今んHKラジオでまたウソを撒き散らしてる。曰く、福祉国家を維持するためにはグローバル経済に向き合わないと経済成長できないからダメとか。アホか。
グローバル経済に従っても経済成長が全く出来ない好例がまさにこの日本であって、イギリスのEU離脱をネタにやれグローバル経済を維持せよというのはあまりにも稚拙な論説。グローバル経済に従えば従うほど格差が拡大し、貧乏人は益々貧乏に、大企業の一部は益々肥え太る。この駒村ってのはおそらく自民盗もしくは経団連のタイコ持ちなんだろうけど、今さらこんなインチキを撒き散らして恥ずかしく思わないんだろうか。
そういやんHKラジオ、いちおうおなじKOでも金子勝の出番があったけど、マクロ経済での論評を求められて全く庶民の暮らしに直結しない絵空事ばかり言わされていてちょっとこの左遷ぶりには苦笑せざるを得なかった。
とある記事にブクマしたのだが、正直自民盗の指向している統制経済がうまく行くとはとても思われない。そもそもリフレ派の「景気がよいときにはインフレになっているのだから、人為的にインフレにすれば景気がよくなるだろう」というインチキが破綻したのを見ると、これなんてカーゴカルトなの?という気がする。あれ、南洋の土人が港や空港に豊富な物資を欧米が荷揚げしているのを見て、「自分達も港や空港を模した(宗教)施設を作れば、神様が文明の利器をもたらしてくれる」というもので、日本の自称経済学者や官僚がそれをまともに金融経済に当てはめたのだから何十年前の南洋の土人を全く笑えない。厳しいようだけど、日銀は貨幣の発行量を日本が生み出す財(いわゆるモノとサーヴィス)に対応して調節するべきで、それから乖離させて流通量を絞ったり逆に流通量を増やしたりしてはいけない。特に今やってるように貨幣を溢れさせるということは、江戸時代銀貨の銀含有量を減らすということゝやってることは大差ない。まぁ江戸時代は日本の生み出す富が増え続けているのに金銀の流通量が変化しないからむしろ通貨の流通量は増やすべきだったという事情はあるにせよ、今やってるのは日本の生み出す財が増えてないのに通貨の発行量を増やしてるから、悪性のインフレ(というより起こっているのはあきらかにスタグフレーション)が起きてる。
結局今の日銀がやったことは、今まで酒が2合あり、そのうち1合をカネ持ち、残りの1合を庶民で分け合っていたのが、金融緩和とやらで分け合う前の酒2合に水2合(通過発行量を二倍にしたわけではないが話をわかりやすくするために倍にした)を入れて薄めたこと。そして全量が4合になったうち、以前と同じ1合を庶民に、残りの3合をカネ持ちに分配したのがアベノミクスの本質。そりゃ庶民は賞味半合しか酒を貰ってないわけだからさらに貧乏になるのはあたりまえ。で、カネ持ちは1合→1.5合に増えたわけだから肥え太ってるわけだよ。さらに庶民に厳しい消費税を導入しているわけなんで、泣きっ面に鉢とはこのこと。水で薄まる前も薄まった後も、どちらも見かけは以前と変わらぬ一万円札なんで、初めは騙されるわけよ。でも食料品の値段が上がって「こりゃおかしい」となっているのが現状。円安誘導して輸出が増えるといっていたが、実際に1USDが80→120JPYになったところで当初は貿易赤字ですらあった。そりゃ当然で、おそらく輸出品の現地価格は変化させてない。合衆国の消費者がトヨタ車の値段が相変わらず25000USD→25000USDと価格が変わらなければお得感もないわけで、とうより合衆国民はもともと現地生産の日本車を買ってるでしょという話。輸出して儲けた大企業は実は企業努力を全くしてない(してると言えば自民盗に賄賂を渡したこと。その賄賂の費用だって日本人向けの商品に転嫁してる)のに利益を上げたのだから笑いが止まらないだろう。
そしてこういう結果になるのはそもそも悪巧みの張本人である自民盗関係者は言うに及ばず、その意を受けた官僚その他も実は初めからわかっていたことで、こういう政策で濡れ手に粟なカネ持ちはともかく、直接的な被害を受ける庶民がなぜか選挙で自民盗に投票してしまうというディストピア感は半端ない。