっていうか。でも、サクラクエストあたりで限界も見えただろうし、商売にならないなら仕方がないとも思うんで、理想を押し付けてもなとは思ってる。それに地域復興のテーマがすべての作品に内包されてないといけないってわけでもないし。

Chrome復元効かずに難儀。

 PCがハングアップして再起動すると、大抵Chromeのタブが再現されず、復元ボタンでなんとか復帰が可能なのだが、今日久しぶりに復元が効かなかった。コレの何が難儀かというと、開いていたタブのリンク、履歴の分も巻き込んで消えてしまうことが多いので、リンク先のサルベージが困難なんだよね。タブを開きすぎる自分もアレなんだが、仕方がないというか。せめて履歴からもリンク先が消えるのだけはなんとかしてもらえないだろうかと思うのだが…。

猫目のサイコン到着

 密林で注文したときは昨日の午前中着だったのだが、結局受取可能になったのは夕方の五時過ぎだった。可能というのはコンビニ受取りにしてたから。ポチったのは前日の朝早くだから、サイトの表示通りに届くかもと思っていたのだけども、結局発送になったのはポチった日の夕方だったから、まぁ遅れるだろと予想はしてたのだが案の定。できないのならそのように表示するなと思うのだが…。
 で、結局受け取ったのは翌日の今日。昨日は買い物のついでに引き取りに…のつもりが、買い物をして帰宅をしたら受け取り可のメールが来てたわけで、今日はサイコンを受け取って、それを取り付けてから買い物に行きがてら使用感を掴むか…と思っていた。


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 コンビニで受け取って、アマゾン箱はそこで捨ててきた。割と処分に困るのでありがたい。アウトフロントブラケットと一緒に注文してた。で、届いて気がついたのだが、サイコンのディスプレイに保護フィルムを貼らなきゃということで、そのフィルムを買わねば…ということになった。まぁ取り付けてフィルムを買い、あとから貼ってもよいのではあるが、ちょっとした走行でついたホコリを拭う手間を嫌った。で、思うのだが、商品の画面に貼ってある保護フィルム、なんとかならないものか。こんな邪魔な数字が印刷しているのを貼るぐらいだったら、ちゃんと実使用に耐えるフィルムを最初っから貼ってくれてもよさそうなものである。


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 アウトフロントブラケットと、でかけて購入した保護フィルム。ダイソーに行ったのだが、前には面積広めで汎用性のあるものが置いてあったのだが、もうそういうDIYっぽいやつはなくなってた。コンパクトデジカメが流行ってた時分はそれ用の画面確認用液晶画面に貼るやつも多種類あったのが全滅。もう誰もデジカメ買わずにスマホばっかだから、それに対応してるってことだろう。そのスマホ用保護フィルムも、ほぼゲーム機とiphone用しかないという。自分が購入したのもiPhone用のやつだった。これをサイコンの画面に合わせて切り貼りするつもり。数種類あったが、決め手はアンチグレアタイプだというのが明示されてることだった。他のフィルムもその機能がないわけでもないのだろうが、売りがガラスだとかブルーライトカットみたいで、そのへんすべてが書いてあるわけでもないかもしれない。
 というわけで、とりあえずフィルムを買って作業は保留状態。そんなに手間なことでもないからさっさと済ませてしまえば良さそうなもんであるが。